エゼキエル29章 わたしは彼らを小さくする

エゼ29:15「どの王国にも劣り、二度と諸国の民の上にぬきんでることはない。彼らが諸国の民を支配しないように、わたしは彼らを小さくする」

エジプトはイエス様の時代にはプトレマイオス朝となり、この王朝で古代エジプトの歴史は一旦途切れます。以降はローマの支配下になり、いっときはキリスト教が広まりますが、サザーン朝やウマイヤ朝アッバース朝などを経て次第にイスラム化していきます。近代ではオスマン帝国の統治下になり第一次世界大戦の頃はイギリスが支配していました。戦後オスマン帝国が解体され、多くの国が独立をする中、エジプトも王政を立ててイギリスから独立しようとします。しかし、エジプトにはスエズ運河があり、イギリスは簡単にはエジプトを手放したがりません。エジプトは1952年のエジプト革命によりエジプト共和国となり、大統領が誕生します。2代目のナセル大統領のときにスエズ運河を国有化し、第二次中東戦争に発展します。現在のエジプト・アラブ共和国になるのはナセル大統領の死後、サダトが政権を取った1971年のことです。現在のエジプトはアラブ諸国の中で最初にイスラエルと和平の合意をした国となっています。イスラエルとしてはある意味、領土の西側からは攻められる不安は解消され、アメリカは合意の後中東を安定させるためにエジプトとイスラエルに予算をさき、軍事支援を行なっています。エジプトのGDPは大体30位前後で、超大国ではありませんが、そこそこの経済力があります。