エゼキエル32章 エジプトの王パロについて

エゼ32:2「人の子よ。エジプトの王パロについて哀歌を唱えて彼に言え。諸国の民の若い獅子よ。あなたは滅びうせた。あなたは海の中のわにのようだ。川の中であばれ回り、足で水をかき混ぜ、その川々を濁らせた」

現在ロシアはアフリカ諸国に対し、軍事支援をして関係を強化しています。また、中国は経済支援とインフラ提案でアフリカ諸国と結びつきを持とうとしています。エジプトはロシアとは原発などでつながりがあり、アフリカの入口のエジプトを抑えることでアフリカ進出への足掛かりとしようとしています。しかし、2022年のロシアのウクライナ侵攻によって、穀物の多くを頼っていたエジプトは反ロシアに傾いています。エジプトの人口は1億を超えアラブ諸国では最多となっています。聖書に登場するエジプトはイスラエルの隣であったこともあり、結びつきは深く、良くも悪くも影響を受けています。それは現在でも続いていて、イスラエルが再建国した1948年以降で最初に和平合意をしたのはエジプトでした。当時はまだアラブ諸国の反発も強く、調印したサダト大統領は暗殺されてしまいます。神の目はいつも心が高ぶっているかどうかを見られており、エジプトがイスラエルの隣人として友好的であるなら、エゼキエルの時代のような厳しいさばきの預言はなさならいでしょう。主はパロに対して「あなたはだれよりもすぐれているのか(19)」と言われ、彼らの高慢でへりくだらない態度に一喝しています。