彼をわたしの長子とし

詩89:27「わたしもまた、彼をわたしの長子とし、地の王たちのうちの最も高い者としよう」
「長子」はヘブル語の「bekowr(バホー)」が使われており、聖書に最初に登場するのはアベルのささげ物の「羊の初子」の初子に使われたのが最初です。地の王たちのうちの最も高い者は、「王の王」ということで、これはイエス様の称号のひとつです(黙17:14)。この詩はダビデ契約とも呼ばれているものです。しかし、実際にはダビデの子孫たちは失敗を重ね、バビロン捕囚に遭い、自分たちの国を失いイエス様の時代にいたるまでこれと言って目立ったことは書かれていません。それどころか、マラキからイエス様までの間400年余りは、何が起きたのさえ聖書に記録されていないのです。しかし 、主ははっきりと「わたしは、わたしの契約を破らない(34)」と言われ、「くちびるから出たことを、わたしは変えない(34)」と宣言されておられます。ダビデの若枝が現れることは預言にもあり、「彼は王となって治め、栄えて、この国に公義と正義を行なう(エレ23:5)」ともあります。詩編89編はまさしくダビデの若枝、イエス様について書かれた詩なのです。