2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

詩篇131篇 乳離れした子が母親の前にいるように

詩131:2「まことに私は、自分のたましいを和らげ、静めました。乳離れした子が母親の前にいるように、私のたましいは乳離れした子のように私の前におります」 日本では子どもが乳離れするのは1歳から1歳半ぐらいだと言われています。もちろん2歳ぐらいまで母乳…

詩篇130篇 あなたを呼び求めます

詩130:1「主よ。深い淵から、私はあなたを呼び求めます」この詩は7つある「悔い改めの詩篇」の1つです。「呼び求めます」のヘブル語「qara(カラー)」は、一般的な「呼ぶ」という意味があります。聖書の中で主を呼ぶことは頻繁にあり、この単語だけでも聖書内に735回使…

詩篇119篇 あなたがたを祝福します

詩129:8「通りがかりの人も、「主の祝福があなたがたにあるように。主の名によってあなたがたを祝福します」とは言わない」 収穫の際に近所の人たちがあいさつするのはよくあることのようで、ルツ記のなかにも「ボアズはベツレヘムからやって来て、刈る者たちに…

詩篇128篇 エルサレムの繁栄を見よ

詩128:5「主はシオンからあなたを祝福される。あなたは、いのちの日の限り、エルサレムの繁栄を見よ」 この詩が都上りの歌だとされているのは、エルサレムへこれから帰還するような描き方がされているからです。詩篇は最初から150の詩が編纂されており、並び方…

詩篇127篇 矢筒をその矢で満たしている人は

詩127:5「幸いなことよ。矢筒をその矢で満たしている人は。彼らは、門で敵と語る時にも、恥を見ることがない」 「むなしい」はソロモンが伝道者の書で繰り返した人生を嘆く言葉です(伝1:14など)。この詩では、主が建てない家、主の守りのない見張りはむなしく(1)…

詩篇126篇 喜び叫びながら帰って来る

詩126:6「種入れをかかえ、泣きながら出て行く者は、束をかかえ、喜び叫びながら帰って来る」イエス様の言われた「悲しむ者は幸いです。その人たちは慰められるから(マタ5:4)」ということばとよく似ています。悲しみを味わなければ、喜びがわかりません。人生ずっ…

詩篇124篇 もしも主が私たちの味方でなかったなら

詩124:2「もしも主が私たちの味方でなかったなら、人々が私たちに逆らって立ち上がったとき」ダビデが考える「もしも」の例えです。もちろんダビデ自身はそのようなことがあり得ないことを十分理解したうえで、イスラエルに向かってこの例えを詩にしています。そ…

詩篇123篇 安逸をむさぼる者たち

詩123:4「私たちのたましいは、安逸をむさぼる者たちのあざけりと、高ぶる者たちのさげすみとで、もういっぱいです」 この詩の歌い手の境遇は奴隷の状態だったと推測できます(2)。ユダヤ人が奴隷だったのはモーセの時代のエジプトの頃と、バビロン捕囚の2つが…

詩篇122篇 主の部族が上って来る

詩122:4「そこに、多くの部族、主の部族が、上って来る。イスラエルのあかしとして、主の御名に感謝するために」主の前に出ることは律法に定められています(出34:23)。律法では過越し、7週の祭り、仮庵の祭りの3回は男子全員が主の前に出ることになっています…

詩篇121篇 眠ることもない」

詩121:4「見よ。イスラエルを守る方は、まどろむこともなく、眠ることもない」 「まどろむ」は眠りにつこうと、うとうとすることです。原文ではヘブル語「shamar(シャメール)」がつかわれ、「保つ」とか「様子を見る」という意味があります。「眠る」は「yashen(ヤシェン)…

詩篇120篇 ケダルの天幕で暮らすとは

詩120:5「ああ、哀れな私よ。メシェクに寄留し、ケダルの天幕で暮らすとは」 この詩の表題には「都上り」とありますが、120篇の原文には「tsarah(ツァラー)」という単語が付いており、「困難」とか「苦悩」の意味があります。都上りは英語で「ascents」となっており「登る…

1サムエル31章 その上にうつぶせに倒れた

1サム31:19「サウルは、道具持ちに言った。「おまえの剣を抜いて、それで私を刺し殺してくれ。あの割礼を受けていない者どもがやって来て、私を刺し殺し、私をなぶり者にするといけないから。」しかし、道具持ちは、非常に恐れて、とてもその気になれなかった。…

1サムエル28章 その人がサムエルであることがわかって

1サム28:14「サウルは彼女に尋ねた。「どんな様子をしておられるか。」彼女は言った。「年老いた方が上って来られます。外套を着ておられます。」サウルは、その人がサムエルであることがわかって、地にひれ伏して、おじぎをした」霊媒は聖書で禁じられているの…

1サムエル26章 あの槍で彼を一気に地に刺し

1サム26:8「アビシャイはダビデに言った。「神はきょう、あなたの敵をあなたの手に渡されました。どうぞ私に、あの槍で彼を一気に地に刺し殺させてください。二度することはいりません」」ダビデの手には琴、サウルの手には槍という場面が2度ほど登場しています…

1サムエル24章 敵を去らせるであろうか

1サム24:19「人が自分の敵を見つけたとき、無事にその敵を去らせるであろうか。あなたがきょう、私にしてくれた事の報いとして、主があなたに幸いを与えられるように」 この言葉はサウルがダビデも自分を嫌っていて、敵とみなし、チャンスがあればダビデがサウル…

1サムエル21章 落ち合うことにしています

1サム21:2「ダビデは祭司アヒメレクに言った。「王は、ある事を命じて、『おまえを遣わし、おまえに命じた事については、何事も人に知らせてはならない』と私に言われました。若い者たちとは、しかじかの場所で落ち合うことにしています」」聖書を読む人はこれが…

1サムエル19章 その手には槍を持っていた

1サム19:9「ときに、わざわいをもたらす、主の霊がサウルに臨んだ。サウルは自分の家にすわっており、その手には槍を持っていた。ダビデは琴を手にしてひいていた」手に槍を持つことは、ダビデに対する怒りを静めるつもりはない、というサウルの決意のようにも感…

1サムエル18章 先に立って行動していた

1サム18:16「イスラエルとユダの人々はみな、ダビデを愛した。彼が彼らの先に立って行動していたからである」ダビデを千人隊長にしたのはサウルですから(13)、ダビデが先頭に立って行動するのしかたのないことです。ただ、ダビデがいつも戦果を挙げ(15)、彼の戦…

1サムエル13章 ご自分の民の君主に任命して

1サム13:14「今は、あなたの王国は立たない。主はご自分の心にかなう人を求め、主はその人をご自分の民の君主に任命しておられる。あなたが、主の命じられたことを守らなかったからだ」 文脈からすると7日目の終わりにしびれを切らしたサウルが、自ら全焼のいけ…

1サムエル11章 サウルを王とした

1サム11:15「民はみなギルガルへ行き、ギルガルで、主の前に、サウルを王とした。彼らはそこで主の前に和解のいけにえをささげ、サウルとイスラエルのすべての者が、そこで大いに喜んだ」王を求めることは必然でしたが、それは神の支配から人の支配に変わること…

1サムエル9章 さあ、予見者のところへ行こう

1サム9:9「昔イスラエルでは、神のみこころを求めに行く人は、「さあ、予見者のところへ行こう」と言った。今の預言者は、昔は予見者と呼ばれていたからである」預言者は神のことばを預かり民に伝える者のことです。代表的な預言者はモーセだと言えます。一方、…

1サムエル7章 主の手がペリシテ人を防いでいた

1サム7:13「こうしてペリシテ人は征服され、二度とイスラエルの領内に、入って来なかった。サムエルの生きている間、主の手がペリシテ人を防いでいた」 サムエルは最後の士師だとされ、多くの歴史学者はサムエルの息子たちヨエルとアビヤは士師の数に数えていま…

1サムエル5章 それをもとの所に戻した

1サム5:3「アシュドデの人たちが、翌日、朝早く起きて見ると、ダゴンは主の箱の前に、地にうつぶせになって倒れていた。そこで彼らはダゴンを取り、それをもとの所に戻した」ギデオンの時代なら、バアルの祭壇を壊し、アシェラ像を切り倒したのがギデオンだとわ…

1サムエル3章 永遠に償うことはできない

1サム3:14「「だから、わたしはエリの家について誓った。エリの家の咎は、いけにえによっても、穀物のささげ物によっても、永遠に償うことはできない」 永遠に償うことができない、と言われても、それをそのままエリに伝えることは死刑宣告に価します。サムエル…

ルツ3章 大麦六杯を量って

ルツ3:15「「あなたの着ている外套を持って来て、それをしっかりつかんでいなさい」と言い、彼女がそれをしっかりつかむうちに、大麦六杯を量って、それを彼女に負わせた。こうして彼は町へ行った」 ボアズがルツを最初に見たのは、ベツレヘムに帰ってきて自分の…

ルツ1章 マラと呼んでください

ルツ1:20「ナオミは彼女たちに言った。「私をナオミと呼ばないで、マラと呼んでください。全能者が私をひどい苦しみに会わせたのですから」 「ナオミ」の意味は「喜び」ですが、「マラ」は「苦味」を意味します。ヘブル語の単語としてはルツ記だけに登場するものです。ナ…