2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

レビ記3章 肝臓の上の小葉とをささげなさい

レビ3:4「二つの腎臓と、それについていて腰のあたりにある脂肪、さらに腎臓といっしょに取り除いた肝臓の上の小葉とをささげなさい」 日本では遺体は神聖なものとして、長い間解剖が行なわれてきませんでした。それに対して、古代エジプトではすでに人体のしく…

レビ記2章 種を入れないせんべい

レビ2:4「あなたがかまどで焼いた穀物のささげ物をささげるときは、それは油を混ぜた小麦粉の、種を入れない輪型のパン、あるいは油を塗った、種を入れないせんべいでなければならない」 穀物のささげ物をささげるときは、「パン種」と「油」がキーワードとなってい…

レビ記1章 ささげ物をささげるときはだれでも

レビ1:2「イスラエル人に告げて言え。もし、あなたがたが主にささげ物をささげるときは、だれでも、家畜の中から牛か羊をそのささげ物としてささげなければならない」 モーセの幕屋が完成し、その幕屋をどのようにして使うのかという説明が始まります。レビ記の…

出エジプト40章 それで手と足を洗った

出40:31「モーセとアロンとその子らは、それで手と足を洗った」 洗盤に関しては大きさの指定が見当たりません。しかし、全身を洗うのではなく、手と足をあらうだけのものならそれほど大きな者ではないと思われます。祭壇が5キュビトの正方形だったので、約2メ…

出エジプト35章 心に知恵のある女もみな

出35:25「また、心に知恵のある女もみな、自分の手で紡ぎ、その紡いだ青色、紫色、緋色の撚り糸、それに亜麻布を持って来た」 モーセは幕屋の作業を開始する前に、もう一度安息日を説明しています。つまり、6日間は働いても良いが、7日目には仕事をしてはなら…

出エジプト33章 あなたはわたしの顔を見ることはできない

出33:20「また仰せられた。「あなたはわたしの顔を見ることはできない。人はわたしを見て、なお生きていることはできないからである」」 「顔と顔を合わせて(11)」と「あなたはわたしの顔を見ることはできない(20)」は、どちらが正しいのでしょうか。とちらも顔に使…

出エジプト31章 その上の『贖いのふた』

出31:7「すなわち、会見の天幕、あかしの箱、その上の『贖いのふた』、天幕のあらゆる設備品」 ユダ族のベルァルエル(2)とダン族のオホリアブ(6)は、神から知恵を与えられ、巧みに仕事をこなしていきました。そして、この二人が別の作業員を集め、幕屋を完成さ…

出エジプト29章 祭壇に触れるものもすべて聖なるものとなる

出29:37「七日間にわたって祭壇のための贖いをしなければならない。あなたがそれを聖別すれば、祭壇は最も聖なるものとなる。祭壇に触れるものもすべて聖なるものとなる」 ダビデの時代にアドニヤがソロモンを差し置いて王になろうとした事件がありました(1王1…

出エジプト27章 その網を下方祭壇の出張りの下に取りつけ

出27:5「その網を下方、祭壇の出張りの下に取りつけ、これを祭壇の高さの半ばに達するようにする」 主の命じられた内容は、契約の箱が先で幕屋が後に(25:10-22、26章)、祭壇の仕様が先で庭が後に(5、9)なっています。最も重要な契約の箱と箱を置く至聖所は、一…

出エジプト26章 幕屋を十枚の幕で造らなければならない

出26:1「幕屋を十枚の幕で造らなければならない。すなわち、撚り糸で織った亜麻布、青色、紫色、緋色の撚り糸で作り、巧みな細工でそれにケルビムを織り出さなければならない」 今までは祭壇だけが、神を礼拝するための道具でしたが(24:4)、25章になり契約の箱…

出エジプト22章 わたしは情け深いから

出22:27「なぜなら、それは彼のただ一つのおおい、彼の身に着ける着物であるから。彼はほかに何を着て寝ることができよう。彼がわたしに向かって叫ぶとき、わたしはそれを聞き入れる。わたしは情け深いから」 「情け深い」はヘブル語の「hannun(ハヌーン)」が使わ…

出エジプト20章 ほかの神々があってはならない

出20:3「あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない」 エジプトで430年もいたヘブル人には「神」と言われてもどの神かは区別がつきません。それゆえに、モーセが燃える柴の中で神と出会ったときに、最初に神がモーセに名乗ったのは「わたしは、あ…

出エジプト18章 彼らにおきてとおしえとを与えて

出18:20「あなたは彼らにおきてとおしえとを与えて、彼らの歩むべき道と、なすべきわざを彼らに知らせなさい」 この段階ではまだ十戒はイスラエルに与えられていません。イスラエルの民の中には、エジプトからカナンまでの距離を知る者もいたでしょう。おそら…

出エジプト15章 彼らには水が見つからなかった

出15:22「モーセはイスラエルを葦の海から旅立たせた。彼らはシュルの荒野へ出て行き、三日間、荒野を歩いた。彼らには水が見つからなかった」 モーセの姉ミリヤムは、エジプトの戦車や騎兵が海に飲み込まれたことを喜び、タンバリンで踊っていました(20)。モ…

出エジプト13章 彼らが昼も夜も進んで行くためであった

出13:21「主は、昼は、途上の彼らを導くため、雲の柱の中に、夜は、彼らを照らすため、火の柱の中にいて、彼らの前を進まれた。彼らが昼も夜も進んで行くためであった」 聖書に最初に登場する「雲の柱」と「火の柱」はこの箇所が初めてです。モーセにいちいち「北へ…

出エジプト12章 そして私のためにも祝福を祈れ

出12:32「おまえたちの言うとおりに、羊の群れも牛の群れも連れて出て行け。そして私のためにも祝福を祈れ」 今回こそ本当にヘブル人はエジプトを出ることができます。パロ自身の長子も亡くなっており(29)、パロは絶望と怒りでモーセに「出ていけ(31)」と言うの…

出エジプト8章 私のために祈ってくれ

出8:28「パロは言った。「私は、おまえたちを行かせよう。おまえたちは荒野でおまえたちの神、主にいけにえをささげるがよい。ただ、決して遠くへ行ってはならない。私のために祈ってくれ」」 エジプトの呪法師がモーセの真似をして、彼らの秘術でかえるをエジ…

出エジプト6章 主という名では

出6:3「わたしは、アブラハム、イサク、ヤコブに、全能の神として現われたが、主という名では、わたしを彼らに知らせなかった」 主がホレブの山でモーセと出会ったときには、「わたしは、あなたの父の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である(3:6)」と…

出エジプト4章 あなたの初子を殺す

出4:23「そこでわたしはあなたに言う。わたしの子を行かせて、わたしに仕えさせよ。もし、あなたが拒んで彼を行かせないなら、見よ、わたしはあなたの子、あなたの初子を殺す」 この段階で、神はエジプトのパロは十番目の災いまで心をかたくなにしてイスラエル…

出エジプト記2章 自分の同胞であるひとりのヘブル人を

出2:11「こうして日がたち、モーセがおとなになったとき、彼は同胞のところへ出て行き、その苦役を見た。そのとき、自分の同胞であるひとりのヘブル人を、あるエジプト人が打っているのを見た」 「同胞たち」というのは、ヘブル語「ah(アック)」が使われており、「…

ヨブ記42章 その子の子たちを四代目まで見た

ヨブ42:16「この後ヨブは百四十年生き、自分の子と、その子の子たちを四代目まで見た」 ヨブたちの論争は、神ご自身が現れてその姿を示すことで決着がつきました。それは何よりも確かなもので、人は目に見える存在を何よりも信用します。ヨブは「私はあなたのう…

ヨブ記41章 恐れを知らないものとして造られた

ヨブ41:33「地の上には、これと似たものはなく、恐れを知らないものとして造られた」 これは主ご自身の語られたことばなので、疑いようがないですが、この世には鎧をまとった火を吹く生き物がいるということです。多くの聖書学者の頭を悩ませているのが、レビヤ…

ヨブ記39章 これを集めるとでも信じているのか

ヨブ39:12「あなたはそれがあなたの穀物を持ち帰り、あなたの打ち場で、これを集めるとでも信じているのか」 38章では天候や気候について語られていましたが、ここでは動物について神の摂理が語られています。やぎ(1)、野ろば(5)、野牛(9)、だちょう(14)、馬(18…

ヨブ記38章 わたしが押さえているのだ

ヨブ38:23「これらは苦難の時のために、いくさと戦いの日のために、わたしが押さえているのだ」 中世のヨーロッパではイギリスとフランスの百年戦争の際には、黒死病(ペスト)が大流行し、戦争よりも病気の蔓延の方が大きな問題でした。また、第一次世界大戦では…

ヨブ記37章 懲らしめのため

ヨブ37:13「神がこれを起こさせるのは、懲らしめのため、あるいは、ご自身の地のため、あるいは、恵みを施すためである」 どんなに人が繁栄を誇り、地に巨大な王国を立てようとも、神の御力にはかないません。王を祝う祝宴を開こうとしても、大雨や風、雪や雷な…

ヨブ記36章 神のような教師が

ヨブ36:22「見よ。神は力にすぐれておられる。神のような教師が、だれかいようか」 もしエリフがここまで悟っていたのなら、ヨブに起きたことが神からの戒めであり、教えであることに気づけたのではないでしょうか。神が強く、しかし、誰をもさげすまない(5)と…

ヨブ記35章 あなたは神を見ることができないと言っている

ヨブ35:14「しかも、あなたは神を見ることができないと言っている。訴えは神の前にある。あなたは神を待て」 エリフは声を荒げて、ヨブと3人の友人に訴えています(4)。ヨブがどんなに自分に義があると言ったとしても(2)、神のために何か役に立っているのでしょ…