2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

言われなければわからない

ロマ7:7「それでは、どういうことになりますか。律法は罪なのでしょうか。絶対にそんなことはありません。ただ、律法によらないでは、私は罪を知ることがなかったでしょう。律法が、「むさぼってはならない」と言わなかったら、私はむさぼりを知らなかったで…

罪の中にとどまるべきでしょうか

ロマ6:1「それでは、どういうことになりますか。恵みが増し加わるために、私たちは罪の中にとどまるべきでしょうか」 これは5章にある「罪の増し加わるところには、恵みも満ちあふれました(5:20)」というパウロ自身の言葉に自問したものです。「罪」と「恵み…

アダムからたった1世代

ロマ5:14「ところが死は、アダムからモーセまでの間も、アダムの違反と同じようには罪を犯さなかった人々をさえ支配しました。アダムはきたるべき方のひな型です」 殺人は大きな罪ですが、地上にたった4人しかいないときでも殺人は起きてしまいました(創4:8)…

無割礼のアブラハム

ロマ4:12「また割礼のある者の父となるためです。すなわち、割礼を受けているだけではなく、私たちの父アブラハムが無割礼のときに持った信仰の足跡に従って歩む者の父となるためです」 アブラハムが割礼を受けよ、と命令されたのはアブラハムが99歳のときで…

律法を持たない異邦人

ロマ2:14「律法を持たない異邦人が、生まれつきのままで律法の命じる行ないをする場合は、律法を持たなくても、自分自身が自分に対する律法なのです」 太った人の教えるダイエット教室というのはどうも信じられません。言っていることとやっていることにギャ…

彼らは

ロマ1:32「彼らは、そのようなことを行なえば、死罪に当たるという神の定めを知っていながら、それを行なっているだけでなく、それを行なう者に心から同意しているのです」 「彼ら」は1章を通してずっと語られているある特定の人を指します。それはおそらく…

マルコ16章9節以降

マコ16:9「さて、週の初めの日の朝早くによみがえったイエスは、まずマグダラのマリヤにご自分を現わされた。イエスは、以前に、この女から七つの悪霊を追い出されたのであった」 8節までではイエス様が本当に復活されたかどうかがわかりません。他の福音書…

シモンというクレネ人

マコ15:21「そこへ、アレキサンデルとルポスとの父で、シモンというクレネ人が、いなかから出て来て通りかかったので、彼らはイエスの十字架を、むりやりに彼に背負わせた」 イエス様の十字架を無理やり背負わせたのは、ローマ兵士がイエス様の限界を感じ、…

三百デナリ以上に売れて

マコ14:5「「この香油なら、三百デナリ以上に売れて、貧しい人たちに施しができたのに。」そうして、その女をきびしく責めた」 ヨハネの福音書によるとこのことを言ったのはイスカリオテ・ユダだとあります(ヨハ12:4)。一般に12弟子には2人のヤコブと2人の…

しるしや不思議なこと

マコ13:22「にせキリスト、にせ預言者たちが現われて、できれば選民を惑わそうとして、しるしや不思議なことをして見せます」 にせキリストやにせ預言者は2000年の歴史の中で、常にいたように思います。特に20世紀にはいってマスコミの発達により、より多く…

何の権威によって

マコ11:28「そして、イエスに言った。「何の権威によって、これらのことをしておられるのですか。だれが、あなたにこれらのことをする権威を授けたのですか」」 権威はギリシャ語で「exousia(エクソシーア)」で、「力」「権利」「自由」の意味もあります。…

上に立ちたい

マコ10:40「しかし、わたしの右と左にすわることは、わたしが許すことではありません。それに備えられた人々があるのです」 人が10人集まればランク付けが始まります。誰もが平等…とは理想としては立派な考え方ですが、人はどうしても上下関係を気にする生き…

エリヤはもう来たのです

マコ9:13「しかし、あなたがたに告げます。エリヤはもう来たのです。そして人々は、彼について書いてあるとおりに、好き勝手なことを彼にしたのです」 マルコ9章には2回エリヤが登場します。最初は、山頂でイエス様が御姿に変わられたときモーセとともに現れ…

パン種に十分気をつけなさい

マコ8:15「そのとき、イエスは彼らに命じて言われた。「パリサイ人のパン種とヘロデのパン種とに十分気をつけなさい」」 共観福音書にはすべてこの話があるので重要なイエス様のことばだと思います。パン種はいわゆる「イースト」で英語NIVは「yeast」で…

エパタ

マコ7:34「そして、天を見上げ、深く嘆息して、その人に「エパタ」すなわち、「開け」と言われた」 「エパタ」はギリシャ語でないために、それは「開け」という意味だと後に付け加えています。「ephphatha(エファサー)」はイエス様が実際に発した音と同じ単…

悟るところがなく

マコ6:52「というのは、彼らはまだパンのことから悟るところがなく、その心は堅く閉じていたからである」 5000人の給食のあとすぐに、弟子たちはイエス様の指示に従って舟で向こう岸のベツサイダに向かうことになりました(44)。それは夕方になる前の出来事…

どうやって生命が生まれるのか

マコ4:27「夜は寝て、朝は起き、そうこうしているうちに、種は芽を出して育ちます。どのようにしてか、人は知りません」 人は種をまき、水や肥料をやりあたかも自分が育てたように錯覚していますが、実際にどうやって生命が生まれ、なぜ成長するかを知りませ…

ヘロデ党とパリサイ人

マコ3:6「そこでパリサイ人たちは出て行って、すぐにヘロデ党の者たちといっしょになって、イエスをどのようにして葬り去ろうかと相談を始めた」 イエス様の味方になり得る人は病気や経済的に困窮している人たちでした。その反対にイエス様を快く思わない人…

中風の人を担いだ4人

マコ2:4「群衆のためにイエスに近づくことができなかったので、その人々はイエスのおられるあたりの屋根をはがし、穴をあけて、中風の人を寝かせたままその床をつり降ろした」 中風の人が癒される話はマタイ、マルコ、ルカの共観福音書のすべてに見られます…

くつのひもを解く値うちも

マコ1:7「彼は宣べ伝えて言った。「私よりもさらに力のある方が、あとからおいでになります。私には、かがんでその方のくつのひもを解く値うちもありません」 マルコでの初めてのカギ括弧のことばはバプテスマのヨハネによるものでした。「宣べ伝えて」のギ…

神は我らの避け処

詩46:2「それゆえ、われらは恐れない。たとい、地は変わり山々が海のまなかに移ろうとも」 「恐れない」の「恐れ」はヘブル語で「yare(ヤレ)」といい、最初に登場するのは創世記です。アダムとエバが罪を犯した直後に主がエデンの園を訪れました。彼らは恐れ…

起きてください

詩44:23「起きてください。主よ。なぜ眠っておられるのですか。目をさましてください。いつまでも拒まないでください」 主に向かって「起きてください」とは思い切った発言だと思います。逆の言い方で言うなら「寝ないでください」という失礼な言い回しにも…

ないのも同然

詩39:5「ご覧ください。あなたは私の日を手幅ほどにされました。私の一生は、あなたの前では、ないのも同然です。まことに、人はみな、盛んなときでも、全くむなしいものです。セラ」 肉体のある間は栄枯盛衰を繰り返し、ある者は祝福を受け栄え、ある者はそ…

ただしばらくの間

詩37:12「ただしばらくの間だけで、悪者はいなくなる。あなたが彼の居所を調べても、彼はそこにはいないだろう」 ダビデの詩にはよく「主」「ダビデ自身」「悪者」の3者が引き合いに出てきます。ダビデが訴えるのはもっぱら自分に悪を仕掛けてきた敵や悪者で…

神に対する恐れがない

詩36:1「罪は悪者の心の中に語りかける。彼の目の前には、神に対する恐れがない」 日本にいるならクリスチャン人口が少ないため、ダビデの言う神を恐れない悪者の表現は理解できます。しかし、世界には人口の半分以上がクリスチャンというのも珍しくない国が…

心と霊が砕かれた者

詩34:18「主は心の打ち砕かれた者の近くにおられ、霊の砕かれた者を救われる」 ちょっとした記憶違いだとは思いますが、ダビデが気がふれたようにふるまったのはガテ王アキシュの前です(1サム21:13)。ここでは「心の打ち砕かれた」と「霊の砕かれた」とい…