2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

詩篇65篇 朝と夕べの起こる所を

詩65:8「地の果て果てに住む者もあなたの数々のしるしを恐れます。あなたは、朝と夕べの起こる所を、高らかに歌うようにされます」 毎日、朝になると日が昇り、夕になると天に星々が輝くことを繰り返すのなら、あしたもまた太陽は昇り、次の日が始まるのだろう…

詩篇64篇 主に身を避けます

詩64:10「正しい者は主にあって喜び、主に身を避けます。心の直ぐな人はみな、誇ることができましょう」 ユダヤ人がローマに反抗し、結果的に世界中に離散した事実があります。AD70年には神殿が破壊され、彼らの心の拠り所さえもなくなってしまいます。この経…

詩篇63篇 水のない砂漠の衰え果てた地で

詩63:1「神よ。あなたは私の神。私はあなたを切に求めます。水のない、砂漠の衰え果てた地で、私のたましいは、あなたに渇き、私の身も、あなたを慕って気を失うばかりです」 ユダの割り当て地はエルサレムから南の広い土地を持っており、南の端はネゲブ砂漠ま…

詩篇62篇 口では祝福し心の中ではのろう

詩62:4「まことに、彼らは彼を高い地位から突き落とそうとたくらんでいる。彼らは偽りを好み、口では祝福し、心の中ではのろう」 日本語では「おべんちゃら」という言葉がありますが、それは相手を喜ばせるために口先ばかりでお世辞や、ほめたりすることです。「…

詩篇61篇 どうか王のいのちを延ばし

詩61:6「どうか王のいのちを延ばし、その齢を代々に至らせてください」 もし、ダビデが保身のために命を長らえようとしているのなら、この詩は詩篇に納められなかったでしょう。ダビデが命を延ばして欲しいと望むのは自分のためではなく、「私は、あなたの御名…

詩篇60篇 あなたは私たちを拒み

詩60:1「神よ。あなたは私たちを拒み、私たちを破り、怒って、私たちから顔をそむけられました」 ダビデがモアブやアラモを攻めているとき、主はダビデの行く先々で勝利を与えられた、と書かれています(2サム8:6)。しかし、この詩篇ではダビデは神から拒絶され、…

詩篇58篇 人の子らを公正にさばくのか

詩58:1「力ある者よ。ほんとうに、おまえたちは義を語り、人の子らを公正にさばくのか」 判官贔屓(ほうがんびいき)という言葉が日本にはありますが、判断するものが客観的な視点を欠き、間違って自分のひいきする者に有利な判断をすることです。「力ある者(1)」…

詩篇57篇 私の心はゆるぎません

詩57:7「神よ。私の心はゆるぎません。私の心はゆるぎません。私は歌い、ほめ歌を歌いましょう」 ダビデが洞窟にいたときの歌はもう1つ142篇があります。ダビデはエン・ゲディの荒野で、ペリシテ討伐から帰ってきたところを密告者に見つかり、サウルに居場所を…

詩篇56篇 私に何をなしえましょう

詩56:4「神にあって、私はみことばを、ほめたたえます。私は神に信頼し、何も恐れません。肉なる者が、私に何をなしえましょう」 11節では「人が、私に何をなしえましょう」と書かれており、同じことばが2回使われています。人がダビデに危害を加えることができ…

詩篇55篇 私に恨みをいだいています

詩55:3「それは敵の叫びと、悪者の迫害のためです。彼らは私にわざわいを投げかけ、激しい怒りをもって私に恨みをいだいています」 ダビデは勇士であり、向かう所敵なしといったイメージがありますが、詩篇を読む限りダビデはいつも悪者に悩まされていたことが…

詩篇54篇 われらの所に隠れているではないか

詩54:0「指揮者のために。弦楽器に合わせて。ダビデのマスキール。ジフの人たちが来て、「ダビデはわれらの所に隠れているではないか」とサウルに言ったとき」 ジフ人がダビデがジフのところに拠点を置いて隠れていることを密告したのは2回書かれています(1サム2…

詩篇53篇 イスラエルの救いがシオンから来るように

詩53:6「ああ、イスラエルの救いがシオンから来るように。神が御民の繁栄を元どおりにされるとき、ヤコブは楽しめ。イスラエルは喜べ」 詩篇53篇は、詩篇14篇とほとんど同じ内容で、1節が違っているだけです。それは「おまえたちは、悩む者のはかりごとをはずか…

詩篇51篇 それをさげすまれません

詩51:17「神へのいけにえは、砕かれた霊。砕かれた、悔いた心。神よ。あなたは、それをさげすまれません」 ダビデはいけにえの本質を知っていたようです。それは人がどんなに捧げものをしたとしても、心が悔い改めていなければ同じことを繰り返すでしょう。失…

詩篇50篇 神を忘れる者よ

詩20:22「神を忘れる者よ。さあ、このことをよくわきまえよ。さもないと、わたしはおまえを引き裂き、救い出す者もいなくなろう」 神に属する者とそうでない者には、扱いに大きな差があります。神を忘れるなら引き裂かれてしまいます。「忘れる」とは、以前は覚…

詩篇49篇 人はその栄華の中にあっても

詩49:20「人はその栄華の中にあっても、悟りがなければ、滅びうせる獣に等しい」 まるでソロモンのことを言っているかのようです。ソロモンが王になったころには、主の前で「民をたばくために聞き分ける心(1王3:9)」に願い、そのとおりに主はソロモンに知恵を授…

詩篇48篇 タルシシュの船を打ち砕かれる

詩48:7「あなたは東風でタルシシュの船を打ち砕かれる」 当時はまだ人々は世界の果てを知らず、地中海を超えて西には誰もいったことがありませんでした。タルシシュはジブラルタル海峡にある町で、ここを中心に貿易船は航海を続けていました。また、フランスの…

詩篇47篇 アブラハムの神の民として集められた

詩47:9「国々の民の尊き者たちは、アブラハムの神の民として集められた」 ユダヤ人たちは、自分たちこそアブラハムの子孫だと誇りを持っていますが、イエス様が来られてからは、血筋よりも進行に焦点が向けられました。イエス様は「よく言っておくが、神は、こ…

申命記34章 その墓を知った者はいない

申34:6「主は彼をベテ・ペオルの近くのモアブの地の谷に葬られたが、今日に至るまで、その墓を知った者はいない」 モーセは主ご自身が葬られたことになっており、その墓は誰も知らないことになっています。聖書の偽典のなかに「モーセの昇天」というものがあり、…

申命記32章 ご自分の仇に復讐をなし

申32:43「諸国の民よ。御民のために喜び歌え。主が、ご自分のしもべの血のかたきを討ち、ご自分の仇に復讐をなし、ご自分の民の地の贖いをされるから」 主ご自身が復讐をなされるとあります。それは「復讐と報いとは、わたしのもの(35)」という御言葉の裏付けで…

申命記31章 強くあれ。雄々しくあれ

申31:7「ついでモーセはヨシュアを呼び寄せ、イスラエルのすべての人々の目の前で、彼に言った。「強くあれ。雄々しくあれ。主がこの民の先祖たちに与えると誓われた地に、彼らとともに入るのはあなたであり、それを彼らに受け継がせるのもあなたである」」 モ…

申命記30章 遠くかけ離れたものでもない

申30:11「まことに、私が、きょう、あなたに命じるこの命令は、あなたにとってむずかしすぎるものではなく、遠くかけ離れたものでもない」 モーセが告げた主の命令が難しいものならば、誰一人救われるものはいないでしょう。ただ、パウロがいうように、律法を…

申命記29章 異邦の民の神々に行って

申29:18「万が一にも、あなたがたのうちに、きょう、その心が私たちの神、主を離れて、これらの異邦の民の神々に行って、仕えるような、男や女、氏族や部族があってはならない。あなたがたのうちに、毒草や、苦よもぎを生ずる根があってはならない」 ステパノ…

申命記28章 次のすべてののろいがあなたに

申28:15「もし、あなたが、あなたの神、主の御声に聞き従わず、私が、きょう、命じる主のすべての命令とおきてとを守り行なわないなら、次のすべてののろいがあなたに臨み、あなたはのろわれる」 この章にはどうすれば祝福を受け、どうすればのろいを受けるの…

申命記27章 大声で宣言しなさい

申27:14「レビ人はイスラエルのすべての人々に大声で宣言しなさい」 現在もゲリジム山とエバル山は残っていて、両方の山は2-3キロ離れています。山頂でどんなに大きな声でレビ人が叫んだとしても、ふもとにいる民に聞こえたのでしょうか。レヒ人は12の「のろわ…

申命記25章 彼の顔につばきして

申25:9「その兄弟のやもめになった妻は、長老たちの目の前で、彼に近寄り、彼の足からくつを脱がせ、彼の顔につばきして、彼に答えて言わなければならない。「兄弟の家を立てない男は、このようにされる」」 一般的にはレビラト婚と呼ばれる習慣で、日本ではあ…

申命記24章 日没前に支払わなければならない

申24:15「彼は貧しく、それに期待をかけているから、彼の賃金は、その日のうちに、日没前に、支払わなければならない。彼があなたのことを主に訴え、あなたがとがめを受けることがないように」 イエス様のたとえ話の中にぶどう園で労務者を雇う話があります(マタ…