2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ヨブ記34章 神に対してことば数を多くする

ヨブ34:37「彼は、自分の罪にそむきの罪を加え、私たちの間で手を打ち鳴らし、神に対してことば数を多くする」 確かにヨブは多くを語り、弁明を繰り返していましたが、エリフのいうように「不法を行なう者どもとよく交わり、悪人たちとともに歩んだ(8)」りしたの…

ヨブ記32章 神よりもむしろ自分自身を義とした

ヨブ32:2「すると、ラム族のブズ人、バラクエルの子エリフが怒りを燃やした。彼がヨブに向かって怒りを燃やしたのは、ヨブが神よりもむしろ自分自身を義としたからである」 ここでエリフがさっそうと登場し、格好良くこの場を収めることができたのでしょうか。…

ヨブ記31章 不正をする者にはわざわいが

ヨブ31:3「不正をする者にはわざわいが、不法を行なう者には災難が来るのではないか」 ヨブもヨブの3人の友人たちも、不正や不法が祝福されないと考えて一致していました。ヨブにも不正をする者にはわざわいが来るという概念があり、それゆえにヨブは必死で友人…

ヨブ記30章 善を望んだのに悪が来

ヨブ30:26「私が善を望んだのに、悪が来、光を待ち望んだのに、暗やみが来た」 「善」はヘブル語「tob(トーブ)」が使われており、神が天地を造られたとき、造られたものを見て「良し」とされた(創1:10)、とある「良し」と同じ単語です。また、「悪」は「ra(ラアー)」が使わ…

ヨブ記29章 昔の月日のようであったらよいのに

ヨブ29:2「ああ、できれば、私は、昔の月日のようであったらよいのに。神が私を守ってくださった日々のようであったらよいのに」 誰もが悪いことを経験するなら、良い日のことを思い出すものです。ヨブもかつては神とともに歩んでいた時期を思い出し、懐かしむ…

ヨブ記28章 生ける者の地では見つけられない

ヨブ28:13「人はその評価ができない。それは生ける者の地では見つけられない」 ヨブは知恵の存在を探ったことがあるようです。それはどんなに価値あるものよりも価値があり、どのように探しても探し当てることができないものです(14-19)。もし知恵が与えられる…

ヨブ記27章 そのいのちを取り去るときは

ヨブ27:8「神を敬わない者の望みはどうなるであろうか。神が彼を断ち切り、そのいのちを取り去るときは」 人の致死率は100%で、誰もこの定めからは逃れられません。人は快楽を知ったときから、快楽のために生きることもできます。おいしいものを食べて、なおお…

ヨブ記25章 女から生まれた者が

ヨブ25:4「人はどうして神の前に正しくありえようか。女から生まれた者が、どうしてきよくありえようか」 ビデダデの最後の訴えです。ヨブは神と討論したいと願うほど、自分の潔白を信じていました(23:4)。それはヨブには思い当たるところがなく、どうしても今…

ヨブ記24章 今そうでないからといって

ヨブ24:25「今そうでないからといって、だれが私をまやかし者だと言えよう。だれが私のことばをたわごとにしようとするのか」 ヨブはやがて自分の命が尽きて、神に取り去られることを知っています。神に守られ、平安な人生であっても、やがて人は死にます。どん…

ヨブ記23章 ことばの限り討論したい

ヨブ23:4「私は御前に訴えを並べたて、ことばの限り討論したい」 ヨブの本音としては、神が何を考えているのかを知りたいのだと思います。「私は神が答えることばを知り、私に言われることが何であるかを悟りたい(5)」とあるように、会って神から真実を知りたいと…

ヨブ記22章 そのみことばを心にとどめよ

ヨブ22:22「神の御口からおしえを受け、そのみことばを心にとどめよ」 ヨブが神の御教えをないがしろにしたわけではありません。しかしエリファズの目には、どうしてもヨブに起きたことが理解できないのです。それはヨブも同じことで、義人、悪者、神のさばきに…

ヨブ記21章 報いを受けて思い知らなければならない

ヨブ21:19「神はそのような者の子らのために、彼のわざわいをたくわえておられるのか。彼自身が報いを受けて思い知らなければならない」 他の3人が悪者を語ったように、ヨブも悪者がどういうものかを知っていました。ヨブが考えるに、悪者は子孫は繁栄し(8)、彼…

ヨブ記20章 神を敬わない者の楽しみはつかのまだ

ヨブ20:5「悪者の喜びは短く、神を敬わない者の楽しみはつかのまだ」 友人ツォファルの慰めは、慰めというより訓戒に近いもので、彼自身は悟りの霊からヨブに語りかけていると言っています(3)。ツォファルによるならば、悪者が栄えたとしても地上にいる時間には…

ヨブ記18章 落とし穴の上を歩むからだ

ヨブ18:8「彼は自分の足で網にかかる。落とし穴の上を歩むからだ」 相変わらずビルダデは悪者がどうなるかを語っています。それは、ヨブがどんなに潔白だと主張しても、世の悪者が受けるわざわいを見るとき、ヨブに何らかの欠点や過ちがあったように思えたから…

ヨブ記17章 私の望みはいったいどこにあるのか

ヨブ17:15「私の望みはいったいどこにあるのか。だれが、私の望みを見つけよう」 正しく生きてきたヨブがここまで絶望するのは、全てを失ったからです。ヨブが妻に言った「私たちは幸いを神から受けるのだから、わざわいをも受けなければならないではないか(2:10…

ヨブ記16章 あなたがたが私の立場にあったなら

ヨブ16:4「私もまた、あなたがたのように語ることができる。もし、あなたがたが私の立場にあったなら、私はことばを連ねてあなたがたを攻撃し、あなたがたに向かって、頭を振ったことだろう」 もし、ヨブと友人3人たちが逆の立場ならどうなっていたでしょう。ヨ…

ヨブ記15章 神を敬わない者の仲間には実りがない

ヨブ15:34「実に、神を敬わない者の仲間には実りがない。わいろを使う者の天幕は火で焼き尽くされる」 ヨブにどれだけ知恵があろうとも、エリファズの土地には白髪で老いた者たちには、もっと知恵のある者がいるとあります(9-10)。あたかもヨブだけが神の会議…

ヨブ記14章 あなたが呼んでくだされば

ヨブ14:15「あなたが呼んでくだされば、私は答えます。あなたはご自分の手で造られたものを慕っておられるでしょう」 神がせっかく造られたものを、無下に扱うのも納得がいかないのでしょう。まだヨブを覚えておられるのであれば名前を呼んでくださいとヨブは訴…

ヨブ記13章 神と論じ合ってみたい

ヨブ13:3「だが、私は全能者に語りかけ、神と論じ合ってみたい」 ヨブ記が聖書の中で最も古い書簡だとされているのは、ヨブや友人たちの会話の中に「律法」ということばが出てこないからです。ヨブの時代には、まだモーセがシナイ山で十戒を受け取っていなかった…

ヨブ記11章 これに気がつかないであろうか

ヨブ11:11「神は不信実な者どもを知っておられる。神はその悪意を見て、これに気がつかないであろうか」 友人たち3人が共通してもっている神の概念はこういうものです。それは神が悪を放っておくはずがない、不真実なものを見捨てておかない、というものです。3…

ヨブ記10章 私をちりに帰そうとされるのですか

ヨブ10:9「思い出してください。あなたは私を粘土で造られました。あなたは、私をちりに帰そうとされるのですか」 ヨブには羊七千頭、らくだ三千頭、牛五百くびき、雌ろば五百頭があり、多くのしもべを持っていました(1:3)。さらに7人の息子と3人の娘に恵まれて…

ヨブ記9章 「何をされるのか」と言いえよう

ヨブ9:12「ああ、神が奪い取ろうとするとき、だれがそれを引き止めることができようか。だれが神に向かって、「何をされるのか」と言いえよう」 ヨブは神と人との違いを知っていました。それは創造主なる神が何をなさろうとも、人智を超えたものでしかないから…

ヨブ記8章 その信頼はくもの巣だ

ヨブ8:14「その確信は、くもの糸、その信頼は、くもの巣だ」 ビルダデは神を忘れる者の道は(13)、くもの糸のような細いものに頼っているようだと例えています。「くもの巣」はヘブル語で「bayit(バイヤス)」と言い、「家」とか「家事」の意味があります。英語では「web」…

ヨブ記7章 私を捨てておかれないのですか

ヨブ7:19「いつまで、あなたは私から目をそらされないのですか。つばをのみこむ間も、私を捨てておかれないのですか」 イエス様が死んだのは、自分の犯していない罪のために神が一瞬イエス様から目をそらしたためショック死したと考えられています。胸が張り裂…