2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

箴言21章 心の値うちをはかられる

箴21:2「人は自分の道はみな正しいと思う。しかし主は人の心の値うちをはかられる」誰もが大きく広い門や道の方が正しいと思いがちです。イエス様は「滅びに至る門は大きく、その道は広い(マタ7:13)」と言われ、人が選択する安易な道は滅びに至るのだと指摘され…

箴言20章 聞く耳と、見る目

箴20:12「聞く耳と、見る目とは、二つとも主が造られたもの」聖書独特の言い回しで、「耳と目」という書き方をせずに「聞く耳、見る目」と表現しています。エゼキエルにも「見る目があるのに見ず、聞く耳があるのに聞こうとしない(エゼ12:2)」という表現があります…

箴言19章 贈り物をしてくれる人の友となる

箴19:6「高貴な人の好意を求める者は多く、だれでも贈り物をしてくれる人の友となる」洋の東西を問わず、金持ちには多くの人が集まってきます。日本の有名な作家、芥川龍之介の書いた「杜子春」には、ソロモンが考える人の内面が描かれています。そのストーリ…

箴言18章 くじは争いをやめさせ

箴18:18「くじは争いをやめさせ、強い者の間を解決する」ソロモンの言う通りなら、国連会議は5か国の常任理事国の投票をやめて、くじを引くようにすればよいのではないでしょうか。くじは古くから神の御心を知る方法として使われ、律法にもくじを禁ずるものは…

箴言17章 知恵を買おうとして

箴17:16「愚かな者が思慮もないのに、知恵を買おうとして、手に代金を持っている。これはいったいどうしたことか」中国は建国100年の2025年を目指して、中国の製造が世界トップのシェアになる「中国製造2025」を発表しました。しかし、2019年には、スマートフォ…

箴言16章 正しいてんびんとはかり

箴16:11「正しいてんびんとはかりとは、主のもの。袋の中の重り石もみな、主が造られたもの」幕末に日本とアメリカは日米修好通商条約を結んでいます(1860年)。日本としてはとりあえず戦争を回避し、アメリカに有利な条件ではありましたが、両国の貿易を開始…

箴言14章 何でも言われたことを信じ

箴14:15「わきまえのない者は何でも言われたことを信じ、利口な者は自分の歩みをわきまえる」ソロモンの箴言の特徴は、「A」に対して「B」はこうであるという対句を用いることが挙げられます。一節で完結するような内容です。箴言の最初「我が子よ(1:8など)…

箴言13章 期待が長びくと心は病む

箴13:12「期待が長びくと心は病む。望みがかなうことは、いのちの木である」「期待が長びくと心は病む」は新共同訳では「待ち続けるだけでは心が病む」と訳され、口語訳では「望みを得ることが長びくときは、心を悩ます」と訳されています。どの訳でも時間と…

箴言12章 知恵のある人の舌は人をいやす

箴12:8「軽率に話して人を剣で刺すような者がいる。しかし知恵のある人の舌は人をいやす」ヤコブは「舌を制御することは、だれにもできません(ヤコ3:2)」と語り、人の器官の中でもっとも扱いが難しいものだと教えています。それでもソロモンは「知恵」があるなら、…

箴言11章 知恵はへりくだる者とともに

箴11:2「高ぶりが来れば、恥もまた来る。知恵はへりくだる者とともにある」イスラエル分裂後14代目の王マナセのときに父ヒゼキヤの壊した異教の像を復活させることになります(2王21:3)。ヨシヤは祖父マナセの悪行をやめさせ、イスラエルにも呼びかけて律法の…

箴言10章 主は正しい者を飢えさせない

箴10:3「主は正しい者を飢えさせない。しかし悪者の願いを突き放す」「正しい」のヘブル語は「tsaddiyq(ツァディーク)」で、「悪者」は「rasha(ラシャー)」が使われ、この章の中でこの対比は13回に及びます(3,6,7,11,16,20,21,24,25,28,30,31,32)。英語では「righteou…

箴言9章 こっそり食べる食べ物はうまい

箴9:17「盗んだ水は甘く、こっそり食べる食べ物はうまい」と」なぜ盗んだ水は甘いのでしょうか?思慮深い人なら後ろめたい感覚にさいなまれるでしょうが、思慮に欠けた人(16)には甘いものなのです。彼らは一時的には甘く美味しいものを味わえるかもしれま…

箴言7章 暗やみのころだった

箴7:9「それは、たそがれの、日の沈むころ、夜がふける、暗やみのころだった」ある日、ソロモンは自分の家の窓から町を見下ろしていると、ひとりの「思慮に欠けた」若者を見つけます(6-7)。この男は女の家のほうに歩いています(8)。この表現はおそらく、現代で…

箴言6章 蟻のところへ行き

箴6:6「なまけ者よ。蟻のところへ行き、そのやり方を見て、知恵を得よ」あたかもアリとキリギリスの寓話を彷彿させるかのようなソロモンの箴言です。「なまけ者」はヘブル語「atsel(アツエル)」が使われ、箴言ではたびたび登場する言葉です。「蟻」はヘブル語「nema…

箴言5章 私の心は叱責を侮った

箴5:12「そのとき、あなたは言おう。「ああ、私は訓戒を憎み、私の心は叱責を侮った」」「そのとき」というのは「肉とからだが滅びるとき(11)」のこと、すなわち死ぬときのことです。どうして死ぬときに訓戒を憎み、叱責を侮ったことを悔いるのでしょうか?それは…

箴言4章 おとなしいひとり子であった

箴4:3「私が、私の父には、子であり、私の母にとっては、おとなしいひとり子であったとき」 ダビデとバテ・シェバとの間には4人の子どもがいて、ソロモンは4番目の子になります(1歴3:5)。「ひとり子」というのはおそらく、4人の兄弟の中では唯一寡黙で、控えめ…

箴言3章 その叱責をいとうな

箴3:11「わが子よ。主の懲らしめをないがしろにするな。その叱責をいとうな」このあと「父がかわいがる子をしかるように、主は愛する者をしかる(12)」と続きます。ソロモンがレハブアムをどれだけ叱ったのかはわかりませんが、箴言を読む者には、父がなぜ叱る…

箴言2章 あなたの耳を知恵に傾け

箴2:2「あなたの耳を知恵に傾け、あなたの心を英知に向けるなら」1章からある「わが子よ(1、1:10)」が、自分の後継者のレハブアムを指しているのなら、レハブアムは耳を知恵に傾けなかったと思います。ソロモンには知恵と判断する心が神から与えられ、ソロモン…

2歴代誌35章 ヨシヤは身を引かず

2歴35:22「しかし、ヨシヤは身を引かず、かえって、彼と戦おうとして変装し、神の御口から出たネコのことばを聞かなかった。そして、メギドの平地で戦うために行った」 パロ・ネコはアッシリアと戦おうとしていたのです(2王23:29)。それゆえ「きょうは、あな…

2歴代誌34章 しるされているとおりに行なわなかった

2歴34:21「行って、見つかった書物のことばについて、私のため、イスラエルとユダの残りの者のために、主のみこころを求めなさい。私たちの先祖が、主のことばを守らず、すべてこの書にしるされているとおりに行なわなかったため、私たちの上に注がれた主の憤…

2歴代誌31章 豊富に携えて来た

2歴31:5「この命令が広まるとともに、イスラエルの人たちは、穀物、新しいぶどう酒、油、蜜など、すべての野の収穫の初物をたくさん持って来た。彼らはすべてのものの十分の一を豊富に携えて来た」ヨアシュ王の時代に祭司エホヤダが考えた献金箱は、神殿の修…

2歴代誌30章 主はヒゼキヤの願いを聞かれ

2歴30:20「主はヒゼキヤの願いを聞かれ、民をいやされた」 イスラエルから来たマナセ、イッサカル、ゼブルンの人たちは、サマリヤで金の子牛を拝んでいたため(1王12:28)、律法で定められた正式な身のきよめ方を知らなかったのです。エリの息子たちホフニとピ…

2歴代誌27章 自分の道を確かなものとした

2歴27:6「このように、ヨタムは勢力を増し加えた。彼が、彼の神、主の前に、自分の道を確かなものとしたからである」ヨタムは16年間王でしたが(1)、父ウジヤがツァラトに冒されていた間摂政として事実上国を治めていました(26:21)。それがどの程度の年数だっ…

2歴代誌25章 彼らの所に帰した

2歴25:10「そこで、アマツヤは、エフライムから彼のもとに来た軍隊を取り分けて、彼らの所に帰したので、彼らはユダに向かって怒りを激しく燃やし、怒りに燃えながら、自分たちのところへ帰った」 「彼ら」とはイスラエルで銀100タラントで雇った傭兵のこと…

2歴代誌22章 彼の母が彼の助言者

2歴22:3「彼もまた、アハブの家の道に歩んだ。彼の母が彼の助言者で、悪を行なわせたからである」 「彼の母」とはアタルヤのことです。アタルヤは、自分の夫に強い影響力を持っていました。ユダ王ヨラムがアハブの道、すなわちバアル信仰に走ったのは(1王16:31…

2歴代誌19章 さばきつかさを立て

2歴19:5「さらに、彼はこの地、すなわち、ユダにあるすべての城壁のある町々にさばきつかさを立て、町ごとにこれを任命し」イスラエルのアハブには、聖書の中でも最も名高い預言者エリヤがいました(1王17:1)。エリヤは神の霊を受け、たびたびアハブに忠告しま…

2歴代誌18章 アハブと縁を結んだ

2歴18:1「こうして、ヨシャパテには富と誉れとが豊かに与えられたが、彼はアハブと縁を結んだ」アハブが王になったのは、アサ王が死ぬ3年前だとありますが(1王16:29)、ほぼ同時期に王になった二人でした。ヨシャパテは35歳で王になり、25年間ユダの王でした(1…