2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

エルサレムに上る

詩122:4「そこに、多くの部族、主の部族が、上って来る。イスラエルのあかしとして、主の御名に感謝するために」 もともとダビデはヘブロンにいて、ヘブロンで王になりました。その後エルサレムを陥落し、エブス人を打ち破ってエルサレムを首都にしたのです…

私の助けは

詩121:2「私の助けは、天地を造られた主から来る」 天地は英語で「the heaven and the earth」となっており、ヘブル語では「shamaylm(シャマリム)」と「'erets(エレッツ)」という単語で、これは聖書の一番最初のことば「初めに、神が天と地を創造した(創1:1)…

メシェクとケダル

詩120:5「ああ、哀れな私よ。メシェクに寄留し、ケダルの天幕で暮らすとは」 メシェクはヤペテの子孫(創10:2)、ケダルはイシュマエルの子(創25:13)、と聖書にあり、メシェクは北の山地でケダルは南の荒野の民族であることがわかっています。どちらも好戦的で…

熱心が自分を滅ぼす

詩119:139「私の熱心は私を滅ぼし尽くしてしまいました。私の敵があなたのことばを忘れているからです」 129節から152節まで、各8節ずつ「Pペー」「TSツァディー」「Qコフ」のヘブル語の頭文字で始まっています。イエス様は神殿で牛や羊や鳩を売る者たちと両…

一日中私の思い

詩119:97「どんなにか私は、あなたのみおしえを愛していることでしょう。これが一日中、私の思いとなっています」 97節から8節ずつ「Mメム」「Nヌン」「Sサメフ」「アイン」のヘブル語の頭文字から始まっています。みおしえが律法のことだとすると、一つ一つ…

分別と知識

詩119:66「よい分別と知識を私に教えてください。私はあなたの仰せを信じていますから」 119編65節から8節ずつ「tテット」「jヨッド」「k(x)カフ」「lラメド」「mメム」の頭文字で始まる歌が続いています。この節の「教えてください」と71節の「学びました」…

恥を見る事はない

詩119:46「私はまた、あなたのさとしを王たちの前で述べ、しかも私は恥を見ることはないでしょう」 33節から64節までは、8節ずつその頭文字がヘブル語のアルファベット「hへー」「vヴァブ」「zザイン」「xヘット」となっています。46節は41節から始まる「V…

幸いなことよ

詩119:1「幸いなことよ。全き道を行く人々、主のみおしえによって歩む人々」 119編は8節ずつに22のグループに分かれており、それぞれ8節の頭にはヘブル語のアルファベット文字から始まっています。最初は「alephアレフ」~始まり、9節の最初は「Beth(ベス)」…

捨てられた石

詩118:22「家を建てる者たちの捨てた石。それが礎の石になった」 イエス様は自らが人から捨てられることを多くの人に伝えようとしましたが、当時の人たちはなかなか理解できませんでした。イエス様がこの箇所を引用したことは共観福音書すべてに記載されてお…

偶像に気をつける

詩115:8「これを造る者も、これに信頼する者もみな、これと同じである」 パウロはアテネの人たちに彼らの拝んでいる「知られない神」の祭壇について「すべてのものをお造りになった神は、天地の主ですから、手でこしらえた宮などにはお住みになりません(使17…

ちりから起こされ

詩113:7「主は、弱い者をちりから起こし、貧しい人をあくたから引き上げ」 「ちりから起こし」の「ちり」は、創世記で人を造った「土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた(創2:7)」とある記述の「ちり」とおなじ「'aphar(アファー)」が使…

アルファベット順

詩112:9「彼は貧しい人々に惜しみなく分け与えた。彼の義は永遠に堅く立つ。その角は栄光のうちに高く上げられる」 111編と112編はヘブル語の「いろは歌」のようになっており、それぞれの文の頭にヘブル語のアルファベット「アルフ」から「タブ」までの22文…

主はわたしの主に仰せられる

詩110:1「主は、私の主に仰せられる。「わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまでは、わたしの右の座に着いていよ」」 ヘブル書では「私の主」は「御使い」だとされ、仕える霊だと書かれています(ヘブ1:14)。しかし実際に神の右の座に着いているのは間違…

わたしに優しく

詩109:21「しかし、私の主、神よ。どうかあなたは、御名のために私に優しくしてください。あなたの恵みは、まことに深いのですから、私を救い出してください」 20節まではダビデの敵に対しての報い、つまり彼らの身に降りかかる災いとか刑罰を神に願っていま…

2つの詩を1つに

詩108:13「神によって、私たちは力ある働きをします。神が私たちの敵を踏みつけられます」 この108編は1~4節までは、詩篇57編の5~11節まで、5節は57編の5節と同じ内容です。また6~9節は詩篇60編の5~12節と同じになっています。詩篇の57編も60編もダビ…

何度も救われ

詩106:43「主は幾たびとなく彼らを救い出されたが、彼らは相計って、逆らい、自分たちの不義の中におぼれた」 モーセ以来の数々のイスラエルの不従順が書かれ、それにもかかわらず主が忍耐してイスラエルの民を救っていることが書かれています。葦の海(紅海)…

イサクへの誓い

詩105:9「その契約はアブラハムと結んだもの、イサクへの誓い」 イサクに関しての逸話は聖書に多く書かれていません。彼は約束の子であり、アブラハムが捧げようとしたときに抗うことをせず、父アブラハムに従う態度を見せました(創22章)。イサクがその後聖…

主が地に目を注がれると

詩104:32「主が地に目を注がれると、地は震え、山々に触れられると、山々は煙を上げます」 2014年11月に熊本県の阿蘇山が大規模噴火をしました。また同年9月には長野県の御嶽山が噴火し、多くの犠牲者が出ました。ハワイのハワイ島もマグマが人家にまで及び…

若さをキープ

詩103:5「あなたの一生を良いもので満たされる。あなたの若さは、鷲のように、新しくなる」 ある程度年齢を重ねると、若さがうらやましいと思うものですが、ここには「若さは鷲のように新しくなる」と書かれています。秦の始皇帝は不老不死の薬を探させたこ…

窮した者の祈り

詩102:2「私が苦しんでいるときに、御顔を私に隠さないでください。私に耳を傾けてください。私が呼ぶときに、早く私に答えてください」 この歌い手は「悩む者」だと表題に書かれています。苦しいときに、一刻も早く問題が解決して欲しいと願うのは万人に共…

ベリヤアルのことば

詩101:3「私の目の前に卑しいことを置きません。私は曲がったわざを憎みます。それは私にまといつきません」 「卑しいこと」は新改訳の下の注解には「ベリヤアルのことば」とあります。原語では「beleyah'al(ベリヤアール)」となっており、申命記では「よこ…

さばきを愛する

詩99:4「王の力は、さばきを愛する。あなたは公正を堅く立てられた。あなたは、ヤコブの中で、さばきと正義を行なわれた」 さばきを愛する…というのはちょっと不思議な表現ですが、「愛する」はヘブル語「ahab(アハーブ)」が使われ、聖書にある「愛する」と…

御使いを喜べ

詩98:2「主は御救いを知らしめ、その義を国々の前に現わされた」 「御救い」のヘブル語は「yeshur'ah(イエシューア)」でヨシュア、イエス様の語源になったことばです。本来死ぬべきだった人を愛し、自らのいのちまで惜しまず与えたことにより、救いが完成し…

何を蒔くのでしょう?

詩97:11「光は、正しい者のために、種のように蒔かれている。喜びは、心の直ぐな人のために」 「種をまく」の動詞「zara(ザラー)」が、光「'owr(オー)」と喜び「simchah(シムハ)」にかかっており、新共同訳では「神に従う人のためには光を、心のまっすぐな人…

主が来られるまで

詩96:13「確かに、主は来られる。確かに、地をさばくために来られる。主は、義をもって世界をさばき、その真実をもって国々の民をさばかれる」 まだイエス様も来られていない時代に、主が来られさばきを行なうことが語られています。確かにいつの時代も神を…

マサでメリバな日

詩95:8「メリバでのときのように、荒野のマサでの日のように、あなたがたの心をかたくなにしてはならない」 この箇所はパウロがヘブル書の中で引用しています。「荒野での試みの日に御怒りを引き起こしたときのように、心をかたくなにしてはならない(ヘブ3:8…

戒められる幸い

詩94:12「主よ。なんと幸いなことでしょう。あなたに、戒められ、あなたのみおしえを教えられる、その人は」 大人になったからと言って、その人の教育が終わったわけではありません。日本では20歳を成人だとしてお祝いをしますが、それは20歳にもなったら分…