2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

詩篇93篇 主は、王であられ

詩93:1「主は、王であられ、みいつをまとっておられます。主はまとっておられます。力を身に帯びておられます。まことに、世界は堅く建てられ、揺らぐことはありません」 モーセ、アロン、ヨシュアは偉大な指導者であり、神のことばを伝える良き導き手でした…

詩篇92篇 レバノンの杉のように

詩92:12「正しい者は、なつめやしの木のように栄え、レバノンの杉のように育ちます」 「なつめやし」のヘブル語「tamer(タマール)」は、一般的な「ヤシの木」を指します。また、レバノン杉は古代エジプトでも王宮や棺などに使われており、オリエント、メソポ…

詩篇91篇 彼がわたしを愛しているから

詩91:14「彼がわたしを愛しているから、わたしは彼を助け出そう。彼がわたしの名を知っているから、わたしは彼を高く上げよう」 この詩はサタンがイエス様を誘惑したときに使われたことで有名です(12)。サタンは「御使いたちに命じて、その手にあなたをささ…

詩篇90篇 がわざわいに会った年々に応じて

詩90:15「あなたが私たちを悩まされた日々と、私たちがわざわいに会った年々に応じて、私たちを楽しませてください」 「悩ます」はヘブル語「anah(アナー)」が使われ、「へりくだる」の意味があります。また「楽しむ」は「samach(サマーク)」で、「喜ぶ」と…

詩篇89篇 王座を代々限りなく建てる

詩89:4「「わたしは、おまえのすえを、とこしえに堅く立て、おまえの王座を代々限りなく建てる。」セラ」 89篇のエズラフ人エタンは、ソロモンの知恵がいかに優れていたかを示す箇所で登場します(1王4:31)。もちろんダビデは死に、彼自身が永遠に王座に着く…

詩篇87篇 ラハブとバビロン、ペリシテとツロ

詩87:4「わたしはラハブとバビロンをわたしを知っている者の数に入れよう。見よ。ペリシテとツロ、それにクシュもともに。これらをもここで生まれた者として」 ラハブはエジプトのことで(イザ30:7)、ペリシテはパレスチナの語源となった言葉です。現在のイス…

詩篇86篇 私は神を恐れる者です

詩86:2「私のたましいを守ってください。私は神を恐れる者です。わが神よ。どうかあなたに信頼するあなたのしもべを救ってください」 ダビデが神を恐れる者だということに異論を唱える人はいないと思います。しかし、彼の人生で全く過ちがなかったわけではあ…

士師記21章 彼らに娘をとつがせない

士21:7「あの残った者たちに妻をめとらせるにはどうすればよいだろうか。私たちは主にかけて、彼らに娘をとつがせないと誓ったのだ」 誓いに参加していなかったのがヤベシュ・ギルアデの人たちでした(8)。「とつがせない」に合意していないのなら、その地の…

士師記20章 石を投げて、失敗することがなかった

士20:16「この民全体のうちに、左ききの精鋭が七百人いた。彼らはみな、一本の毛をねらって石を投げて、失敗することがなかった」 なぜこのことが書かれているかというと、戦争のやり方に関係しているからです。日本の戦国時代もそうでしたが、陣を構えてお…

士師記19章 よこしまな者たちが

士19:22「彼らが楽しんでいると、町の者で、よこしまな者たちが、その家を取り囲んで、戸をたたき続けた。そして彼らは、その家の主人である老人に言った。「あなたの家に来たあの男を引き出せ。あの男を知りたい」」 ソドムに住んでいたロトの場合は「若い…

士師記18章 自分たちの住む相続地を求めていた

士18:1「そのころ、イスラエルには王がなかった。そのころ、ダン人の部族は、自分たちの住む相続地を求めていた。イスラエルの諸部族の中にあって、相続地はその時まで彼らに割り当てられていなかったからである」 ヨシュア記にはダン族にも相続地が割り当て…

士師記16章 毎日彼女が同じことを言って

士16:16「こうして、毎日彼女が同じことを言って、しきりにせがみ、責め立てたので、彼は死ぬほどつらかった」 ペリシテ人は40年もイスラエルを苦しめていました(13:1)。サムソンが暴れたい放題で、ユダとペリシテがあわや戦闘かというとき、「あなたはペリ…

士師記15章 彼女とその父を火で焼いた

士15:6「それで、ペリシテ人は言った。「だれがこういうことをしたのか。」また言った。「あのティムナ人の婿サムソンだ。あれが、彼の妻を取り上げて客のひとりにやったからだ。」それで、ペリシテ人は上って来て、彼女とその父を火で焼いた」 事の発端はサ…

士師記14章 主の霊が激しくサムソンの上に下った

士14:19「そのとき、主の霊が激しくサムソンの上に下った。彼はアシュケロンに下って行って、そこの住民三十人を打ち殺し、彼らからはぎ取って、なぞを明かした者たちにその晴れ着をやり、彼は怒りを燃やして、父の家へ帰った」 「主の霊が激しくサムソンの…

士師記11章 ごろつきが集まって来て

士11:3「そこで、エフタは兄弟たちのところから逃げて行き、トブの地に住んだ。すると、エフタのところに、ごろつきが集まって来て、彼といっしょに出歩いた」 ギデオンの息子アビメレクは金でごろつきを雇ったとあります(9:4)。彼もまたごろつきを味方につ…

士師記10章 彼らが救うがよい

士10:14「行け。そして、あなたがたが選んだ神々に叫べ。あなたがたの苦難の時には、彼らが救うがよい」 仏の顔も三度まで…というのは日本のことわざですが、いくら情け深い神であっても、何度も裏切られるとこうも言いたくなるでしょう。「わたしはこれ以上…

士師記7章 手で水をなめた三百人で

士7:7「そこで主はギデオンに仰せられた。「手で水をなめた三百人で、わたしはあなたがたを救い、ミデヤン人をあなたの手に渡す。残りの民はみな、それぞれ自分の家に帰らせよ」」 休憩していた1万人の民は、いよいよミデヤンとの戦いだろうと意気を揚げてい…

士師記7章 手で水をなめた三百人で

士7:7「そこで主はギデオンに仰せられた。「手で水をなめた三百人で、わたしはあなたがたを救い、ミデヤン人をあなたの手に渡す。残りの民はみな、それぞれ自分の家に帰らせよ」」 休憩していた1万人の民は、いよいよミデヤンとの戦いだろうと意気を揚げてい…

士師記4章 鉄のくいを打ち込んで

士4:21「だが、ヘベルの妻ヤエルは天幕の鉄のくいを取ると、手に槌を持ってそっと彼のところへ近づき、彼のこめかみに鉄のくいを打ち込んで地に刺し通した。彼は疲れていたので、熟睡していた。こうして彼は死んだ」 エフデが亡くなると途端に悪に走るイスラ…

士師記1章 ユダは自分の兄弟シメオンに言った

士1:3「そこで、ユダは自分の兄弟シメオンに言った。「私に割り当てられた地に私といっしょに上ってください。カナン人と戦うのです。私も、あなたに割り当てられた地にあなたといっしょに行きます。」そこでシメオンは彼といっしょに行った」 ヤコブの子ら…

詩篇85篇 再び生かされないのですか

詩85:6「あなたは、私たちを再び生かされないのですか。あなたの民があなたによって喜ぶために」 ヤコブの繁栄が元どおりになり(1)、すべての罪をおおわれた(2)としても、命がみなぎらないと主を求めることもないでしょう。バビロン捕囚帰還後だと考えられて…

詩篇84篇 絶え入るばかりです

詩84:2「私のたましいは、主の大庭を恋い慕って絶え入るばかりです。私の心も、身も、生ける神に喜びの歌を歌います」 「絶え入る」はちょっと変わった日本語ですが、国語辞典では「息が絶えて死ぬ」とか「気絶する」とあり、英語NIVでは「faint(気絶する)」…

詩篇83篇 彼らは心を一つにして

詩83:5「彼らは心を一つにして悪だくみをし、あなたに逆らって、契約を結んでいます」 「彼ら」はイシュマエル人、モアブ人(7)が挙げられており、それぞれ、アブラハムの長男(創16:15)、アブラハムの甥の子ども(創19:37)という関係になり、ユダヤ人とはもと…

詩篇82篇 おまえたちは神々だ

詩82:6「わたしは言った。「おまえたちは神々だ。おまえたちはみな、いと高き方の子らだ」 イエス様はこの詩篇を引用して、自分を神と呼んだことより、神のわざに目を向けなさいと律法学者たちを戒めました(ヨハ10:33-38)。「私の父は神です」という発言は当…

詩篇80篇 このぶどうの木を

詩80:14「万軍の神よ。どうか、帰って来てください。天から目を注ぎ、よく見てください。そして、このぶどうの木を育ててください」 「このぶどうの木」とは、エジプトから携え出されたぶどうの木(8)のことです。アサフは一貫して「回復」を神に願っています…

詩篇79篇 先祖たちの咎を、私たちのものとして

詩79:8「先祖たちの咎を、私たちのものとして、思い出さないでください。あなたのあわれみが、すみやかに、私たちを迎えますように。私たちは、ひどくおとしめられていますから」 アサフはダビデの時代に歌い手として任命された人ですから(1歴15:19)、バビロ…

詩篇78篇 眠りから目をさまされた

詩78:65「そのとき主は眠りから目をさまされた。ぶどう酒に酔った勇士がさめたように」 神は「激しく怒られた(62)」のですが、そのさばきの間、あたかも眠っていたかのような表現です。「目をさまされた」のヘブル語「yaqats(ヤキャッツ)」は、ノアがぶどう…