2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ホセア3章 長い間、王もなく

ホセ3:4「それは、イスラエル人は長い間、王もなく、首長もなく、いけにえも、石の柱も、エポデも、テラフィムもなく過ごすからだ」ホセアの時代にはまだヤロブアム2世の時代(1:1)で王がいて、イスラエルが滅びるまでさらに6代の王が替わります。最後の王は奇…

ホセア2章 彼女の子らを愛さない

ホセ2:4「わたしは彼女の子らを愛さない。彼らは姦淫の子らであるから」 ホセアがゴメルと結婚してから3人の子が産まれていますが(1:3-9)、最初の子は「彼に男の子を産んだ(1:3)」と書かれ、ホセアの子である可能性が高いです。しかし、2人目以降「みごもって、女…

ホセア1章 イズレエルと名づけよ

ホセ1:4「主は彼に仰せられた。「あなたはその子をイズレエルと名づけよ。しばらくして、わたしはイズレエルの血をエフーの家に報い、イスラエルの家の王国を取り除くからだ」」ホセアはヤロブアム2世の時代に活躍した予言者です(1)。同時代にユダ国にはイザヤが…

ダニエル11章 ひとりの勇敢な王

ダニ11:3「ひとりの勇敢な王が起こり、大きな権力をもって治め、思いのままにふるまう」一般に「勇敢な王」はアレキサンダー王のことだと言われています。世界で最も広い領土を獲得したのはモンゴル帝国のチンギスハンですが、彼が1260万平方キロメートルを20年…

ダニエル7章 その国は滅びることがない

ダニ7:14「この方に、主権と光栄と国が与えられ、諸民、諸国、諸国語の者たちがことごとく、彼に仕えることになった。その主権は永遠の主権で、過ぎ去ることがなく、その国は滅びることがない」滅びることがない国となると、イエス様が治める国ということにな…

ダニエル5章 いと高き神が人間の国を支配し

ダニ5:21「そして、人の中から追い出され、心は獣と等しくなり、野ろばとともに住み、牛のように草を食べ、からだは天の露にぬれて、ついに、いと高き神が人間の国を支配し、みこころにかなう者をその上にお立てになることを知るようになりました」ネブカデネ…

ダニエル4章 人間の中の最もへりくだった者

ダン4:17「この宣言は見張りの者たちの布告によるもの、この決定は聖なる者たちの命令によるものだ。それは、いと高き方が人間の国を支配し、これをみこころにかなう者に与え、また人間の中の最もへりくだった者をその上に立てることを、生ける者が知るためで…

ダニエル1章 宮廷に仕えるにふさわしい

ダニ1:4「その少年たちは、身に何の欠陥もなく、容姿は美しく、あらゆる知恵に秀で、知識に富み、思慮深く、王の宮廷に仕えるにふさわしい者であり、また、カルデヤ人の文学とことばとを教えるにふさわしい者であった」もっと他にも少年たちがいたのでしょうか…

哀歌5章 私たちの先祖は罪を犯しました

哀歌5:7「私たちの先祖は罪を犯しました。彼らはもういません。彼らの咎を私たちが背負いました」ユダ王国の王たちで最悪な王が2人います。7代目のアタルヤと14代目のマナセです。最初の王はヨシャパテが隣国イスラエルとの友好政策をとったときに、自分の息…

哀歌4章 主ご自身も彼らを散らし

哀歌4:16「主ご自身も彼らを散らし、もう彼らに目を留めなかった。祭司たちも尊ばれず、長老たちも敬われなかった」エレミヤとエゼキエルはバビロン捕囚を経験しています。彼らは主が語った通りに預言しました。エレミヤにいたっては、あまりにも預言の内容が…

哀歌2章 これが、美のきわみと言われた町

哀歌2:15「道行く人はみな、あなたに向かって手を打ち鳴らし、エルサレムの娘をあざけって頭を振り、「これが、美のきわみと言われた町、全地の喜びの町であったのか」と言う」出エジプトの時代、モーセが十戒をもらっている頃、イスラエルの民は金の子牛を作…

哀歌1章 捕らえ移された

哀歌1:3「ユダは悩みと多くの労役のうちに捕らえ移された。彼女は異邦の民の中に住み、いこうこともできない。苦しみのうちにあるときに、彼女に追い迫る者たちがみな、彼女に追いついた」哀歌はエレミヤの巻末に付属されていたことから、エレミヤが書いたと…

雅歌8章 私を封印のように

雅歌8:6「私を封印のようにあなたの心臓の上に、封印のようにあなたの腕につけてください。愛は死のように強く、ねたみはよみのように激しいからです。その炎は火の炎、すさまじい炎です」「封印」はヘブル語「chowtham(コサム)」が使われており、「目印」や「合図」…

箴言7章 恋なすびは、かおりを放ち

雅歌7:13「恋なすびは、かおりを放ち、私たちの門のそばには、新しいのも、古いのも、すべて、最上の物があります。私の愛する方よ。これはあなたのためにたくわえたものです」レアとラケルが恋なすびをめぐって言い争ったことがありましたが、「恋なすび」は、…

雅歌6章 シュラムの女よ

雅歌6:13「帰れ。帰れ。シュラムの女よ。帰れ。帰れ。私たちはあなたを見たい。どうしてあなたがたはシュラムの女を見るのです。二つの陣営の舞のように」シュラムの女というのは、シュラムという地方の出身ではなく、ヘブル語「Shuwlammiyth(シュラミース)」は…

雅歌5章 あの方は見あたりません

雅歌5:6「私が、愛する方のために戸をあけると、愛する方は、背を向けて去って行きました。あの方のことばで、私は気を失いました。私が捜しても、あの方は見あたりませんでした。私が呼んでも、答えはありませんでした」ソロモンが娘を訪れたのは、宴会を終…

雅歌3章 あれはソロモンの乗るみこし

雅3:7「見なさい。あれはソロモンの乗るみこし。その回りには、イスラエルの勇士、六十人の勇士がいる」娘の正体はわかりませんが、娘が愛している男の名前ははっきりしています。イスラエルの王であり、世界で最も知恵あるものと称され、金、銀、財宝を多く…

雅歌2章 いばらの中のゆりの花のようだ

雅歌2:6「わが愛する者が娘たちの間にいるのは、いばらの中のゆりの花のようだ」「恋は盲目」は、世界中どこでも通じる言葉ですが、ここに登場する男と女はまさしく恋する人以外は目に入らない状態です。もし、ソロモンがこの男だとするなら、王妃候補は数知れ…

雅歌1章 私は日に焼けて、黒いのです

雅歌1:6「「私をご覧にならないでください。私は日に焼けて、黒いのです。私の母の子らが私に向かっていきりたち、私をぶどう畑の見張りに立てたのです。しかし、私は自分のぶどう畑は見張りませんでした」「私の母の子ら」というのは、原文では「ben(ベン)」が使…

伝道者の書12章 すべては空

伝12:8「「空の空。伝道者は言う。すべては空」ここでもう一度、最初の言葉に戻ります(1:2)。「伝道者」はヘブル語「qohereth(コヘレス)」が使われています。日本語訳では「コヘレト」と訳され、新共同訳では「伝道者の書」ではなく、「コヘレトの言葉」というタイトルに…

伝道者の書11章 どこで成功するのか、知らない

伝11:6「朝のうちにあなたの種を蒔け。夕方も手を放してはいけない。あなたは、あれか、これか、どこで成功するのか、知らないからだ。二つとも同じようにうまくいくかもわからない」たとえソロモンのように知恵があったとしても、自分がどのように成功し、い…

伝道者の書10章 空の鳥がその声を持ち運び

伝10:20「「王をのろおうと、ひそかに思ってはならない。寝室でも富む者をのろってはならない。なぜなら、空の鳥がその声を持ち運び、翼のあるものがそのことを告げるからだ」壁に耳あり、障子に目あり、というのは日本のことわざですが、何かちょっとしたこと…

伝道者の書8章 死の日も支配することはできない

伝8:8「風を支配し、風を止めることのできる人はいない。死の日も支配することはできない。この戦いから放免される者はいない。悪は悪の所有者を救いえない」最初の「風を支配し、風を止めることのできる人はいない」はヘブル語の直訳では「風を抑える権威を持つ…

伝道者の書7章 昔のほうが今より良かった

伝7:10「「どうして、昔のほうが今より良かったのか」と言ってはならない。このような問いは、知恵によるのではない」出エジプトをしたとき、イスラエル人はモーセに対して「なんということを私たちにしてくれたのですか(出14:11)」と不満をぶつけ、エジプトに帰…

伝道者の書6章 神が富と財宝と誉れとを与え

伝6:2「神が富と財宝と誉れとを与え、彼の望むもので何一つ欠けたもののない人がいる。しかし、神は、この人がそれを楽しむことを許さず、外国人がそれを楽しむようにされる。これはむなしいことで、それは悪い病だ」「彼の望むもので何一つ欠けたもののない人…

伝道者の書5章 誓ったことは果たせ

伝5:4「神に誓願を立てるときには、それを果たすのを遅らせてはならない。神は愚かな者を喜ばないからだ。誓ったことは果たせ」伝道者の書も最初のむなしい発言から(1:2)、次第に箴言的な言い回しに変わってきています。ソロモンに知恵があるゆえに、むなしい…

伝道者の書4章 王に代わって立つ後継の若者

伝4:15「私は、日の下に生息するすべての生きものが、の側につくのを見た」ソロモンの父ダビデはイスラエルの中で最も人気のある王でした。現在のイスラエルの国旗は通称「ダビデの星」と呼ばれる星型を描いたものです。アブラハムやモーセも聖書の中で活躍した…