2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

イザヤ20章 アッシリヤの王サルゴン

イザ20:1「アッシリヤの王サルゴンによって派遣されたタルタンがアシュドデに来て、アシュドデを攻め、これを取った年」 サルゴンはいわゆるサルゴン2世のことで、紀元前2300年ごろにいた「シャル・キン」が語源で「本当の王」という意味です。アッシリアと…

イザヤ19章 わたしの民エジプト

イザ19:25「万軍の主は祝福して言われる。「わたしの民エジプト、わたしの手でつくったアッシリヤ、わたしのものである民イスラエルに祝福があるように」」 アッシリアはイラク、シリア、トルコに渡る大帝国でしたが、現代ではいずれの国もイスラム国家とな…

イザヤ18章 すばやい使者よ、行け

イザ18:2「この国は、パピルスの船を水に浮かべて、海路、使いを送る。すばやい使者よ、行け。背の高い、はだのなめらかな国民のところに。あちこちで恐れられている民のところに。多くの川の流れる国、力の強い、踏みにじる国に」 クシュは現在のエチオピア…

イザヤ17章 二つ三つのうれた実が

イザ17:6「オリーブを打ち落とすときのように、取り残された実がその中に残される。二つ三つのうれた実がこずえに、四つ五つが実りのある枝に残される。―イスラエルの神、主の御告げ―」 オリーブはイスラエルの比喩だとされています(24:13)。ダマスコが「荒…

イザヤ16章 一つの王座が

イザ16:5「一つの王座が恵みによって堅く立てられ、さばきをなし、公正を求め、正義をすみやかに行なう者が、ダビデの天幕で、真実をもって、そこにすわる」 イザヤはモアブは一夜にして滅びる宣告を語っています(15:1)。しかし、ここではモアブから散らされ…

イザヤ14章 横暴はどのようにして終わったのか

イザ14:4「あなたは、バビロンの王について、このようなあざけりの歌を歌って言う。「しいたげる者はどのようにして果てたのか。横暴はどのようにして終わったのか」」 バビロンがまだアッシリアの属国だったころ、ヒゼキヤとバビロン王メロダク・バルアダン…

イザヤ13章 軍隊を召集しておられる

イザ13:4「聞け。おびただしい民にも似た山々のとどろきを。聞け。寄り合った王国、国々のどよめきを。万軍の主が、軍隊を召集しておられるのだ」 これは「バビロンに対する宣告(1)」だとありますが、「主の日(9)」が含まれる部分は終わりの時代だと考えられ…

イザヤ12章 神は私の救い

イザ12:2「見よ。神は私の救い。私は信頼して恐れることはない。ヤハ、主は、私の力、私のほめ歌。私のために救いとなられた」 イザヤの名前の意味は「神は救い」ですが、この箇所の「神は私の救い」のヘブル語は「yeshuwah(イエシュア)」が使われています。…

イザヤ11章 主はエジプトの海の入江を干上がらせ

イザ11:15「主はエジプトの海の入江を干上がらせ、また、その焼けつく風の中に御手を川に向かって振り動かし、それを打って、七つの水無し川とし、くつばきのままで歩けるようにする」 「狼は子羊とともに宿り、ひょうは子やぎとともに伏し(6)」や「雌牛と熊…

イザヤ10章 ハマテもアルパデのよう

イザ10:9「カルノもカルケミシュのよう、ハマテもアルパデのようではないか。サマリヤもダマスコのようではないか」 アモス書ではカルノは「カルネ」と表記され、ハマテ、ガテとともに大都市に数えられています(アモ6:2)。ヤロブアムの時代にはハマテもダマ…

イザヤ9章 ガリラヤは光栄を受けた

イザ9:1「しかし、苦しみのあった所に、やみがなくなる。先にはゼブルンの地とナフタリの地は、はずかしめを受けたが、後には海沿いの道、ヨルダン川のかなた、異邦人のガリラヤは光栄を受けた」 イエス様が宣教する直前にバプテスマのヨハネが逮捕されます(…

イザヤ7章 ユダの王アハズの時のこと

イザ7:1「ウジヤの子のヨタムの子、ユダの王アハズの時のこと、アラムの王レツィンと、イスラエルの王レマルヤの子ペカが、エルサレムに上って来てこれを攻めたが、戦いに勝てなかった」 ペカはイスラエルの最後から2番目の王で、アラムと組んでユダを攻撃し…

イザヤ6章 あなたの罪も贖われた

イザ6:7「彼は、私の口に触れて言った。「見よ。これがあなたのくちびるに触れたので、あなたの不義は取り去られ、あなたの罪も贖われた」」 「燃えさかる炭(6)」によって、不義が取り去られ、罪を贖われています。詩篇には「いと高き方は御声を発せられた。…

イザヤ5章 何かわたしがしなかったことがあるのか

イザ5:4「わがぶどう畑になすべきことで、なお、何かわたしがしなかったことがあるのか。なぜ、甘いぶどうのなるのを待ち望んだのに、酸いぶどうができたのか」 ブドウとイスラエルの関係は古く、聖書に最初に出てくるのは、ノアの時代です(創9:20)。以降、…

イザヤ4章 さばきの霊と焼き尽くす霊

イザ4:4「主が、さばきの霊と焼き尽くす霊によって、シオンの娘たちの汚れを洗い、エルサレムの血をその中からすすぎ清めるとき」 7人の女は7つの教会のように思えます。「主の若枝(2)」はメシアでありイエス様のことで、おのずと終末の時代の預言だと考えら…

イザヤ3章 私を民の首領にはしてくれるな

イザ3:7「その日、彼は声を張り上げて言う。「私は医者にはなれない。私の家にはパンもなく、着る物もない。私を民の首領にはしてくれるな」」 イザヤがユダとエルサレムについての預言をしているのなら(1:1)、イザヤの預言した「民の首領にしてくれるな」と…

イザヤ2章 終わりの日に

イザ2;2「終わりの日に、主の家の山は、山々の頂に堅く立ち、丘々よりもそびえ立ち、すべての国々がそこに流れて来る」 イザヤ2章2から4節は、ミカ4章1から3節までとあたかもコピーしたかのように同じです。2人とも同時期に活躍した預言者ですが、ミカの仕え…

ヨシュア23章 主を愛しなさい

ヨシュ23:11「あなたがたは、十分に気をつけて、あなたがたの神、主を愛しなさい」 単に「愛しなさい」ではなく、「十分に気を付けて」とあります。「気を付ける」のヘブル語は「shemer(シャメール)」で「見張る」とか「保持する」などの意味があります。心…

ヨシュア21章 のがれの町ヘブロン

ヨシュ21:13「祭司アロンの子孫には、殺人者ののがれの町ヘブロンとその放牧地、それにリブナとその放牧地」 主はもともとのがれの町をヨルダン川の西側と東側にそれぞれ3つずつ、合計6つだと決めておられました(民35:14)。ヨシュア21章にはヘブロン(13)、…

ヨシュア19章 第七番目のくじ

ヨシュ19:40「第七番目のくじは、ダン部族の諸氏族に当たった」 当たるも何も、ダンしか部族は残っていません。いわゆる貧乏くじを引いた形になったダンです。イスラエルはシロに会見の天幕を建てたとあります(18:1)。これ以降、モーセとともに旅してきたあ…

ヨシュア17章 なお十の割り当て地が

ヨシュ17;5「こうして、マナセはヨルダン川の向こう側のギルアデとバシャンの地のほかに、なお十の割り当て地があてがわれた」 ギルアデとバシャンというのは、川を渡る前に与えられた放牧に適した地のことです(13:31)。マキルは戦士であり、勇敢にもギルア…

ヨシュア15章 エブス人を追い払うことができなかった

ヨシュ15:63「ユダ族は、エルサレムの住民エブス人を追い払うことができなかった。それで、エブス人はユダ族とともにエルサレムに住んでいた。今日もそうである」 マナセ族はカナン人を追い払わず(16:10)、ユダ族はエブス人を追い払えませんでした。その他各…

ヨシュア14章 主があの日に約束された

ヨシュ14:20「どうか今、主があの日に約束されたこの山地を私に与えてください。あの日、あなたが聞いたように、そこにはアナク人がおり、城壁のある大きな町々があったのです。主が私とともにいてくだされば、主が約束されたように、私は彼らを追い払うこと…

ヨシュア10章 主が、イスラエルのために戦われた

ヨシュ10:42「ヨシュアはこれらすべての王たちとその地とをいちどきに攻め取った。イスラエルの神、主が、イスラエルのために戦われたからである」 ヨシュアは若い時からモーセに仕えていました(出11:28)。もともとはホセアという名前でしたが、モーセにヨシ…

ヨシュア7章 アコルの谷と呼ばれた

ヨシュ7:26「こうして彼らは、アカンの上に、大きな、石くれの山を積み上げた。今日もそのままである。そこで、主は燃える怒りをやめられた。そういうわけで、その所の名は、アコルの谷と呼ばれた。今日もそうである」 エリコまでは順調に進み、勝利し、主に…

ヨシュア6章 そのうわさは地にあまねく広まった

ヨシュ6:27「主がヨシュアとともにおられたので、そのうわさは地にあまねく広まった」 ヨルダン川がせき止められる奇跡はあっという間に近隣に広まりました(5:1)。それはイスラエルが斥候を遣わしたように(2:1)、周りの国々も密かにイスラエルがどういう行動…

ヨシュア4章 永久にイスラエル人の記念なのだ

ヨシュ4:7「あなたがたは彼らに言わなければならない。『ヨルダン川の水は、主の契約の箱の前でせきとめられた。箱がヨルダン川を渡るとき、ヨルダン川の水がせきとめられた。これらの石は永久にイスラエル人の記念なのだ。』」 過ぎ越しのときにも同じよう…