2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

時がある

伝道3:1「天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある」 「時」が空間と関係していることを発見したのはアインシュタインです。それまでは、時間はすべての人に共通で不変なものと考えられてきました。しかし、自分の過ごしている時…

すべては空

伝道1:2「空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空」 「空」は虚無でむなしい様を表わした言葉です。原語では「hebel(ヘベル)」となり、空虚やむなしさを意味するのと同時に、水蒸気とか息を表わす言葉です。楽しみやうれしさは人の心を高揚させ、幸福な気…

プリムの祭り

エステル9:27「ユダヤ人は、彼らと、その子孫、および彼らにつく者たちがその文書のとおり、毎年定まった時期に、この両日を守って、これを廃止してはならないと定め、これを実行することにした」 プルはおそらくペルシャ語で、プリムはその複数形だと思われ…

エステルvsハマン

エステル7:6「エステルは答えた。『その迫害する者、その敵は、この悪いハマンです』ハマンは王と王妃の前で震え上がった」 アハシュエロスはけっこう思いつきで行動する王だと思います。王の指輪をハマンに預け、ユダヤ人の迫害を支援したのはアハシュエロ…

栄誉とか昇進とか

エステル6:3「そこで王は尋ねた。『このために、栄誉とか昇進とか、何かモルデカイにしたか』王に仕える若い者たちは答えた。『彼には何もしていません』」 アハシュロス王は王の暗殺計画を知らせたモルデカイには、すでに何らかの褒美が与えられたのだろう…

この時のため

エステル4:14「もし、あなたがこのような時に沈黙を守るなら、別の所から、助けと救いがユダヤ人のために起ころう。しかしあなたも、あなたの父の家も滅びよう。あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、この時のためであるかもしれない」 前王妃のワシュ…

王妃にふさわしい

エステル2:16「エステルがアハシュエロス王の王宮に召されたのは、王の治世の第七年の第十の月、すなわちテベテの月であった」 王妃ワシュティがアハシュエロス王の呼びかけを拒否したのは治世3年のことだとあります(1:3)。その結果、王妃はその立場を追わ…

著名なユダヤ人

ネヘ11:4「ユダ族とベニヤミン族のうちのある者は、エルサレムに住んだ」 ユダ王国にはユダ、ベニヤミン、レビとその他の外国人たちが住んでいました。一方、アッシリアに捕囚にあったイスラエル民族は、神殿再建の話にも登場しません。それで今でもユダヤ人…

私たちは今奴隷です

ネヘ9:36「ご覧ください。私たちは今、奴隷です。あなたが私たちの先祖に与えて、その実りと、その良い物を食べるようにされたこの地で、ご覧ください、私たちは奴隷です」 主が良くしてくださったことに応えず、自分勝手に生きてきた結果が奴隷の生活です。…

トビヤたちの嫌がらせ

ネヘ6:14「わが神よ。トビヤやサヌバラテのあのしわざと、また、私を恐れさせようとした女預言者ノアデヤや、その他の預言者たちのしわざを忘れないでください」 ホロン人サヌバラテと、アモン人で役人のトビヤは、突然やってきたネヘミヤを快く思っていませ…

ネヘミヤとモルデカイ

ネヘ7:7「ゼルバベルといっしょに帰って来た者は、ヨシュア、ネヘミヤ、アザルヤ、ラアムヤ、ナハマニ、モルデカイ、ビルシャン、ミスペレテ、ビグワイ、ネフム、バアナ。イスラエルの民の人数は次のとおりである」 ネヘミヤとモルデカイの名前が一緒に記さ…

糞の門も直した

ネヘ3:1「こうして、大祭司エルヤシブは、その兄弟の祭司たちと、羊の門の再建に取りかかった。彼らはそれを聖別して、とびらを取りつけた。彼らはメアのやぐらまで聖別し、ハナヌエルのやぐらにまで及んだ」 羊の門は城壁の囲いの北側にありました。次いで…

王の献酌官ネヘミヤ

ネヘ1:11「『ああ、主よ。どうぞ、このしもべの祈りと、あなたの名を喜んで敬うあなたのしもべたちの祈りとに、耳を傾けてください。どうぞ、きょう、このしもべに幸いを見せ、この人の前に、あわれみを受けさせてくださいますように』そのとき、私は王の献…

エズラは律法を教え

エズラ7:10「エズラは、主の律法を調べ、これを実行し、イスラエルでおきてと定めを教えようとして、心を定めていたからである」 6章の終わりではダリヨス王が神殿完成を見届け、神殿では捧げものと祭りが行なわれていました。7章になり王はアルタシャスタに…

長寿を祈らせるのは

エズラ6:10「こうして彼らが天の神になだめのかおりをささげ、王と王子たちの長寿を祈るようにせよ」 クロス王の時代からペルシャではゾロアスター教を信仰していました。それはダリヨス王になっても変っていません。ゾロアスター教の特徴としては善悪二元論…

オリジナルとは違うけれども

エズラ3:12「しかし、祭司、レビ人、一族のかしらたちのうち、最初の宮を見たことのある多くの老人たちは、彼らの目の前でこの宮の基が据えられたとき、大声をあげて泣いた。一方、ほかの多くの人々は喜びにあふれて声を張り上げた」 礎は土台になる石のこと…

霊を奮い立たされた者

エズラ1:5「そこで、ユダとベニヤミンの一族のかしらたち、祭司たち、レビ人たち、すなわち、神にその霊を奮い立たされた者はみな、エルサレムにある主の宮を建てるために上って行こうと立ち上がった」 バビロン捕囚にあったのは南ユダ王国で、おもにユダ族…

ペリシテは今も

ヨエル3:21「わたしは彼らの血の復讐をし、罰しないではおかない。主はシオンに住む」 現在のエルサレムはキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の3つの宗教の聖地とされ、互いにそれぞれの神にまつわる建物を建てて、東西で管理を分け合っている状態です。特に…

主に立ち返れ

ヨエル2:13「あなたがたの着物ではなく、あなたがたの心を引き裂け。あなたがたの神、主に立ち返れ。主は情け深く、あわれみ深く、怒るのにおそく、恵み豊かで、わざわいを思い直してくださるからだ」 主の前ではへりくだった心が喜ばれます。自分こそ智者で…

しっかりした妻

箴31:15「彼女は夜明け前に起き、家の者に食事を整え、召使いの女たちに用事を言いつける」 31章の箴言はレムエルが書いていますが、彼自身の言葉ではありません。彼の母が授けた知恵の言葉です(1)。この箴言の中心は「女」に関してです。おそらくレムエル…

付け足しお断り

箴30:6「神のことばにつけ足しをしてはならない。神が、あなたを責めないように、あなたがまやかし者とされないように」 箴言30章はソロモンではなく、アグルという人の知恵の言葉です。マサの人アグルは自分は「最も愚かで…人間の悟りがない(2)」という告…

怒りをおさめる者

箴29:11「愚かな者は怒りをぶちまける。しかし知恵のある者はそれを内におさめる」 怒る人の近くにはいたくないものです。感情に流され怒りをあらわにする人は、ソロモンによれば愚かな者、ということになります。軍隊などでは命令と秩序を守るために、上官…

祈りが忌み嫌われる?

箴28:9「耳をそむけておしえを聞かない者は、その者の祈りさえ忌みきらわれる」 祈りが主との交わりのときであるなら、その祈りが嫌われてしまうと、なすすべがありません。常に人の必要や訴えを神に聞いてもらわなければ、誰に申し出て正しい判断をしてもら…

バカは死ななきゃ…

箴27:22「愚か者を臼に入れ、きねでこれを麦といっしょについても、その愚かさは彼から離れない」 皮肉のきつい箴言だと思います。ソロモンはたまに、こういう厳しい知恵の言葉を書いています。日本では「バカは死ななきゃ治らない」や「バカにつける薬はな…

陰口を減らす

箴26:20「たきぎがなければ火が消えるように、陰口をたたく者がなければ争いはやむ」 強い権力者ほど、言論を統制したがります。第2次世界大戦のときはドイツも日本も政府に対して個人的な批判ができないような風潮でした。独裁者と呼ばれる人たちはすべてそ…