2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

申命記23章 エドム人を忌みきらってはならない

申23:7「エドム人を忌みきらってはならない。あなたの親類だからである。エジプト人を忌みきらってはならない。あなたはその国で、在留異国人であったからである」 親類だと言うならば、アモンもモアブも親戚筋に当たります(創19章)。しかし、主はアモン人と…

申命記22章 離縁することはできない

申22:29「女と寝たその男は、この女の父に銀五十シェケルを渡さなければならない。彼女は彼の妻となる。彼は彼女をはずかしめたのであるから、彼は一生、この女を離縁することはできない」 ダビデの時代に娘タマルが異母兄弟のアムノンによって辱められる事…

申命記21章 血の罪を赦される

申21:8「「主よ。あなたが贖い出された御民イスラエルをお赦しください。罪のない者の血を流す罪を、御民イスラエルのうちに負わせないでください。」彼らは血の罪を赦される」 人が野の真ん中で死んでいるということがそう度々あるとは思えませんが(1)、も…

申命記20章 恐れて弱気になっている者はいないか

申20:8「つかさたちは、さらに民に告げて言わなければならない。「恐れて弱気になっている者はいないか。その者は家に帰れ。戦友たちの心が、彼の心のようにくじけるといけないから」」 約束の地に入る前から戦いの心構えが語られています(1-4)。約束の地に…

申命記19章 その頭が柄から抜け

申19:5「たとえば、木を切るため隣人といっしょに森に入り、木を切るために斧を手にして振り上げたところ、その頭が柄から抜け、それが隣人に当たってその人が死んだ場合、その者はこれらの町の一つにのがれて生きることができる」 「殺してはならない(出20:…

申命記18章 肩と両方の頬と胃

申18:3「祭司たちが民から、牛でも羊でも、いけにえをささげる者から、受けるべきものは次のとおりである。その人は、肩と両方の頬と胃とを祭司に与える」 日本では牛の各部位に名前を付けて食しています。肩は肩ロースがおいしい部分です。牛には胃が4つあ…

申命記16章 夜のうちに

申16:1「アビブの月を守り、あなたの神、主に過越のいけにえをささげなさい。アビブの月に、あなたの神、主が、夜のうちに、エジプトからあなたを連れ出されたからである」 アビブは「カナン暦」とも言われ、古代ユダヤ暦で現在は「ニサン」という名で呼ばれ…

申命記15章 免除の年が近づいた

申15:9「あなたは心に邪念をいだき、「第七年、免除の年が近づいた」と言って、貧しい兄弟に物惜しみして、これに何も与えないことのないように気をつけなさい。その人があなたのことで主に訴えるなら、あなたは有罪となる」 聖書の律法では7年で負債の免除…

申命記14章 いっさい食べてはならない

申14:3「あなたは忌みきらうべきものを、いっさい食べてはならない」 大きく分けてひづめが分かれていることと、反芻することが食べられる条件です(6)。これに加えて「血」を食べてはいけません(レビ7:26)。さらにレビ記には「地に群生するもののうち、腹で…

申命記13章 まず、あなたが彼に手を下し

申13:9「必ず彼を殺さなければならない。彼を殺すには、まず、あなたが彼に手を下し、その後、民がみな、その手を下すようにしなさい」 「彼」とは兄弟、息子、娘、愛妻、無二の親友の誰かです(6)。どの関係でも近しい存在であり、直接手を下すには勇気が必…

申命記12章 血は絶対に食べてはならない

申12:23「ただ、血は絶対に食べてはならない。血はいのちだからである。肉とともにいのちを食べてはならない」 申命記の中にある律法の数は199で、613あると言われる律法の数のほぼ3分の1が申命記にあることになります。その中でも12章から26章までは「申命…

申命記11章 ゲリジム山には祝福を、エバル山にはのろいを

申11:29「あなたが、入って行って、所有しようとしている地に、あなたの神、主があなたを導き入れたなら、あなたはゲリジム山には祝福を、エバル山にはのろいを置かなければならない」 現在はヨルダン川西岸のパレスチナ地区に両山はあり、シェケムの谷を挟…

申命記9章 うなじのこわい民

申9:6「知りなさい。あなたの神、主は、あなたが正しいということで、この良い地をあなたに与えて所有させられるのではない。あなたはうなじのこわい民であるからだ」 「うなじのこわい」の「こわい」は恐いではなく、「頑な」ことを表わしています。ヘブル…

申命記8章 燃える蛇やさそりのいる

申8:15「燃える蛇やさそりのいるあの大きな恐ろしい荒野、水のない、かわききった地を通らせ、堅い岩から、あなたのために水を流れ出させ」 蛇は燃えませんが、ヘブル語「saraph(サラーフ)」自体が英語では「firely snake」と訳され、燃える蛇という意味を持…

申命記7章 民のうちで最も数が少なかった

申7:7「主があなたがたを恋い慕って、あなたがたを選ばれたのは、あなたがたがどの民よりも数が多かったからではない。事実、あなたがたは、すべての国々の民のうちで最も数が少なかった」 ユダヤ人の定義にもよりますが、全世界でユダヤ人の人口は1600万人…

申命記6章 マサで試みたように

申6:16「あなたがたがマサで試みたように、あなたがたの神、主を試みてはならない」 シナイ半島を旅するイスラエル人たちは、たびたび水がないことに苦しみます。葦の海(紅海)を抜けた後にも(出15:19)、荒野には水がありませんでした(出15:22)。マラで苦い水…

申命記5章 安息日を守るよう

申5:15「あなたは、自分がエジプトの地で奴隷であったこと、そして、あなたの神、主が力強い御手と伸べられた腕とをもって、あなたをそこから連れ出されたことを覚えていなければならない。それゆえ、あなたの神、主は、安息日を守るよう、あなたに命じられ…

申命記4章 魅せられてそれらを拝み

申4:19「また、天に目を上げて、日、月、星の天の万象を見るとき、魅せられてそれらを拝み、それらに仕えないようにしなさい。それらのものは、あなたの神、主が全天下の国々の民に分け与えられたものである」 モーセが約束の地に入れないことが分かった後に…

申命記2章 その心をかたくなにされた

申2:30「しかし、ヘシュボンの王シホンは、私たちをどうしても通らせようとはしなかった。それは今日見るとおり、彼をあなたの手に渡すために、あなたの神、主が、彼を強気にし、その心をかたくなにされたからである」 出エジプトの際にパロの心が主によって…

申命記1章 まだ善悪のわきまえのない

申1:39「あなたがたが、略奪されるだろうと言ったあなたがたの幼子たち、今はまだ善悪のわきまえのないあなたがたの子どもたちが、そこに、入る。わたしは彼らにそこを与えよう。彼らはそれを所有するようになる」 主が約束の地に入れないと言ったのは、メリ…

詩篇45篇 王座は世々限りなく

詩45:6「神よ。あなたの王座は世々限りなく、あなたの王国の杖は公正の杖」 「ゆりの花」という歌は非常に好まれていた歌らしく、ダビデも(60、69篇)、アサフも(80篇)この調べに乗せて歌っています。また、パウロがへブル人に御子について説明するとき、この…

詩篇43篇 欺きと不正の人か

詩43:1「神よ。私のためにさばいてください。私の訴えを取り上げ、神を恐れない民の言い分を退けてください。欺きと不正の人から私を助け出してください」 旧約の時代では、まことの神である聖書の神が選ばれた民と「主」である神との関係が書かれています。…

詩篇42篇 おまえはうなだれているのか

詩42:5「わがたましいよ。なぜ、おまえはうなだれているのか。私の前で思い乱れているのか。神を待ち望め。私はなおも神をほめたたえる。御顔の救いを」 詩篇42篇から、詩篇の第2巻に入ります。それまでのダビデ中心の歌から別の人たちの歌う詩が増えていき…

詩篇39篇 私の齢が、どれだけなのか

詩39:4「主よ。お知らせください。私の終わり、私の齢が、どれだけなのか。私が、どんなに、はかないかを知ることができるように」 人は罪を犯してからは、アダムの時代には900年ぐらい生きていました(創5章)。もしペテロが言うように1日は1000年のようであ…

詩篇35篇 私の知らない攻撃者どもが

詩35:15「だが、彼らは私がつまずくと喜び、相つどい、私の知らない攻撃者どもが、共に私を目ざして集まり、休みなく私を中傷した」 ダビデは戦闘能力に長けており、彼が行くところ連戦連勝でした(1サム18:14)。しかし、サウルがダビデを恐れたことから、事…

詩篇33篇 主をおのれの神とする、その国は

詩33:12「幸いなことよ。主をおのれの神とする、その国は。神が、ご自身のものとしてお選びになった、その民は」 現在では信教の自由や政教分離という概念が普及し、国教を定める国は少なくなっています。そのような風潮の中、現在でも国教はキリスト教だと…