2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

1回だけ2つのこと

詩62:11「神は、一度告げられた。二度、私はそれを聞いた。力は、神のものであることを」 一度しか告げられないことを2度聞くのは難しいと思います。それはヘブル語「shenayim(シェナイム)」が単に「2」を表す語で、それが「2回」なのか「2つ」なのかは判…

拒まれても

詩60:10「神よ。あなたご自身が私たちを拒まれたのではありませんか。神よ。あなたは、もはや私たちの軍勢とともに、出陣なさらないのですか」 塩の谷でエドムを一万二千人打ち殺したという記述は2サムエル8章に書かれています。またツォバの王を破り、「ア…

滅ぼすな

詩59:11「彼らを殺してしまわないでください。私の民が、忘れることのないためです。御力によって、彼らを放浪させてください。彼らを打ち倒してください。主よ。私たちの盾よ」 この詩のタイトルには「サウルが人々を遣わし、彼らがその家の見張りをしたと…

正しいとは

詩58:11「こうして人々は言おう『まことに、正しい者には報いがある。まことに、さばく神が、地におられる』」 「正しい者」はヘブル語「tsaddiyq(サディーク)」で「正義」の意味として162回聖書に登場します。「正義」の英語「righteousness」は聖書から来…

つまづいても

詩56:13「あなたは、私のいのちを死から、まことに私の足を、つまずきから、救い出してくださいました。それは、私が、いのちの光のうちに、神の御前を歩むためでした」 この詩のタイトルには「ペリシテ人が、ガテでダビデを捕らえたときに」とあります。ダ…

ことばを混乱させ

詩55:9「主よ。どうか、彼らのことばを混乱させ、分裂させてください。私はこの町の中に暴虐と争いを見ています」 神と人、あるいは人と人との間には正しい意思疎通がなければお互い自分勝手な行いをするだけです。「盗んではならない」ということばの意味が…

自分の前に神を置く

詩54:3「見知らぬ者たちが、私に立ち向かい、横暴な者たちが私のいのちを求めます。彼らは自分の前に神を置いていないからです。セラ」 52編のドエグの密告に続いて、ジフ人がサウルに密告したときに歌ったダビデの歌です。ジフの密告の前にはケイラの人たち…

ドエグの密告

52:1「指揮者のために。ダビデのマスキール。エドム人ドエグがサウルのもとに来て、彼に告げて「ダビデがアヒメレクの家に来た」と言ったときに」 ダビデがサウル王から逃げる途中でガテ王アキシュのもとへ身を寄せたとき、自分の正体がばれそうになり気がふ…

あのときダビデは

詩51:7「ヒソプをもって私の罪を除いてきよめてください。そうすれば、私はきよくなりましょう。私を洗ってください。そうすれば、私は雪よりも白くなりましょう」 51篇のタイトルには「ダビデがバテ・シェバのもとに通ったのちに」と書かれています。預言…

肉は食べない

詩50:13「わたしが雄牛の肉を食べ、雄やぎの血を飲むだろうか」 捧げた動物の肉や血は主が食べたり、飲んだりするためのものではありません。血にはいのちが宿り(レビ17:11)、肉は神と反対の思いをもたらすものです(ロマ8:7)。いのちを捧げ、肉の思いを神の…

聖なる山

詩48:1「主は大いなる方。大いにほめたたえられるべき方。その聖なる山、われらの神の都において」 これぞ賛美という詩です。48編は全編にわたって主への賛美が書かれています。「聖なる山」「シオンの山(2)」と山が2回出てきますが、イスラエルの神は「山の…

わたしこそ神

詩46:10「やめよ。わたしこそ神であることを知れ。わたしは国々の間であがめられ、地の上であがめられる」 「やめよ」は口語訳では「静まれ」とも書かれ、こちらのほうが原文の意味に近いと思います。9節では主が戦いをやめさせると書かれ、「やめよ」は戦争…

人の子らにまさって麗しい

詩45:2「あなたは人の子らにまさって麗しい。あなたのくちびるからは優しさが流れ出る。神がとこしえにあなたを祝福しておられるからだ」 この詩はこれから花嫁を迎えようとする花婿の話がたとえられているものです。神がとこしえまで祝福する人とは誰でしょ…

この耳で聞きました

詩44:1「神よ。私たちはこの耳で、先祖たちが語ってくれたことを聞きました。あなたが昔、彼らの時代になさったみわざを」 詩篇の中では「立ち上がってください(3:7など)」や「救ってください(69:1など)」や「見てください(9:13など)」のように、あたかも神…

一連の歌

詩43:1「神よ。私のためにさばいてください。私の訴えを取り上げ、神を恐れない民の言い分を退けてください。欺きと不正の人から私を助け出してください」 詩篇42篇と44篇との最初には「指揮者のために。コラの子たちのマスキール」と書かれ、49篇までコラの…

仕返し

詩41:10「しかし、主よ。あなたは私をあわれんでください。私を立ち上がらせてください。そうすれば私は、彼らに仕返しができます」 「仕返し」というのは、申命記に出てくる「復讐と報いはわたしのもの(申32:35)」の「復讐」とは意味が違うものです。ヘブル…

足を油の中に浸す

申33:24「アシェルについて言った。「アシェルは子らの中で、最も祝福されている。その兄弟たちに愛され、その足を、油の中に浸すようになれ」 2009年のニュースによると、イスラエルが自国内に巨大油田を発見したそうです。原油5000万バレルで大油田と定義…

わたしこそ、それ

申32:39「今、見よ。わたしこそ、それなのだ。わたしのほかに神はいない。わたしは殺し、また生かす。わたしは傷つけ、またいやす。わたしの手から救い出せる者はいない」 ユダヤ教からキリスト教に移り変わるとき、異邦人がヘブライ語を読めないことから、…

顔を隠される

申31:18「彼らがほかの神々に移って行って行なったすべての悪のゆえに、わたしはその日、必ずわたしの顔を隠そう」 主の戒めは罪を浮かび上げさせるだけのものでしかありません(ロマ3:20)。律法を完全に行なうことなどできないからです。モーセは死期がせま…

いのちを選びなさい

申30:19「私は、きょう、あなたがたに対して天と地とを、証人に立てる。私は、いのちと死、祝福とのろいを、あなたの前に置く。あなたはいのちを選びなさい」 人生は2択しか選択肢がないとするなら、多くの人は不満に思うでしょう。しかし、聖書には2つの選…

隠されていること

申29:29「隠されていることは、私たちの神、主のものである。しかし、現わされたことは、永遠に、私たちと私たちの子孫のものであり、私たちがこのみおしえのすべてのことばを行なうためである」 21世紀にもなり、世界の果てまでカメラが入り、この世界で知…

話す言葉がわからない

申28:49「主は、遠く地の果てから、鷲が飛びかかるように、一つの国民にあなたを襲わせる。その話すことばがあなたにはわからない国民である」 単純に考えてアッシリアやバビロニアのことが頭に浮かんできます。バベルで主がことばを混乱させたのは、人がひ…

さすらいのアラム人

申26:5「あなたは、あなたの神、主の前で、次のように唱えなさい。「私の父は、さすらいのアラム人でしたが、わずかな人数を連れてエジプトに下り、そこに寄留しました。しかし、そこで、大きくて強い、人数の多い国民になりました」 アブラハムの孫、ヤコブ…

隠しどころ

申25:11「ふたりの者が互いに相争っているとき、一方の者の妻が近づき、自分の夫を、打つ者の手から救おうとして、その手を伸ばし、相手の隠しどころをつかんだ場合は」 「隠しどころ」の英語訳はNIVでは「his private parts(個人的な場所)」となっています…

同じ相手との再婚

申24:4「彼女を出した最初の夫は、その女を再び自分の妻としてめとることはできない。彼女は汚されているからである。これは、主の前に忌みきらうべきことである。あなたの神、主が相続地としてあなたに与えようとしておられる地に、罪をもたらしてはならな…

隣人、隣国に対して

申23:7「エドム人を忌みきらってはならない。あなたの親類だからである。エジプト人を忌みきらってはならない。あなたはその国で、在留異国人であったからである」 エドムは歴史の中でイスラエルと敵対したり、ときには共存の道を歩んだりと隣国としてしばし…

迷った羊

申22:1「あなたの同族の者の牛または羊が迷っているのを見て、知らぬふりをしていてはならない。あなたの同族の者のところへそれを必ず連れ戻さなければならない」 牛も羊も大切な財産です。アブラハムが約束の地を与えられて以来、イスラエル民族は放牧をす…