2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ヘブル7章 アブラハムから十分の一を取って

ヘブ7:6「ところが、レビ族の系図にない者が、アブラハムから十分の一を取って、約束を受けた人を祝福したのです」アブラハムが受けた約束というのは、まだアブラムと呼ばれていたときに神の示す地へいけば「あなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの…

ヘブル6章 いばらやあざみなどを

ヘブ6:8「しかし、いばらやあざみなどを生えさせるなら、無用なものであって、やがてのろいを受け、ついには焼かれてしまいます」マタイには毒麦のたとえが書かれています。ある人が良い地に種を蒔いたが、眠っている間に「敵」が来て、毒麦を蒔いてしまいます。…

ヘブル5章 訓練された人たちの物

ヘブ5:14「しかし、堅い食物はおとなの物であって、経験によって良い物と悪い物とを見分ける感覚を訓練された人たちの物です」アダムとエバによって人類は善悪を知ることを強制的に覚えました(創3:7)。それは神が想定した時期よりかなり早かったのです。ヘブル…

ヘブル4章 まだ残っているのです

ヘブ4:9「したがって、安息日の休みは、神の民のためにまだ残っているのです」ヘブル人(ユダヤ人)が、神の安息(創2:2)を知らないわけがありません。十戒の第四番目の戒めであり(出20:8)、誰もが知っているものです。イエス様の時代にはパリサイ人がユダヤの町中…

ヘブル3章 従おうとしなかった人たち

ヘブ3:18「また、わたしの安息に入らせないと神が誓われたのは、ほかでもない、従おうとしなかった人たちのことではありませんか」ヘブル人への手紙は、「ヘブル人」つまりユダヤ人をターゲットにしています。まだクリスチャンになっていないユダヤ人は、「キリス…

ヘブル2章 人間が何者だというので

ヘブ2:6「むしろ、ある個所で、ある人がこうあかししています。「人間が何者だというので、これをみこころに留められるのでしょう。人の子が何者だというので、これを顧みられるのでしょう」「ある箇所」は詩編のことで、「ある人」はダビデのことです。詩編には神…

マタイ28章 「おはよう」と言われた

マタ28:9「すると、イエスが彼女たちに出会って、「おはよう」と言われた。彼女たちは近寄って御足を抱いてイエスを拝んだ」「彼女たち」というのはマグダラのマリヤともう一人のマリヤのことです(1)。マルコの福音書ではマグダラのマリヤとヨセの母マリヤの二人が…

マタイ27章 この方はまことに神の子であった

マタ27:54「百人隊長および彼といっしょにイエスの見張りをしていた人々は、地震やいろいろの出来事を見て、非常な恐れを感じ、「この方はまことに神の子であった」と言った」この百人隊長が、自分のしもべを癒してもらったあの百人隊長のことなのかは書かれてい…

マタイ26章 書いてあるからです

マタ26:31「そのとき、イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたはみな、今夜、わたしのゆえにつまずきます。『わたしが羊飼いを打つ。すると、羊の群れは散り散りになる』と書いてあるからです」」ゼカリヤからの引用ですが、ヘブル語の訳は「牧者を打ち殺せ。そ…

マタイ25章 その左にいる者たち

マタ25:41「それから、王はまた、その左にいる者たちに言います。『のろわれた者ども。わたしから離れて、悪魔とその使いたちのために用意された永遠の火に入れ」天の御国の例えはマタイの特徴で「天の御国は…のようなものです」という書き方で始まっています(13:2…

マタイ24章 戦争のうわさを聞くでしょう

マタ24:6「また、戦争のことや、戦争のうわさを聞くでしょうが、気をつけて、あわてないようにしなさい。これらは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのではありません」ソ連崩壊が1991年だとするなら、冷戦以降、社会主義国に対する脅威も薄れ、大きな戦…

マタイ23章 改宗者をひとりつくるのに

マタ23:15「わざわいだ。偽善の律法学者、パリサイ人。おまえたちは改宗者をひとりつくるのに、海と陸とを飛び回り、改宗者ができると、彼を自分より倍も悪いゲヘナの子にするのです」「改宗者」は、英語で「convert」や「conversion」が使われています。この話を聞く…

マタイ21章 取税人や遊女たちは彼を信じた

マタ21:32「というのは、あなたがたは、ヨハネが義の道を持って来たのに、彼を信じなかった。しかし、取税人や遊女たちは彼を信じたからです。しかもあなたがたは、それを見ながら、あとになって悔いることもせず、彼を信じなかったのです」権力にしがみつき、金…

マタイ20章 三日目によみがえります

マタ20:19「そして、あざけり、むち打ち、十字架につけるため、異邦人に引き渡します。しかし、人の子は三日目によみがえります」イエス様が十字架にかかり、三日目によみがえることを語ったのはこれで3回目です。最初はペテロがこの話を信用せず、イエス様がペ…

マタイ19章 良いことについて

マタ19:17「イエスは彼に言われた。「なぜ、良いことについて、わたしに尋ねるのですか。良い方は、ひとりだけです。もし、いのちに入りたいと思うなら、戒めを守りなさい」」「良い」のギリシャ語は「agathos(アガソス)」が、使われています。アダムとエバが善悪を知…

マタイ18章 おまえがあんなに頼んだからこそ

マタ18:32「そこで、主人は彼を呼びつけて言った。『悪いやつだ。おまえがあんなに頼んだからこそ借金全部を赦してやったのだ」この男は1万タラントを主人から借りていました(24)。一方、男は同じしもべの仲間に100デナリを貸し付けていました(28)。デナリは一…

マタイ17章 直すことができませんでした

マタ17:16「そこで、その子をお弟子たちのところに連れて来たのですが、直すことができませんでした」このてんかんの息子の親は(16)、その場にイエス様がおられなかったので、弟子たちに頼めばなんとかなると考えたのだと思います。というのは、12年間長血を患っ…

マタイ16章 パンを持って来なかったから

マタ16:7「すると、彼らは、「これは私たちがパンを持って来なかったからだ」と言って、議論を始めた」マタイ、マルコの福音書によれば、5000人の給食の後、4000人の給食も弟子たちは経験していることになっています(15:32-38、マコ8:13-21)。最初の給食の際は、弟…

マタイ14章 あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい

マタ14:16「しかし、イエスは言われた。「彼らが出かけて行く必要はありません。あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい」」ゲツセマネの祈り(26:36-46)以降は、4福音書共通の記事が数多くありますが、イエス様の宣教活動の中では唯一4つの福音書に…

マタイ13章 彼らにたとえで話すのは

マタ13:13「わたしが彼らにたとえで話すのは、彼らは見てはいるが見ず、聞いてはいるが聞かず、また、悟ることもしないからです」これがイザヤ書の預言の成就だということをイエス様みずからが言われています(14-15)。イザヤ書では「この民の心を肥え鈍らせ、そ…

マタイ12章 安息日の神聖を冒しても罪にならない

マタ12:5「また、安息日に宮にいる祭司たちは安息日の神聖を冒しても罪にならないということを、律法で読んだことはないのですか」 イエス様の弟子たちがひもじくなって穂を摘んで食べました(1)。申命記には「隣人の麦畑の中に入ったとき、あなたは穂を手で摘んで…

マタイ11章 わたしは心優しく

マタ11:29「わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます」「心優しい」のギリシャ語「prays(プラウス)」は、「我慢する」とか「おとなしい」という意味があります。山上の垂…

マタイ10章 自分のいのちを自分のものとした者は

マタ10:39「自分のいのちを自分のものとした者はそれを失い、わたしのために自分のいのちを失った者は、それを自分のものとします」マタイ10章の最初に12弟子を任命したことが書かれ、彼らの名前が紹介されています(1-4)。そして、弟子たちにこれから起こること…

マタイ9章 笛吹く者たち

マタ9:23「イエスはその管理者の家に来られて、笛吹く者たちや騒いでいる群衆を見て」一般的にユダヤでは死んだらすぐに葬式をして、没薬を塗り、亜麻布で体中を巻き墓に安置します(ヨハ11:17、マコ15:46)。管理者の娘は、死んですぐにイエス様のもとに来たので、葬…

マタイ7章 羊のなりをして

マタ7:15「にせ預言者たちに気をつけなさい。彼らは羊のなりをしてやって来るが、うちは貪欲な狼です」預言者は神のことばを預かる者で、預言者によっては夢や幻を見せられ(イザ1:1)、それを伝える場合もあります。預言者は旧約時代の神のことばを預かる者とは限…