2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

詩篇29篇 雷鳴を響かせる

詩篇29:3「主の声は、水の上にあり、栄光の神は、雷鳴を響かせる。主は、大水の上にいます」ヨブ記の中で主がヨブに現れ、嵐の中から語られたことがあります。主は「神のような声で雷鳴をとどろき渡らせるのか(ヨブ40:9)」とヨブに問いかけ、神の声が雷鳴のよう…

詩篇28篇 どうか彼らの羊飼いとなって

詩篇28:9「どうか、御民を救ってください。あなたのものである民を祝福してください。どうか彼らの羊飼いとなって、いつまでも、彼らを携えて行ってください」 「羊飼い」のヘブル語「ra-ah(ラッアー)」は、有名な詩編23編「主は私の羊飼い(23:1)」の「羊飼い」と同じ…

詩篇25篇 すべての苦しみから贖い出してください

詩25:22「神よ。イスラエルを、そのすべての苦しみから贖い出してください」 ヘブル語のアルファベット順で22節の詩が書かれています。日本語では「折句(おりく)」というもので、「いろは」や「あいうえお作文」などがこれに近いものだと思います。「主よ(1)」や「わが…

詩篇24篇 栄光の王が入って来られる

詩24:7「門よ。おまえたちのかしらを上げよ。永遠の戸よ。上がれ。栄光の王が入って来られる」イスラエルとペリシテが戦っているとき、劣勢になったイスラエルが契約の箱を持ってくれば、相手もひるんで逃げるだとうと契約の箱を戦場に持ち出したことがありま…

詩篇22篇 悩む者の悩みをさげすむことなく

詩22:24「まことに、主は悩む者の悩みをさげすむことなく、いとうことなく、御顔を隠されもしなかった。むしろ、彼が助けを叫び求めたとき、聞いてくださった」詩篇22篇は「エリ・エリ・レマ・サバクタニ(マタ27:46)」で有名で、どうしてもイエス様の十字架に着目…

詩篇19篇 隠れている私の罪を

詩19:12「だれが自分の数々のあやまちを悟ることができましょう。どうか、隠れている私の罪をお赦しください」 ヨブは自分の息子たちがあるいは罪を犯し、心の中で神をのろったかもしれないと思い、7日に1回息子たちのために全焼のいけにえをささげていまし…

詩篇15篇 金を貸しても利息を取らず

詩15:5「金を貸しても利息を取らず、罪を犯さない人にそむいて、わいろを取らない。このように行なう人は、決してゆるがされない」「利息」はヘブル語「neshek(ネシェク)」が使われており単なる利息ではなく、「高利」「暴利」の意味があります。また「わいろ」は「shacha…

詩篇13篇 主よ。いつまでですか

詩13:1「主よ。いつまでですか。あなたは私を永久にお忘れになるのですか。いつまで御顔を私からお隠しになるのですか」ダビデが「いつまでですか」と問いかけるぐらいですから、よほど神からの応えを熱望していたように思えます。いつも主を第一に置き、いかな…

詩篇10篇 神は忘れている

詩10:11「彼は心の中で言う。「神は忘れている。顔を隠している。彼は決して見はしないのだ」」 神を求める者も(1)、高慢な悪者も(4)、共通して神は遠くにいて、見ておられないという思いを持っています。人の目に映るものがすべて清く、正しいものなら、この…

詩篇7篇 私の義と、私にある誠実

詩7:81「主は諸国の民をさばかれる。主よ。私の義と、私にある誠実とにしたがって、私を弁護してください」自分に義があり、誠実ならば当然神に対して弁護を求めても断られることはないでしょう。それには自分の心の中に偽りがなく、誰に対しても罪を犯してい…

詩篇6篇 主は私の泣く声を聞かれた

詩6:8「不法を行なう者ども。みな私から離れて行け。主は私の泣く声を聞かれたのだ」 「主よ」と5回も呼びかけているのは(1-4)、ダビデが何かを主に求めているからです。「責めないでください(1)」「懲らしめないでください(1)」「あわれんでください(2)」「いやして…

詩篇1篇 さばきの中に立ちおおせず

詩1:5「それゆえ、悪者は、さばきの中に立ちおおせず、罪人は、正しい者のつどいに立てない」 正しい人は「水路のそばに植わった木」のようで(3)、悪者は「風が吹き飛ばすもみがら(4)」のようだとあります。片や水路のそばに根付いているのに対して、もう一方は…

民数記36章 おじの息子たちにとついだ

民36:11「ツェロフハデの娘たち、マフラ、ティルツァ、ホグラ、ミルカおよびノアは、そのおじの息子たちにとついだ」「おじ」と言っても、母方と父方の男の兄弟は全員「おじ」になります。当然、ここで問題になっているのは父の氏族の名を残すことですから、父方の…

民数記34章 境界は次のとおりである

民34:2「イスラエル人に命じて、彼らに言え。あなたがたがカナンの地に入るとき、あなたがたの相続地となる国、カナンの地の境界は次のとおりである」 壮年の男子だけで60万人のイスラエルは(出12:37)、婦女子をいれると300万とも400万人ともいたと言われてい…

民数記31章 すべて火に耐えるものは

民31:23「すべて火に耐えるものは、火の中を通し、きよくしなければならない。しかし、それは汚れをきよめる水できよめられなければならない。火に耐えないものはみな、水の中を通さなければならない」 火で精錬されることは、信仰の試練にも例えられ尊いもの…

民数記30章 物断ちをしようと誓いをするなら

民30:2「人がもし、主に誓願をし、あるいは、物断ちをしようと誓いをするなら、そのことばを破ってはならない。すべて自分の口から出たとおりのことを実行しなければならない」「物断ち」の英語は「pledge(NIV)」と訳されており、「質ぐさ」や「抵当」の意味があります…

民数記27章 定まったおきてとしなさい

民27:11「もしその父に兄弟がないときには、その相続地を彼の氏族の中で、彼に一番近い血縁の者に与え、それを受け継がせなさい。これを、主がモーセに命じられたとおり、イスラエル人のための定まったおきてとしなさい」レビラト婚の起源になったものが、この…

民数記23章 主が告げられたことをみな

民23:26「バラムはバラクに答えて言った。「私は主が告げられたことをみな、しなければならない、とあなたに言ったではありませんか」」結局バラムは3回もイスラエルを祝福することになります(24:10)。バラムが主の言われたことをバラクに伝えたのは、神の使い…

民数記21章 このみじめな食物に飽き飽きした

民21:5「民は神とモーセに逆らって言った。「なぜ、あなたがたは私たちをエジプトから連れ上って、この荒野で死なせようとするのか。パンもなく、水もない。私たちはこのみじめな食物に飽き飽きした」」 イスラエルはエドムの地を通ろうとしましたが、エドム王…

民数記20章 これがメリバの水

民20:13「これがメリバの水、イスラエル人が主と争ったことによるもので、主がこれによってご自身を、聖なる者として示されたのである」荒野で2か所、イスラエルの民がモーセと争った記述があります。最初は宿営地レフィディムでした(出17:1)。そして今回のカ…

民数記17章 あかしの箱の前に戻して

民17:10「主はモーセに言われた。「アロンの杖をあかしの箱の前に戻して、逆らう者どもへの戒めのため、しるしとせよ。彼らのわたしに対する不平を全くなくして、彼らが死ぬことのないように」 12本の杖の中で芽を出したのはアロンの杖だけで、しかも花を咲…

民数記15章 自分たちの過失のために

民15:25「祭司がイスラエル人の全会衆の贖いをするなら、彼らは赦される。それが過失であって、彼らは自分たちの過失のために、ささげ物、主への火によるささげ物、罪のためのいけにえを主の前に持って来たからである」 過失か故意かは現代の法律でも裁量が…

民数記13章 必ずそれができるから

民13:30「そのとき、カレブがモーセの前で、民を静めて言った。「私たちはぜひとも、上って行って、そこを占領しよう。必ずそれができるから」」 さすがユダ族は考えることが違います。ヤコブの遺言のときに預言された「ユダは獅子の子(創49:9)」のことば通りで…

民数記9章 朝になって雲が上れば

民9:21「雲が夕方から朝までとどまるようなときがあっても、朝になって雲が上れば、彼らはただちに旅立った。昼でも、夜でも、雲が上れば、彼らはいつも旅立った」イスラエルの民は、エジプトで10も災いを目撃し、紅海が割れるのも経験しています。荒野ではマ…

民数記7章 ケハテ族には何も与えなかった

民7:9「しかしケハテ族には何も与えなかった。彼らの聖なるものにかかわる奉仕は、肩に負わなければならないからである」メラリ族がゲルション族の倍の車と雄牛が与えられているのは(7-8)、メラリ族が幕屋の周りを囲む板を運ばなければならないからです(3:36)。…