2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

川は、声をあげ

詩93:3「主よ。川は、声をあげました。川は、叫び声をあげました。川は、とどろく声をあげています」 1節の「みいつ」はおそらく「御稜威(あるいは御厳)」のことだと思います。辞書では「厳(いつ)」を敬っていう語だと書かれています。「厳粛」の「厳」…

不法を行なう者どもが

詩92:7「悪者どもが青草のようにもえいでようと、不法を行なう者どもがみな栄えようと、それは彼らが永遠に滅ぼされるためです」 「滅ぼされる」に相当するヘブル語は「shamad(シャマッド)」が使われ、「破壊する」などの意味があります。不法を行う者を認め…

サタンの引用した箇所

詩91:11「まことに主は、あなたのために、御使いたちに命じて、すべての道で、あなたを守るようにされる」 サタンがイエス様を誘惑したときに使ったことばがこれです(マタ4:6)。詩篇は当時のユダヤ人としても愛読されていたようで、新約でも多くの引用が見ら…

彼をわたしの長子とし

詩89:27「わたしもまた、彼をわたしの長子とし、地の王たちのうちの最も高い者としよう」 「長子」はヘブル語の「bekowr(バホー)」が使われており、聖書に最初に登場するのはアベルのささげ物の「羊の初子」の初子に使われたのが最初です。地の王たちのうち…

亡霊が起き上がって

詩88:10「あなたは死人のために奇しいわざを行なわれるでしょうか。亡霊が起き上がって、あなたをほめたたえるでしょうか。セラ」 「亡霊」はヘブル語の「rapha(ラファー)」が使われ、聖書の中では「死んだ者の幽霊」とか単純に「霊」としても使われています…

ラハブとバビロン

詩87:4「わたしはラハブとバビロンをわたしを知っている者の数に入れよう。見よ。ペリシテとツロ、それにクシュもともに。これらをもここで生まれた者として」 ラハブそのものの意味は、「嵐」とか「高慢」というもので、それ以外では海に住む巨獣として登場…

あなたに並ぶ者はなく

詩86:6「主よ。神々のうちで、あなたに並ぶ者はなく、あなたのみわざに比ぶべきものはありません」 2016年、お隣韓国ではパク・クネ大統領が私的に付き合いのある女性に、機密文書を渡したとして大きな問題になりました。この女性は牧師の娘だということです…

そうだ

士21:19「それで、彼らは言った。「そうだ。毎年、シロで主の祭りがある。」―この町はベテルの北にあって、ベテルからシェケムに上る大路の日の上る方、レボナの南にある―」 「そうだ」に相当するヘブル語は「hinneh(ヒネー)」で、「見よ」という感嘆詞で英…

神に伺って言った

士20:18「イスラエル人は立ち上がって、ベテルに上り、神に伺って言った。「私たちのため、だれが最初に上って行って、ベニヤミン族と戦うのでしょうか。」すると、主は仰せられた。「ユダが最初だ」」 ベテルには神殿があり、契約の箱もそこにあったようで…

心ははずんだ

士18:20「祭司の心ははずんだ。彼はエポデとテラフィムと彫像を取り、この人々の中に入って行った」 「はずんだ」のヘブル語は「yatab(ヤターブ)」で喜ぶ様子を表す動詞です。ミカの家に住み着いたこの祭司もまた、ろくな考えをもっていませんでした。神に…

ミカの親子関係

士17:3「彼が母にその銀千百枚を返したとき、母は言った。「私の手でその銀を聖別して主にささげ、わが子のために、それで彫像と鋳像を造りましょう。今は、それをあなたに返します」」 最初から違和感のある物語が書かれています。息子が母の銀を盗んだのを…

また伸び始めた

士16:22「しかし、サムソンの頭の毛はそり落とされてから、また伸び始めた」 これはデリラのサムソンに対する愛情が少しでも残っていたからなのでしょうか?それともデリラはあくまでもビジネスライクにサムソンが弱くなったことをペリシテ人に告げ、銀を受…

エン・ハコレ

士15:19「すると、神はレヒにあるくぼんだ所を裂かれ、そこから水が出た。サムソンは水を飲んで元気を回復して生き返った。それゆえその名は、エン・ハコレと呼ばれた。それは今日もレヒにある」 士師記を読む限り、ナジル人が信仰に厚く、おとなしく祈り求…

イスラエルをさばいた

士12:11「彼の後に、ゼブルン人エロンがイスラエルをさばいた。彼は十年間、イスラエルをさばいた」 士師記によく登場する「さばく」は新改訳では「裁く」を使わずに全部ひらがな表記です。またヘブル語の「shaphat(シャファット)」には「治める」とか「汚名…

それが主によること

士14:4「彼の父と母は、それが主によることだとは知らなかった。主はペリシテ人と事を起こす機会を求めておられたからである。そのころはペリシテ人がイスラエルを支配していた」 ペリシテ人と結婚することは、主の律法を守るイスラエル人としては受け入れが…

落とし穴となった

士8:27「ギデオンはそれで、一つのエポデを作り、彼の町のオフラにそれを置いた。すると、イスラエルはみな、それを慕って、そこで淫行を行なった。それはギデオンとその一族にとって、落とし穴となった」 「落とし穴」は英語では「snare」、ヘブル語では「m…

女の中で最も祝福された

士5:24「女の中で最も祝福されたのはヤエル、ケニ人ヘベルの妻。天幕に住む女の中で最も祝福されている」 「祝福される」のヘブル語は「barak(バラク)」jで、人名の「baraq(バラク)」と音が非常に似ています。ケニ人はモーセの義兄弟だとありますので(1:16…

脂肪が刃をふさいでしまった

士3:22「柄も刃も、共に入ってしまった。彼が剣を王の腹から抜かなかったので、脂肪が刃をふさいでしまった。エフデは窓から出て」 脂肪が刃をふさいでというのは…エグロンの腹の肉が太りすぎてたるんでいる様子がうかがえます。殺される表現は非常に生々し…

私に報いられた

士1:7「すると、アドニ・ベゼクは言った。「私の食卓の下で、手足の親指を切り取られた七十人の王たちが、パンくずを集めていたものだ。神は私がしたとおりのことを、私に報いられた。」それから、彼らはアドニ・ベゼクをエルサレムに連れて行ったが、彼はそ…

神のあかし

1ヨハ5:9「もし、私たちが人間のあかしを受け入れるなら、神のあかしはそれにまさるものです。御子についてあかしされたことが神のあかしだからです」 人が神を証しするものの中には、あるいは人の思い込みや勘違いも含まれているかも知れません。もちろん吟…

神がまず私たちを愛してくださった

1ヨハ4:19「私たちは愛しています。神がまず私たちを愛してくださったからです」 この4章で使われている「愛」は、新改訳で30回登場します。そのすべてがギリシャ語「agape(アガペ)」が使われており、ヨハネの考える「愛」の基準は神の持っている愛だという…

世を愛してはなりません

1ヨハ2:15「世をも、世にあるものをも、愛してはなりません。もしだれでも世を愛しているなら、その人のうちに御父を愛する愛はありません」 ここで使われている「愛」は全部「agape(アガペ)」が使われています。それはすべてを投げ出してでも愛するという、…

見たこと、聞いたことを

1ヨハ1:3「私たちの見たこと、聞いたことを、あなたがたにも伝えるのは、あなたがたも私たちと交わりを持つようになるためです。私たちの交わりとは、御父および御子イエス・キリストとの交わりです」 ヨハネは福音書の最初に「いのちのことば」について書い…

曲解

2ペテ3:16「その中で、ほかのすべての手紙でもそうなのですが、このことについて語っています。その手紙の中には理解しにくいところもあります。無知な、心の定まらない人たちは、聖書の他の個所の場合もそうするのですが、それらの手紙を曲解し、自分自身に…

イエス・キリストを知ることによって

2ペテ2:20「主であり救い主であるイエス・キリストを知ることによって世の汚れからのがれ、その後再びそれに巻き込まれて征服されるなら、そのような人たちの終わりの状態は、初めの状態よりももっと悪いものとなります」 ノアの箱舟(創6章)、ソドムとゴモ…

兄弟愛には愛

2ペテ1:7「敬虔には兄弟愛を、兄弟愛には愛を加えなさい」 「兄弟愛」はギリシャ語で「phladelphia(フィラデルフィア)」です。この単語は愛の1つ「phileo(フィレオ)」と兄弟の「adelphos(アデルフォス)」の合成語で、アメリカの都市フィラデルフィアは…