2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

バアルを取り除く

ホセ2:17「わたしはバアルたちの名を彼女の口から取り除く。その名はもう覚えられることはない」 バアルはカナンの地の神でした。ちなみにダゴンというのはバアルの父とされる神で、士師記サムソンの時代(士16:23)、またサムエル時代にペリシテ人に契約の…

ホセアとゴメル

ホセ1:6「そこで彼は行って、ディブライムの娘ゴメルをめとった。彼女はみごもって、彼に男の子を産んだ」 姦淫の女をめとれ…とはとても主の命令だとは思えません。しかし、主はときとして預言者に厳しい注文を突きつけて、周りにはっきりと預言の内容を伝え…

現実に向き合う

哀歌5:22「それとも、あなたはほんとうに、私たちを退けられるのですか。きわみまで私たちを怒られるのですか」 試練の期間が長いと「本当に主はこの状況から回復してくださるのだろうか」と疑いたくなるときがあります。長い沈黙ほど神に近づけるチャンスは…

ナジル人も汚れ

哀歌4:7「そのナジル人は雪よりもきよく、乳よりも白かった。そのからだは、紅真珠より赤く、その姿はサファイヤのようであった」 ナジル人(びと)は、どこかの地域に住むイスラエルの人種ではありません。ある請願のために身を清め、神に仕える人を特別に…

主は敵のようになって

哀歌2:5「主は、敵のようになって、イスラエルを滅ぼし、そのすべての宮殿を滅ぼし、その要塞を荒れすたらせて、ユダの娘の中にうめきと嘆きをふやされた」 主が敵のようになってしまうなら、どうしようもありません。主がイスラエルに繁栄をもたらしたのは…

哀歌の書き出し

哀歌1:18「主は正義を行なわれる。しかし、私は主の命令に逆らった。だが、すべての国々の民よ、聞け。私の痛みを見よ。私の若い女たちも、若い男たちも、とりことなって行った」 哀歌はヘブライ文字のアルファベットが各連のはじめに来るような技巧を凝らし…

セレウコス朝

ダニ11:17「彼は自分の国の総力をあげて攻め入ろうと決意し、まず相手と和睦をし、娘のひとりを与えて、その国を滅ぼそうとする。しかし、そのことは成功せず、彼のためにもならない」 北の王がセレウコス朝シリアのことなら、南の王はプトレマイオス朝エジ…

あなたがたの君ミカエル

ダニ10:21「しかし、真理の書に書かれていることを、あなたに知らせよう。あなたがたの君ミカエルのほかには、私とともに奮い立って、彼らに立ち向かう者はひとりもいない」 人のような姿でダニエルに語りかけているのはガブリエルだと思います(16)。ガブ…

多くの日の後のことだから

ダニ8:26「先に告げられた夕と朝の幻、それは真実である。しかし、あなたはこの幻を秘めておけ。これはまだ、多くの日の後のことだから」 幻の内容はある程度ガブリエルによって解き明かされています(16-25)。ペルシャ、メディア、ギリシャの順番でギリシ…

ダニエルへのねたみ

ダニ6:5「そこでこの人たちは言った。『私たちは、彼の神の律法について口実を見つけるのでなければ、このダニエルを訴えるどんな口実も見つけられない』」 ダニエルは他の大臣よりも能力が高く、神の霊に満たされており、神に従う者でした。しかし、他の高…

ひとつの考察として

ダニ2:34「あなたが見ておられるうちに、一つの石が人手によらずに切り出され、その像の鉄と粘土の足を打ち、これを打ち砕きました」 人手によらない石はイエス・キリストのことで、すべてがあと形もなく吹き払ってしまうのは再臨の後、神の御国が訪れること…

赤い人はいつの時代も

オバ10「あなたの兄弟、ヤコブへの暴虐のために、恥があなたをおおい、あなたは永遠に絶やされる」 エドムは「赤い人」という意味で、ヤコブの兄エサウのことです。エサウは毛深く、性格も一時的な感情に流されやすく、腹が減っているときに簡単に弟ヤコブに…

大水も洪水も

雅歌8:7「大水もその愛を消すことができません。洪水も押し流すことができません。もし、人が愛を得ようとして、自分の財産をことごとく与えても、ただのさげすみしか得られません」 愛は金では変えないことはソロモンも理解していました。知恵と愛はうまく…

雅歌は正典に残り

雅歌7:7「あなたの背たけはなつめやしの木のよう、あなたの乳房はぶどうのふさのようだ」 雅歌は中国語の「格式高い歌」という言葉からきているそうで、それ以外に聖書には申命記も中国語の言葉から名付けられています。もともとは文語訳からの引用で1880年…

ふたごのように

雅歌6:6「あなたの歯は、洗い場から上って来た雌羊の群れのようだ。それはみな、ふたごを産み、ふたごを産まないものは一頭もいない」 日本語の訳ではちょっと意味がわかりにくい節です。それは「ふたご」にあたるヘブライ語「taam(タアーム)」がふたごを産…

私の連れ合い

雅歌5:16「そのことばは甘いぶどう酒。あの方のすべてがいとしい。エルサレムの娘たち。これが私の愛する方、これが私の連れ合いです」 愛する人を「連れ合い」というのは何か不自然ですが、ヘブライ語では「rea(レア)」という言葉が使われ、友達とか仲間と…

あれはソロモン

雅歌3:7「見なさい。あれはソロモンの乗るみこし。その回りには、イスラエルの勇士、六十人の勇士がいる」 この女が探していた「あの方」はソロモンのことでした。ソロモンが町を進むときには、みこしに乗り、60人ものガードマンに囲まれていたようです。4節…

冬は過ぎ去り

雅歌2:10-11「私の愛する方は、私に語りかけて言われます。「わが愛する者、美しいひとよ。さあ、立って、出ておいで。ほら、冬は過ぎ去り、大雨も通り過ぎて行った」 冬も大雨も大きな試練の比喩だと思います。イスラエルがダビデやソロモンの繁栄を絶やさ…

ソング オブ ソングス

雅歌1:4「私を引き寄せてください。私たちはあなたのあとから急いでまいります。王は私を奥の間に連れて行かれました。私たちはあなたによって楽しみ喜び、あなたの愛をぶどう酒にまさってほめたたえ、真心からあなたを愛しています」 英語では「song of Sol…

さばく方を恐れる

伝道12:14「神は、善であれ悪であれ、すべての隠れたことについて、すべてのわざをさばかれるからだ」 クリスチャンでありながら人生はつまらないと思っているなら、神との交わりが薄いのではないでしょうか?たとえ孤独で投獄されようとも、主が共にいてく…

若いうちに楽しめ

伝道11:9「若い男よ。若いうちに楽しめ。若い日にあなたの心を喜ばせよ。あなたの心のおもむくまま、あなたの目の望むままに歩め。しかし、これらすべての事において、あなたは神のさばきを受けることを知っておけ」 楽しみたければ楽しめば良いのです。しか…

未来はわからない

伝道10:14「愚か者はよくしゃべる。人はこれから起こることを知らない。これから後に起こることをだれが告げることができよう」 人がいつ生まれ、いつ死ぬのかを知りません。ヒゼキヤ王は主から15年、寿命が延びることを告げられましたが、彼は自分がいつ死…

惑わされず

伝道8:14「しかし、むなしいことが地上で行なわれている。悪者の行ないに対する報いを正しい人がその身に受け、正しい人の行ないに対する報いを悪者がその身に受けることがある。これもまた、むなしい、と私は言いたい」 自分は何も労苦しないのに報酬を受け…

千人に一人も

伝道7:28「私はなおも捜し求めているが、見いださない。私は千人のうちに、ひとりの男を見いだしたが、そのすべてのうちに、ひとりの女も見いださなかった」 ソロモンには異邦人の妻とめかけを多く持ち、彼女らの信じる神々を一緒になって拝んだという経緯が…

何かまさっていますか?

伝道6:8「知恵ある者は、愚かな者より何がまさっていよう。人々の前での生き方を知っている貧しい人も、何がまさっていよう」 7節では人が労苦するのは口のためだと書かれています。すなわち腹を満たすために労をして、その食欲は死ぬまで続くのです。さらに…

裸でかしこに帰ろう

伝道5:15「母の胎から出て来たときのように、また裸でもとの所に帰る。彼は、自分の労苦によって得たものを、何一つ手に携えて行くことができない」 ヨブもまた同じことを語っています。「私は裸で母の胎から出てきた。また、裸で私はかしこに帰ろう(ヨブ1:…

存在しなかったほうがまし?

伝道4:3「また、この両者よりもっと良いのは、今までに存在しなかった者、日の下で行なわれる悪いわざを見なかった者だ」 両者とは生きながらえている人と死んだ者のことです(2)。生きるより、死んだほうがまし…という嘆きの言葉がありますが、ソロモンは…