2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

つばきをかけられても

イザ50:6「打つ者に私の背中をまかせ、ひげを抜く者に私の頬をまかせ、侮辱されても、つばきをかけられても、私の顔を隠さなかった」 福音書の中にはイエス様がひげを抜かれた記述はありませんが、ひげが権威の象徴であり、男性がひげを剃ることは、頭や足の…

足のちりをなめる

イザ49:23「王たちはあなたの世話をする者となり、王妃たちはあなたのうばとなる。彼らは顔を地につけて、あなたを伏し拝み、あなたの足のちりをなめる。あなたは、わたしが主であることを知る。わたしを待ち望む者は恥を見ることがない」 ユダヤ人の迫害は…

悩みの炉で

イザ48:10「見よ。わたしはあなたを練ったが、銀の場合とは違う。わたしは悩みの炉であなたを試みた」 「練る」のヘブル語は「tsaraph(ツァラーフ)」といい、「試す」とか「精錬する」の意味があります。練るといっても、こねるわけでなく、熱を通して他の金…

私だけは特別だ

イザ47:7「あなたは『いつまでも、私は女王でいよう』と考えて、これらのことを心に留めず、自分の終わりのことを思ってもみなかった」 収入も安定し、生活に不安がなくなれば、このままその状態が続くことを願うはずです。バビロンも同じでした。しかし人に…

大昔の事を思い出せ

イザ46:9「遠い大昔の事を思い出せ。わたしが神である。ほかにはいない。わたしのような神はいない」 最も遠い昔は創世記にある「光があれ(創1:3)」までさかのぼります。そうすると、天地を造られる前から、つまりまだほかの神々など影も形もないときから…

知りもせず、悟りもしない

イザ44:18「彼らは知りもせず、悟りもしない。彼らの目は固くふさがって見ることもできず、彼らの心もふさがって悟ることもできない」 偶像のむなしさは多くの個所で書かれています。そして、それは目に見えないものへの信頼がいかに難しいことかの裏返しで…

あなたがたはわたしの証人

イザ43:12「このわたしが、告げ、救い、聞かせたのだ。あなたがたのうちに、異なる神はなかった。だから、あなたがたはわたしの証人。―主の御告げ―わたしは神だ」 現代のユダヤ人の定義はユダヤ教を信じる人たちも含まれるので、ちょっと本筋からずれている…

そのおしえを待ち望む

イザ42:4「彼は衰えず、くじけない。ついには、地に公義を打ち立てる。島々も、そのおしえを待ち望む」 「彼」とは「わたしの心の喜ぶわたしが選んだ者(1)」のことで、神が選び、心が喜ぶのはイエス様のほかいません。イエス様のおしえが全世界に広がり、す…

はるかな所からあなたを呼び出し

イザ41:9「わたしは、あなたを地の果てから連れ出し、地のはるかな所からあなたを呼び出して言った。「あなたは、わたしのしもべ。わたしはあなたを選んで、捨てなかった」」 19世紀後半にシオニズム運動が始まり、ユダヤ人の祖国を持とうという運動が強まり…

神をだれになぞらえ

イザ40:18「あなたがたは、神をだれになぞらえ、神をどんな似姿に似せようとするのか」 キリスト教初期は偶像を警戒していたようですが(1コリ10:14など)、年月が流れるうちに徐々にその戒めもゆるくなってきています。中世では絵画にキリストを描き飾ること…

バビロンの王メロダク・バルアダン

イザ39:1「そのころ、バルアダンの子、バビロンの王メロダク・バルアダンは、使者を遣わし、手紙と贈り物をヒゼキヤに届けた。彼が病気だったが、元気になった、ということを聞いたからである」 歴史の本ではヒゼキヤの時代にはバビロンはアッシリアの属州で…

帰ってニネベに住んだ

イザ37:36「主の使いが出て行って、アッシリヤの陣営で、十八万五千人を打ち殺した。人々が翌朝早く起きて見ると、なんと、彼らはみな、死体となっていた」 セナケリブ王は、8年前にイスラエルを陥落しており(2王18:10)、今度はユダの番だと手ぐすねを引いて…

アラム語で話してください

イザ36:11「エルヤキムとシェブナとヨアフとは、ラブ・シャケに言った。「どうかしもべたちには、アラム語で話してください。われわれはアラム語がわかりますから。城壁の上にいる民の聞いている所では、われわれにユダのことばで話さないでください」」 ユ…

喜び喜んで歌う

イザ35:2「盛んに花を咲かせ、喜び喜んで歌う。レバノンの栄光と、カルメルやシャロンの威光をこれに賜わるので、彼らは主の栄光、私たちの神の威光を見る」 悲しみがあるから、喜びはひときわうれしいものになるのです。イエス様は「悲しむ者は幸いです(マ…

すべての国に向かって怒り

イザ34:2「主がすべての国に向かって怒り、すべての軍勢に向かって憤り、彼らを聖絶し、彼らが虐殺されるままにされたからだ」 成熟した大人なら大抵のことを我慢し、忍耐強く辛抱するものです。それはパウロも指摘していることで、忍耐の先には練られた品性…

すべての国に向かって怒り

イザ34:2「主がすべての国に向かって怒り、すべての軍勢に向かって憤り、彼らを聖絶し、彼らが虐殺されるままにされたからだ」 成熟した大人なら大抵のことを我慢し、忍耐強く辛抱するものです。それはパウロも指摘していることで、忍耐の先には練られた品性…

罪も赦され、病気もない

イザ33:24「そこに住む者は、だれも「私は病気だ」とは言わず、そこに住む民の罪は赦される」 新約の中でイエス様が中風の人に「あなたの罪は赦されました(マタ9:2、マコ2:5、ルカ5:20)」と言われたことがありました。罪が赦されることにより、中風の人は起…

上から霊が私たちに注がれ

イザ32:15「しかし、ついには、上から霊が私たちに注がれ、荒野が果樹園となり、果樹園が森とみなされるようになる」 この章はある一人の王が現れ、国を治めることから始まります(1)。王はヒゼキヤともヨシヤとも言われていますが、上から霊が注がれる時代な…

主は必ずあなたに恵み

イザ30:19「ああ、シオンの民、エルサレムに住む者。もうあなたは泣くことはない。あなたの叫び声に応じて、主は必ずあなたに恵み、それを聞かれるとすぐ、あなたに答えてくださる」 アッシリアの侵略に対して、北イスラエルはメヘナム王の時代に(2王15:20)…

知恵ある者の知恵は滅び

イザ29:8「飢えた者が、夢の中で食べ、目がさめると、その腹はからであるように、渇いている者が、夢の中で飲み、目がさめると、なんとも疲れて、のどが干からびているように、シオンの山に戦いをいどむすべての民の群れも、そのようになる」 夢の中で満腹に…

試みを経た石

イザ28:16「だから、神である主は、こう仰せられる。「見よ。わたしはシオンに一つの石を礎として据える。これは、試みを経た石、堅く据えられた礎の、尊いかしら石。これを信じる者は、あわてることがない」」 「石」はもちろんイエス様のことです。シオン…

失われていた者が来て

イザ27:13「その日、大きな角笛が鳴り渡り、アッシリヤの地に失われていた者や、エジプトの地に散らされていた者たちが来て、エルサレムの聖なる山で、主を礼拝する」 「角笛」と「ラッパ」は役割が違っています。新約では「角笛」は登場しません。黙示録の…

世界の住民は義を学んだ

イザ26:9「私のたましいは、夜あなたを慕います。まことに、私の内なる霊はあなたを切に求めます。あなたのさばきが地に行なわれるとき、世界の住民は義を学んだからです」 「悪者はあわれみを示されても、義を学びません(10)」と次の説に書かれ、同じさばき…

すべての顔から涙をぬぐい

イザ25:8「永久に死を滅ぼされる。神である主はすべての顔から涙をぬぐい、ご自分の民へのそしりを全地の上から除かれる。主が語られたのだ」 「滅ぼされる」のヘブル語は「bahalah(バラア)」が使われており、もともとの意味は「飲み込む」という意味です。…

世界で最も尊ばれていた

イザ23:8「だれが、王冠をいただくツロに対してこれを計ったのか。その商人は君主たち、そのあきゅうどは世界で最も尊ばれていたのに」 ツロとシドンはよく1セットで記され、両方とも船による貿易で富を得たことで有名です。ここではツロに焦点があてられ、…

墓を掘り名を刻んだ

イザ22:16「あなたは自分のために、ここに墓を掘ったが、ここはあなたに何のかかわりがあるのか。ここはあなたのだれにかかわりがあるのか。高い所に自分の墓を掘り、岩に自分の住まいを刻んで」 列王記には「書記」と書かれたシェブナは、「宮廷をつかさど…

海の国バビロン

イザ21:1「海の荒野に対する宣告。ネゲブに吹きまくるつむじ風のように、それは、荒野から、恐ろしい地からやって来る」 「海の荒野」とはちょっと不思議な表現です。ヘブル語では荒野あるいは砂漠を意味する「midbar(ミドバー)」と海を指す「yam(ヤーム)…