2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

エゼキエル30章 バビロンの王の腕を強くし

エゼ30:24「しかし、わたしはバビロンの王の腕を強くし、わたしの剣を彼の手に渡し、パロの腕を砕く。彼は刺された者がうめくようにバビロンの王の前でうめく」 エジプトとの関係は古く、アブラハムがききんの時にエジプトへ下ったことがあります(創12:10)。…

エゼキエル29章 エジプトの王パロよ

エゼ29:3「こう語って言え。神である主はこう仰せられる。エジプトの王パロよ。わたしはあなたに立ち向かう。あなたは、自分の川の中に横たわる大きなわにで、『川は私のもの。私がこれを造った』と言っている」 エジプトのパロの名前は僅かしか聖書に残され…

エゼキエル28章 ツロの王について

エゼ28:12「人の子よ。ツロの王について哀歌を唱えて、彼に言え。神である主はこう仰せられる。あなたは全きものの典型であった。知恵に満ち、美の極みであった」 「あなたは人であって、神ではない(2)」と言われたのはツロの「君主」に対してです。「知恵に満ち、…

エゼキエル27種 領土は海の真ん中にあり

エゼ27:4「おまえの領土は海の真ん中にあり、おまえを築いた者は、おまえを全く美しく仕上げた」 どうもダビデ(2サム5:11)やソロモン(1王5:1)の時代のツロと、滅びる寸前のツロとは様子が違っているようです。海洋技術に優れていることには変わりありませんが(8…

エゼキエル26章 北からツロに連れて来る

エゼ26:7「まことに、神である主はこう仰せられる。見よ。わたしは、王の王、バビロンの王ネブカデレザルを、馬、戦車、騎兵をもって多くの民の集団とともに、北からツロに連れて来る」 ツロはユダ国の滅びをあざ笑い、自分たちは攻められないとたかをくくっ…

エゼキエル24章 あなたがたのためのしるしとなり

エゼ24:24「エゼキエルはあなたがたのためのしるしとなり、彼がしたとおりを、あなたがたもするようになる。このとき、あなたがたは、わたしが神、主であることを知ろう」 第九年の第十の月の十日(1)はネブカデネザルがエルサレムを包囲した日です(2王25:1)。…

エゼキエル23章 彼女たちは姦通し

エゼ23:37「彼女たちは姦通し、その手は血に染まっている。彼女たちは自分たちの偶像と姦通し、わたしのために産んだ子どもをさえ、それらのために火の中を通らせて、焼き尽くした」 エジプトとの淫行は出エジプトのころの話だと思われます(8)。モーセが山に…

エゼキエル22章 そこに入れて溶かす

エゼ22:20「銀、青銅、鉄、鉛、すずが炉の中に集められるのは、火を吹きつけて溶かすためだ。そのように、わたしは怒りと憤りをもってあなたがたを集め、そこに入れて溶かす」 「鉄は土から取られ、銅は石を溶かして取る(ヨブ28:2)」とあるように、主な金属をど…

エゼキエル21章 腰が砕けるほど激しく嘆け

エゼ21:6「人の子よ。嘆け。彼らが見ているところで腰が砕けるほど激しく嘆け」 「嘆く」のヘブル語「anach(アナーク)」は、「ため息をつく」とか「うめく」という意味があります。英語訳NIVでは「腰が砕ける」は「breaking heart」となっており、直訳だと「心が破れるほ…

エゼキエル20章 わたしの名のために

エゼ20:14「しかし、わたしはわたしの名のために、彼らを連れ出すのを見ていた諸国の民の目の前でわたしの名を汚そうとはしなかった」 ご自分の名のために「彼らを絶ち滅ぼそうと考えた(14)」のをやめたのです。モーセの時代にエジプトで、主は「イスラエル人の…

エゼキエル19章 エジプトの地へ引きずって

エゼ19:4「諸国の民はその獅子のうわさを聞いた。その獅子は彼らの落とし穴で捕らえられた。彼らは鉤でこれをエジプトの地へ引きずって行った」 歴代の王で最も短命だったのはイスラエルのジムリ王で、わずか7日間の在位でした(1王16:15)。ユダ国ではエホアハ…

エゼキエル17章 馬と多くの軍勢を得ようとした

エゼ17:15「ところが、彼はバビロンの王に反逆し、使者をエジプトに送り、馬と多くの軍勢を得ようとした。そんなことをして彼は成功するだろうか。助かるだろうか。契約を破って罰を免れるだろうか」 出エジプト以来、エジプトとイスラエルの間にはシナイ半島…

エゼキエル16章 わたしの飾り物が完全

エゼ16:14「その美しさのために、あなたの名は諸国の民の間に広まった。それは、わたしがあなたにまとわせたわたしの飾り物が完全であったからだ。-神である主の御告げ-」 中世ヨーロッパでは日本を「黄金の国」と紹介され、いつかはジパングに行きたいと願う人…

エゼキエル15章 彼らから顔をそむける

エゼ15:7「わたしは彼らから顔をそむける。彼らが火からのがれても、火は彼らを焼き尽くしてしまう。わたしが彼らから顔をそむけるそのとき、あなたがたは、わたしが主であることを知ろう」 「顔をそむける」とは、神の守りから外れるということです。主がイ…

エゼキエル14章 、尋ね求めた者の咎と同じ

エゼ14:10「こういう者たちは、自分たちの咎を負う。この預言者の咎は、尋ね求めた者の咎と同じである」 需要と供給のバランスが崩れると、経済は立ち行かなくなります。この場合の「需要」は、人々が預言者に都合の良いことばを期待することです。それに対し…

エゼキエル13章 主であることを知ろう

エゼ13:23「それゆえ、あなたがたは、もう、むなしい幻も見ることができず、占いもできなくなる。わたしは、わたしの民をあなたがたの手から救い出す。このとき、あなたがたは、わたしが主であることを知ろう」 「わたしが主であることを知ろう」という定型文…

エゼキエル12章 決して延ばさないからだ

エゼ12:25「それは、主であるわたしが語り、わたしが語ったことを実現し、決して延ばさないからだ。反逆の家よ。あなたがたが生きているうちに、わたしは言ったことを成就する。神である主の御告げ」 「日は延ばされ、すべての幻は消えうせる(22)」は、良いこ…

エゼキエル10章 神殿は雲で満たされ

エゼ10:4「主の栄光がケルブの上から上り、神殿の敷居に向かうと、神殿は雲で満たされ、また、庭は主の栄光の輝きで満たされた」 エゼキエルがケルビムの詳細を記すのはこれで2回目です。最初はケバル川のほとりで、主からの召命を受けたときです(1章)。今回…

エゼキエル9章 額にしるしをつけよ

エゼ9:4「主は彼にこう仰せられた。「町の中、エルサレムの中を行き巡り、この町で行なわれているすべての忌みきらうべきことのために嘆き、悲しんでいる人々の額にしるしをつけよ」」 神殿の庭では長老たちが忌むべき像を拝み(8:10)、北の門ではバビロンの神…

エゼキエル8章 壁に穴をあけて通り抜けよ

エゼ8:8「この方は私に仰せられた。「人の子よ。さあ、壁に穴をあけて通り抜けよ。」私が壁に穴をあけて通り抜けると、一つの入口があった」 1節に「第六年」とあり、エゼキエルの最初にエホヤキンが捕囚に遭って5年目だとあるので(1:2)、ゼデキヤ王になって6…

エゼキエル7章 金は汚物のようになる

エゼ7:19「彼らは銀を道ばたに投げ捨て、彼らの金は汚物のようになる。銀も金も、主の激しい怒りの日に彼らを救い出すことはできない。それらは彼らの飢えを飽き足らせることも、彼らの腹を満たすこともできない。それらが彼らを不義に引き込んだからだ」 AFP…

エゼキエル6章 剣とききんと疫病とによって

エゼ6:11「神である主はこう仰せられる。「あなたは、手をたたき、足を踏み鳴らして、剣とききんと疫病とによって倒れるイスラエルの家の忌みきらうべきすべての悪に対して、『ああ』と叫べ」 「剣とききんと疫病」がイスラエルの民を襲うことを告げたのはエ…

エゼキエル5章 わたしの怒りが全うされると

エゼ5:13「わたしの怒りが全うされると、わたしは彼らに対するわたしの憤りを静めて満足する。わたしが彼らに対する憤りを全うするとき、彼らは、主であるわたしが熱心に語ったことを知ろう」 主は相当にお怒りになっています。このエゼキエルの預言はまだユ…

エゼキエル3章 テル・アビブの捕囚の民

エゼ3:15「そこで、私はテル・アビブの捕囚の民のところへ行った。彼らはケバル川のほとりに住んでいたので、私は彼らが住んでいるその所で、七日間、ぼう然として、彼らの中にとどまっていた」 現在のイスラエルのテル・アビブからケバル川までは500キロぐら…

エゼキエル2章 彼らはあつかましくて

エゼ2:4「彼らはあつかましくて、かたくなである。わたしはあなたを彼らに遣わす。あなたは彼らに『神である主はこう仰せられる』と言え」 エホヤキンが捕囚になって5年目(1:2)なら、まだエレミヤも生きていたはずです。エゼキエルとエレミヤに面識があった…

エゼキエル1章 彼らの翼の音を聞いた

エゼ1:24「彼らが進むとき、私は。それは大水のとどろきのようであり、全能者の声のようであった。それは陣営の騒音のような大きな音で、彼らが立ち止まるときには、その翼を垂れた」 エゼキエルはどこかで「全能者の声」を聞いたことがあるのでしょうか?ケ…

1列王記22章 友好関係を保っていた

1王22:44「ヨシャパテはイスラエルの王と友好関係を保っていた」 ヨシャパテはイスラエル国との講和を図り、自分の息子ヨラムとアハブの娘アタルヤとを結婚させています。ヨシャパテとしては友好関係を強くするつもりでしょうが、アタルヤを招き入れたことは…