2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

四面楚歌のとき

詩31:11「私は、敵対するすべての者から、非難されました。わけても、私の隣人から。私の親友には恐れられ、外で私に会う者は、私を避けて逃げ去ります」 ダビデには主に信頼しているという確信がありました。それでも、敵のみならず、隣人や親友には恐れら…

私が墓に下っても

詩30:9「私が墓に下っても、私の血に何の益があるのでしょうか。ちりが、あなたを、ほめたたえるでしょうか。あなたのまことを、告げるでしょうか」 3節では「あなたは私のたましいをよみから引き上げ、私が穴に下って行かないように、私を生かしておかれま…

主と水

詩29:10「主は、大洪水のときに御座に着かれた。まことに、主は、とこしえに王として御座に着いておられる」 ダビデは「水」の上に主の御座があり、声があったと言っています(3)。「大洪水」はヘブル語「mabbul(マッブール)」で、聖書の中ではノアの洪水の一…

言葉と態度

詩28:3「どうか、悪者どもや不法を行なう者どもといっしょに、私をかたづけないでください。彼らは隣人と平和を語りながら、その心には悪があるのです」 言葉と態度が違っているのは世の常で、人生を過ごしていれば1回や2回では済まされない数の嘘や裏切りに…

ひとつの願い

詩27:4「私は一つのことを主に願った。私はそれを求めている。私のいのちの日の限り、主の家に住むことを。主の麗しさを仰ぎ見、その宮で、思いにふける、そのために」 主との交わりが祝福され、主との関係が愛し合うものであるなら、ダビデが歌ったようにな…

弁護人

詩26:1「私を弁護してください。主よ。私が誠実に歩み、よろめくことなく、主に信頼したことを」 キングジェームス訳では「私を弁護してください」は「judge me(私を裁いてください)」という強い口調で訳されています。弁護はヘブル語「shaphat(シャファット…

栄光の王が入って来られる

詩24:7「門よ。おまえたちのかしらを上げよ。永遠の戸よ。上がれ。栄光の王が入って来られる」 多くの聖書学者はこの歌は契約の箱をダビデがエルサレムに運んだ時の歌だと考えています。一度はペリシテ人に奪われた契約の箱ですが、主がペリシテ人に災いをも…

エル・エル・マー・アザブ

詩22:1「わが神、わが神。どうして、私をお見捨てになったのですか。遠く離れて私をお救いにならないのですか。私のうめきのことばにも」 旧約聖書原文通りなら「el el mah azab(エル エル マー アザブ)」となり、聖書に書かれている「エリ エリ ラマ サバク…

ダビデが歌う「彼」

詩21:3「あなたは彼を迎えてすばらしい祝福を与え、彼のかしらに純金の冠を置かれます」 史実としてダビデは黄金の冠をかぶったことがあります。それは、アモン人との戦いに勝ち、戦利品として得たアモン人の冠で金1タラントの重さがあったと書かれています(…

すぐに答えて欲しい

詩20:9「主よ。王をお救いください。私たちが呼ぶときに私たちに答えてください」 「王をお救いください」は新改訳の下の注意にあるように、「王に勝利をお与えください」とも訳せると書かれていますが、原語ヘブル語では「yasha(ヤシャー)」という言葉が使…

苦しみの中で

詩18:6「私は苦しみの中に主を呼び求め、助けを求めてわが神に叫んだ。主はその宮で私の声を聞かれ、御前に助けを求めた私の叫びは、御耳に届いた」 詩篇18編は2サムエル記22章に書かれているダビデの賛歌と同じです。サムエル記でも「特にサウルの手から…

ダビデの誠実さ

詩15:5「金を貸しても利息を取らず、罪を犯さない人にそむいて、わいろを取らない。このように行なう人は、決してゆるがされない」 不正をしたり、私利私欲に走らなければ、そのような人は決してゆるがされない…と書かれています。確かにダビデの人生はまっ…

主の王座

詩11:4「主は、その聖座が宮にあり、主は、その王座が天にある。その目は見通し、そのまぶたは、人の子らを調べる」 人が空を見るなら青く、白い雲が漂っているのを認めることができるでしょう。夜になるならば、黒い空に月は輝き、星がきらめくようになりま…

絶対に見捨てない

詩9:10「御名を知る者はあなたに拠り頼みます。主よ。あなたはあなたを尋ね求める者をお見捨てになりませんでした」 誰でも権威ある人に頼れば、自分の有利な方向になることは知っています。それでも権威を持つ人も、何の得もないのに弱者の頼みを聞き続ける…

ベニヤミンのクシュ

詩7:9「どうか、悪者の悪があとを絶ち、あなたが正しい者を堅く立てられますように。正しい神は、心と思いを調べられます」 最初に書かれているベニヤミンのクシュという人物は聖書のほかの箇所には登場しません。しかし、詩篇3編にはアブシャロムから逃亡の…

ハレルな人

詩5:5「誇り高ぶる者たちは御目の前に立つことはできません。あなたは不法を行なうすべての者を憎まれます」 「誇り高ぶる」の箇所にはヘブル語の「halal(ハラル)」が使われ、「ハレルヤ」の「ハレル」と同じ単語で、「輝く」とか「高く掲げられる」「誇る」…

ダビデの確信

詩3:2「多くの者が私のたましいのことを言っています。「彼に神の救いはない」と。セラ」 ダビデの3男アブシャロムは非の打ちどころのないほどの美貌があり(2王14:25)、野心家でもありました。彼は街の門のところに立ち、政治の不満や問題がある人たちがダビ…

主に身を避ける人

詩2:12「御子に口づけせよ。主が怒り、おまえたちが道で滅びないために。怒りは、いまにも燃えようとしている。幸いなことよ。すべて主に身を避ける人は」 自分の力で何事も解決する人は、神を信じていない人たちのことです。怒りに任せ人を殴りつけることは…

1月15日に出発

民33:3「彼らは第一月、その月の十五日に、ラメセスから旅立った。すなわち過越のいけにえの翌日、イスラエル人は、全エジプトが見ている前を臆することなく出て行った」 主が家の門に血を塗らせ、長男が死ぬという災いからイスラエル人を過ぎ越されたのは40…

一緒に戦う

民32:33「そこでモーセは、ガド族と、ルベン族と、ヨセフの子マナセの半部族とに、エモリ人の王シホンの王国と、バシャンの王オグの王国、すなわちその町々のある国と、周辺の地の町々のある領土とを与えた」 2部族半はヨルダン川をはさんで西側に自分たちの…

7番目の月

民29:1「第七月には、その月の一日にあなたがたは聖なる会合を開かなければならない。あなたがたはどんな労役の仕事もしてはならない。これをあなたがたにとってラッパが吹き鳴らされる日としなければならない」 7月は忙しい月です。1日にはラッパを吹き鳴ら…

血縁を絶やさない

民27:11「もしその父に兄弟がないときには、その相続地を彼の氏族の中で、彼に一番近い血縁の者に与え、それを受け継がせなさい。これを、主がモーセに命じられたとおり、イスラエル人のための定まったおきてとしなさい」 親族が生き残っているなら、誰かが…

マナセの躍進

民26:33「ヘフェルの子ツェロフハデには、息子がなく、娘だけであった。ツェロフハデの娘の名は、マフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァであった」 民数記に書かれている2回目の人口調査です。その中でマナセ族の人口の増加は他部族を圧倒していました。…

バラクとバラム

民23:7「バラクは、アラムから、モアブの王は、東の山々から、私を連れて来た。『来て、私のためにヤコブをのろえ。来て、イスラエルに滅びを宣言せよ』」 バラクは実戦でイスラエルを破ることが困難だと見ると、預言者を見つけ出しイスラエルに不利な預言を…

赤い牛

民19:9「身のきよい人がその雌牛の灰を集め、宿営の外のきよい所に置き、イスラエル人の会衆のため、汚れをきよめる水を作るために、それを保存しておく。これは罪のきよめのためである」 「雌牛の灰」とは、完全な赤い雌牛の灰ことです(2)。赤という概念は…

主ご自身が約束の地

民18:20「あなたは彼らの国で相続地を持ってはならない。彼らのうちで何の割り当て地をも所有してはならない。イスラエル人の中にあって、わたしがあなたの割り当ての地であり、あなたの相続地である」 主ご自身が割り当ての地だというのは難しい表現ですが…

コラの事件

民16:49「コラの事件で死んだ者とは別に、この神罰で死んだ者は、一万四千七百人になった」 コラは大罪人で、彼の誘いに乗った250人のレビ人たちは焼き殺されてしまいました(35)。しかも、とばっちりで死んだ者が1万4700人もいたというのです。この事件は新…