2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

もう一度十字架にかけて

ヘブ6:6「しかも堕落してしまうならば、そういう人々をもう一度悔い改めに立ち返らせることはできません。彼らは、自分で神の子をもう一度十字架にかけて、恥辱を与える人たちだからです」 「堕落」のギリシャ語は「parapipto(パラピプト)」で、「落ちる」…

神と言い争うのか

ヨブ33:13「なぜ、あなたは神と言い争うのか。自分のことばに神がいちいち答えてくださらないといって」 エリフはヨブの3人の友人にも不満を言い、今度はヨブに向かって反論します。「あなたは正しくない(12)」とはエリファズもビルダデもツァファルの誰もが…

年長者が知恵深いわけではない

ヨブ32:9「年長者が知恵深いわけではない。老人が道理をわきまえるわけでもない」 エリフは3人にヨブを正しい道に導いてくれることを期待していました。それは「日を重ねた者が語り、年の多い者が知恵を教える(7)」という発言から見てもわかります。ところが…

アダムのように

ヨブ31:33「あるいは、私がアダムのように、自分のそむきの罪をおおい隠し、自分の咎を胸の中に秘めたことがあろうか」 ヨブがアダムを知っていて、アダムが神に背いたことを知っているのには驚かされます。まだモーセ5書はなく、おそらく創世記も書かれてい…

哀れんだのにひどい目に

ヨブ30:25「私は不運な人のために泣かなかっただろうか。私のたましいは貧しい者のために悲しまなかっただろうか」 ヨブにも哀れむ心があったようですが、この章の初めに「私が軽く見て、私の群れの番犬とともにいさせたものだ(1)」と使用人を軽く見ていたこ…

私の公義は

ヨブ29:14「私は義をまとい、義は私をおおった。私の公義は上着であり、かぶり物であった」 ヨブの語ったことが間違いではありませんが、「義」を「キリスト」に変えたならば完璧でしょう。「私はキリストをまとい、キリストは私をおおった。私のキリストは…

地の下の様子

ヨブ28:5「地そのものは、そこから食物を出すが、その下は火のように沸き返っている」 ヨブ記の書かれた年代はいまだにわかっていませんが、多くの研究者は創世記と同時期かあるいはそれよりも以前だとしています。仮に紀元前2000年ごろだとして、いったいそ…

月と水

ヨブ26:9「神は御座の面をおおい、その上に雲を広げ」 「御座」にあたるヘブル語は「kece'(ケセ)」が使われており、もともとの意味は「満月」を表します。日本語でも口語訳は「月」で、新共同訳では「玉座」となっています。また、英語でもキングジェームス…

人は神の前に正しくありえようか

ヨブ25:3「人はどうして神の前に正しくありえようか。女から生まれた者が、どうしてきよくありえようか」 このビルダデの発言のあと、ヨブの長い反論があり(26-31章)、そして3人の友人たちは黙ってしまいます(27:1)。言うなれば友人の最後の助言だったと言え…

暗黒に生きる者たち

ヨブ24:17「すべて彼にとっては暗黒が朝である。彼は暗黒の恐怖と親しいからだ」 暗黒のヘブル語は「tsalmaveth(サルマベス)」で、創世記の最初に出てくる「やみが大水の上にあり(創1:2) 」の「やみ」とは別のことばになっています。モーセ5書にはこの単語は…

私についての定め

ヨブ23:14「神は、私について定めたことを、成し遂げられるからだ。このような多くの定めが神のうちにある」 「定め」はヘブル語で「choq(ホーク)」が使われており、「法令」や「書き記されたもの」という意味があります。どちらかというと口頭ではなく書き…

人が神の役に立つ?

ヨブ22:2「人は神の役に立つことができようか。賢い人さえ、ただ自分自身の役に立つだけだ」 ヨブも次第にエスカレートしてく様子がわかります。それでも「まず、私が語るのを許してくれ(21:3)」と冷静さを保ち、なんとか友人たちに自分の思いを伝えようとし…

ある者は元気盛りで

ヨブ21:23「ある者は元気盛りの時に、全く平穏のうちに死ぬだろう」 まだ気力も体力も充実しているときに死ぬことは、周りの人たちに大きな悲しみと憂いを与えます。また、豪華な家に住み着飾り、ごちそうを毎日食べれたとしても死んだら、着飾ることも食べ…

姿かたちが変わったヨブ

ヨブ19;15「私の家に寄宿している者も、私のはしためたちも、私を他国人のようにみなし、私は彼らの目には外国人のようになった」 エフィファズたちが到着して7日間、彼らはヨブに語り掛けることができませんでした(2:13)。さらにヨブはあまりの痛さに土器の…

彼はわなに捕らえられ

ヨブ18:9「わなは彼のかかとを捕らえ、しかけ網は彼をつかまえる」 ビルダデいわく、ヨブはまだ悟っていないから悟ってから話し合おう(2)、とあり、ヨブはまだ未熟で学んでいないことがあるとしています。ビルダデによればヨブが地に座り、自分の体を削り灰…

私を保証する者

ヨブ17:3「どうか、私を保証する者をあなたのそばに置いてください。ほかにだれか誓ってくれる者がありましょうか」 それはイエス様だ…と言いたくなりますが、ヨブの時代にはまだ救いは完成していません(1ヨハ2:1)。主の前に一人で立つのは不安があるでしょ…

ご自分の的とされた

ヨブ16:12「私は安らかな身であったが、神は私を打ち砕き、私の首をつかまえて粉々にし、私を立ててご自分の的とされた」 的(まと)は英語で「target」で、ヘブル語では「mattara(マッタラ)」が使われ、弓を射るときの的はこの言葉が使われています(1サム20…

目がぎらつく

ヨブ15:12「なぜ、あなたは理性を失ったのか。なぜ、あなたの目はぎらつくのか」 「ぎらつく」のヘブル語は「razam(ラザーム)」で、「光らせる」とか「片目をつぶる、ウインクする」という意味があります。旧約聖書の中で唯一この箇所で使われている単語です…

その眠りから起きない

ヨブ14:12「人は伏して起き上がらず、天がなくなるまで目ざめず、また、その眠りから起きない」 旧約では2回死んだ人が生き返る記述があります。1つはエリヤがやもめの世話になったとき、その子供が死んだのを生き返らせた時です(1王17:17-24)。もう1つは…

神の知恵とは

ヨブ12:13「知恵と力とは神とともにあり、思慮と英知も神のものだ」 ここでは4つの単語が並んでおり、それぞれ「chokmah(ホフマ)」「gebuwah(ゲブラ)」「etsah(エイサ)」「tabuwn(タブーン)」となっています。「etsah(エイサ)」と「tabuwn(タブーン)」は英語…

舌の人が義とされる

ヨブ11:2「ことば数が多ければ、言い返しがないであろうか。舌の人が義とされるのだろうか」 しゃべらない人は自己主張が少なく、肝心なことでも寡黙を通すことがあります。そんな人がバカを見ることは社会では往々にしてあることでしょうが、問題は周りにい…

人間の日々と同じですか

ヨブ10:5「あなたの日々は人間の日々と同じですか。あるいは、あなたの年は人の年と同じですか」 永遠を生きる方にとんでもない質問をしていると思いますが、目に見えない存在に対して素朴なヨブの問いかけなのではないでしょうか?宇宙の始まりビッグバンの…

私には見えない

ヨブ9:11「たとい神が私のそばを通り過ぎても、私には見えない。神が進んで行っても、私は認めることができない」 神は「われわれのかたちとして、われわれに似せて(創1:26)」人を造られました。しかし、神は霊であり(ヨハ4:24)目に見えるものではありません…

先代の人に尋ねよ

ヨブ8:8「さあ、先代の人に尋ねよ。その先祖たちの探究したことを確かめよ」 人類の中で神の存在を示すことができるのはユダヤ人でしょう。ユダヤ人の歴史こそ神がおられることを証明していると言えます。今は恵みの時であり、クリスチャンである異邦人のと…

人とは何者なのでしょう

ヨブ7:17「人とは何者なのでしょう。あなたがこれを尊び、これに御心を留められるとは」 ダビデとヨブが同じような考えを持っていることは興味深いことです。ダビデも「人とは、何者なのでしょう。あなたがこれを心に留められるとは(詩8:4)」と語り、また詩…