2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ヨシュア記1章 強くあれ。雄々しくあれ

ヨシュ1:6「強くあれ。雄々しくあれ。わたしが彼らに与えるとその先祖たちに誓った地を、あなたは、この民に継がせなければならないからだ」モーセはとても謙遜な男でした(民12:3)。モーセは最初、主からのことばをパロに伝えるように言われたとき、口べただから…

詩篇65篇 その生長を祝福されます

詩65:10「地のあぜみぞを水で満たし、そのうねをならし、夕立で地を柔らかにし、その生長を祝福されます」ダビデは穀物ができる様子を克明に語り、主がいかに天地をあやつり、人に対して恵みを与えているかがわかります。おそらくダビデは収穫祭の祝いをしてい…

詩篇64篇 その舌を剣のように

詩64:3「彼らは、その舌を剣のように、とぎすまし、苦いことばの矢を放っています」 「舌を剣のように」を読むとき、アブシャロムに助言したアヒトフェルのことを思い出します(2サム15:31)。この詩にはアブシャロムから逃げているときという表題はついていません…

詩篇63篇 こうして聖所で

詩63:2「私は、あなたの力と栄光を見るために、こうして聖所で、あなたを仰ぎ見ています」表題では「ユダの荒野」と書かれ、1節には「水のない、砂漠の衰え果てた地で(1)」とあります。当然、砂漠の乾いた地でのことを詩にしようとしているのです。しかし、「こうし…

詩篇62篇 口では祝福し、心の中ではのろう

詩62:4「まことに、彼らは彼を高い地位から突き落とそうとたくらんでいる。彼らは偽りを好み、口では祝福し、心の中ではのろう。セラ」 ことばで人を惑わすことは新約の手紙の中でも書かれています。ヤコブは「舌」という体の器官にたとえて、「舌は私たちの器官…

詩篇60篇 スコテの谷を配分しよう

詩60:6「神は聖所から告げられた。「わたしは、喜び勇んで、シェケムを分割し、スコテの谷を配分しよう」」 この内容は詩篇108篇のものと同じです(108:7)。以降「ギルアデはわたしのもの」から「ペリシテ」にいたるまで同じことが歌われています(108:8-9)。シェケ…

詩篇59篇 私の罪のためでもありません

詩59:3「今や、彼らは私のいのちを取ろうと、待ち伏せています。力ある者どもが、私に襲いかかろうとしています。主よ。それは私のそむきの罪のためでもなく、私の罪のためでもありません」 「私を救い出してください(2)」と祈ったダビデの祈りは、妻ミカルの助…

詩篇58篇 耳の聞こえないコブラのよう

詩58:4「彼らは蛇の毒のような毒を持ち、耳をふさぐ、耳の聞こえないコブラのよう」耳をふさぐの「ふさぐ」のヘブル語は「atam(アターム)」で、「細くなった」とか「ふさがれた」という意味があります。蛇には耳がありますが、鼓膜はありません。耳そのものが非常に小…

詩篇57篇 サウルからのがれて洞窟にいたときに

詩57:0「指揮者のために。「滅ぼすな」の調べに合わせて。ダビデのミクタム。ダビデがサウルからのがれて洞窟にいたときに」ダビデがサウルにあと数センチまで近づき、サウルを打つことができたことが2回あります。最初は、エン・ゲディの荒野にいるときで(1サム…

詩篇56篇 みことばをほめたたえます

詩56:10「神にあって、私はみことばをほめたたえます。主にあって、私はみことばをほめたたえます」 詩篇にある多くの表現は「御名をほめたたえます(44:8)」や「あなたをほめたたえます(71:22)」というものですが、ダビデは「あなた」でもなく「御名」でもなく「みこと…

詩篇55篇 あなたの重荷を主にゆだねよ

詩55:22「あなたの重荷を主にゆだねよ。主は、あなたのことを心配してくださる。主は決して、正しい者がゆるがされるようにはなさらない」ダビデが「重荷を主にゆだねよ」と言うのに対して、イエス様はダビデの詩に呼応するように「すべて、疲れた人、重荷を負っ…

詩篇53篇 天から人の子らを見おろして

詩53:2「神は天から人の子らを見おろして、神を尋ね求める、悟りのある者がいるかどうかをご覧になった」 神が天から見下ろすのは、神を尋ね求める者がいるかどうかを見るためです。この表現は予見者ハナニがアサ王に言ったこととよく似ています。ハナニは「主…

詩篇52篇 あなたに感謝します

詩52:9「私は、とこしえまでも、あなたに感謝します。あなたが、こうしてくださったのですから。私はあなたの聖徒たちの前で、いつくしみ深いあなたの御名を待ち望みます」 エドム人ドエグはダビデのことをサウルに告げ口しただけでなく(1サム22:9)、サウル王の…

詩篇51篇 あなたはいけにえを喜ばれません

詩51:16「たとい私がささげても、まことに、あなたはいけにえを喜ばれません。全焼のいけにえを、望まれません」ナタンがダビデの罪を指摘したとき、ダビデは「私は主に対して罪を犯した(2サム12:13)」と言ったことだけがサムエル記には書かれています。しかし、こ…

詩篇50篇 感謝のいけにえを

詩50:14「感謝のいけにえを神にささげよ。あなたの誓いをいと高き方に果たせ」全焼のいけにえをささげるときには、雄羊を焼き主へのなだめの香りとしなければなりませんでした(出29:18)。そして感謝のいけにえをささげるときは、同時に「油を混ぜた種を入れない…

詩篇49篇 自分の身代金を神に払うことはできない

詩49:7「人は自分の兄弟をも買い戻すことはできない。自分の身代金を神に払うことはできない」2020年にコロナウイルスの危機がありました。多くの国が「lockdown」をして都市封鎖の中、人々は外出を禁止されました。日本は都市封鎖を法律上できないため、あくま…

詩篇48篇 シオンの山が喜び

詩48:11「あなたのさばきがあるために、シオンの山が喜び、ユダの娘が楽しむようにしてください」 「山」と「都」がこの詩の中に多く登場します。シオンの山は「北の端(1)」にあると書かれています。シオンが北なら、南には何があったのでしょうか。城壁の外には町…

申命記34章 そこへ渡って行くことはできない

申34:4「そして主は彼に仰せられた。「わたしが、アブラハム、イサク、ヤコブに、『あなたの子孫に与えよう』と言って誓った地はこれである。わたしはこれをあなたの目に見せたが、あなたはそこへ渡って行くことはできない」」 モーセが約束の地を目前にして入…

申命記33章 バシャンからおどり出る

申33:22「ダンについて言った。「ダンは獅子の子、バシャンからおどり出る」」 バシャンはもともとオグ王の土地で、主の命令でイスラエルが滅ぼしました(3:3)。バシャンの土地は放牧に向いていたので、ヨルダン川を渡る前にルベン、ガド、マナセに割り当てられ…

申命記32章 復讐と報いとは、わたしのもの

申32:35「復讐と報いとは、わたしのもの、それは、彼らの足がよろめくときのため。彼らのわざわいの日は近く、来るべきことが、すみやかに来るからだ」 なぜ復讐と報いが主のものであるとわざわざ言わなければならないのでしょう。それは仇が誤解して「われわ…

申命記31章 外国の神々を慕って

申31:16「主はモーセに仰せられた。「あなたは間もなく、あなたの先祖たちとともに眠ろうとしている。この民は、入って行こうとしている地の、自分たちの中の、外国の神々を慕って淫行をしようとしている。この民がわたしを捨て、わたしがこの民と結んだわた…

申命記30章 あなたのごく身近にあり

申30:14「まことに、みことばは、あなたのごく身近にあり、あなたの口にあり、あなたの心にあって、あなたはこれを行なうことができる」主が命じる命令は「あなたにとってむずかしすぎるものではなく、遠くかけ離れたものでもない(11)」だとあります。天にも海の…

申命記29章 自分のかたくなな心のままに歩いても

申29:19「こののろいの誓いのことばを聞いたとき、「潤ったものも渇いたものもひとしく滅びるのであれば、私は自分のかたくなな心のままに歩いても、私には平和がある」と心の中で自分を祝福する者があるなら」 2020年に世界はコロナ・ウィルスの影響で大パニ…

申命記27章 石灰を塗らなければならない

申27:4「あなたがたがヨルダンを渡ったなら、私が、きょう、あなたがたに命じるこれらの石をエバル山に立て、それに石灰を塗らなければならない」 「石灰」はおそらく、日本語で「漆喰(しっくい)」のことだと思われます。一般に建築材のしっくいは表面をなめらか…

申命記26章 乳と蜜の流れる地です

申26:15「あなたの聖なる住まいの天から見おろして、御民イスラエルとこの地を祝福してください。これは、私たちの先祖に誓われたとおり私たちに下さった地、乳と蜜の流れる地です」 アブラハムが行けと命じられた土地は「乳と蜜の流れる地」とは表現されていま…

申命記25章 牛にくつこを掛けてはならない

申25:4「脱穀をしている牛にくつこを掛けてはならない」 「くつこ」は「口籠」と書き、口がある一定以上に開かないようにする道具です。脱穀をしていると、どうしても落ちこぼれる実が出てきます。牛がその実を食べないようにするのが「くつこ」の役割ですが、主は…

申命記24章 いのちそのものを質に取る

申24:6「ひき臼、あるいは、その上石を質に取ってはならない。いのちそのものを質に取ることになるからである」 ひき臼がそれほど重要なものとは思いませんでした。パンを焼くことはソドムに住んでいたロトの時代からあったことで、御使いがロトを訪ねたとき…