2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

詩篇132篇 あなたの身から出る子を

詩132:11「主はダビデに誓われた。それは、主が取り消すことのない真理である。「あなたの身から出る子をあなたの位に着かせよう」」 サムエル記ではダビデは契約の箱をバアラの野で見つけ、自分の町に運ぼうと決心します(2サム6:3)。途中、ウザの割り込みがあり…

詩篇131篇 私の心は誇らず

詩131:1「主よ。私の心は誇らず、私の目は高ぶりません。及びもつかない大きなことや、奇しいことに、私は深入りしません」 いくら口で私の心は誇らず、私の目は高ぶりません、と言ったとしても、思わぬところで怒ってしまったりします。こんなところにも自分…

詩篇129篇 恥を受けて、退け

詩129:5「シオンを憎む者はみな、恥を受けて、退け」 シオンを憎む者は、イスラエルの神に逆らう者の意味だと思います。都に上って神に逆らうなら、最初からエルサレムまで来なければいいのです。他民族であってもイスラエルの神を信じる者もいたでしょう。イ…

詩篇128篇 すべて主を恐れ

詩128:1「幸いなことよ。すべて主を恐れ、主の道を歩む者は」 「幸いなことよ」の歌い出しは、詩篇1篇と同じです。ヘブル語「eser(エシャー)」が使われ、「祝福される」の意味を含んでいます。ここでは「主を恐れ、主の道を歩む」ことが幸いだとあり、詩篇1篇では「その…

詩篇127篇 家を建てるのでなければ

詩127:1「主が家を建てるのでなければ、建てる者の働きはむなしい。主が町を守るのでなければ、守る者の見張りはむなしい」 主の宮は、ダビデではなくソロモンが建てるようになりました。それは、ダビデは「あなたは、わたしの前に多くの血を地に流してきたから…

詩篇126篇 シオンの繁栄を元どおりに

詩126:1「主がシオンの繁栄を元どおりにされたとき、私たちは夢を見ている者のようであった」 ペルシャのクロス王が自分の名前を聖書に見つけ、霊が奮い立たされたのは、ちょうど捕囚から70年目でした。クロス王は早く死に、次のダリヲス王の第2年には工事が中…

詩篇125篇 シオンの山のようだ

詩125:1「主に信頼する人々はシオンの山のようだ。ゆるぐことなく、とこしえにながらえる」 主に信頼し、ゆだねることは大切なことですが、簡単なことではありません。自分で判断しなければならないことが多くあり、瞬時に決定を下す場合が多々あるからです。…

詩篇124篇 生きたままのみこんだであろう

詩124:3「そのとき、彼らは私たちを生きたままのみこんだであろう。彼らの怒りが私たちに向かって燃え上がったとき」 ダビデは「主が私たちの味方でなかったら(1)」という仮定で歌い始めています。「もし」には、そんなことはありえないけれども、という意味が含ま…

詩篇122篇 よくまとめられた町として

詩122:3「エルサレム、それは、よくまとめられた町として建てられている」 ダビデの時代はまだ近隣との戦いが続いており、エルサレムに主の家を建てようとしても、それは主がお許しになりませんでした(1王8:19)。その大きな理由としては「あなたは、わたしの前…

詩篇121篇 まどろむこともない

詩121:3「主はあなたの足をよろけさせず、あなたを守る方は、まどろむこともない」 黙示録には新天地の様子が描かれ、新天地では太陽も月もなく、夜もありません(黙21:22-23)。もともと神は眠ることがなく、夜が来たからといってまどろむこともないのです。黙…

詩篇120編 彼らは戦いを望むのだ

詩120:7「私は平和を―、私が話すと、彼らは戦いを望むのだ」 日本は平和憲法で守られていますが、武力を問題の解決には使わないとどんなに相手に訴えても、隣国は武力を盾に迫ってきます。憲法で平和を唱えていても、また軍を持たないようになっていても、実際…

1サムエル31章 これをヤベシュに運んで

1サム31:12「勇士たちはみな、立ち上がり、夜通し歩いて行って、サウルの死体と、その息子たちの死体とをベテ・シャンの城壁から取りはずし、これをヤベシュに運んで、そこで焼いた」 ヤベシュ・ギルアデはベニヤミン族が存亡の危機にあったときに、街の女をベニ…

1サムエル29章 私が何をしたというのでしょうか

1サム29:8「ダビデはアキシュに言った。「私が何をしたというのでしょうか。私があなたに仕えた日から今日まで、このしもべに何か、あやまちでもあったのでしょうか。王さまの敵と戦うために私が出陣できないとは」」 ペリシテ人の首長たちの言い分はもっともで、…

1サムエル27章 一年四か月であった

1サム27:7「ダビデがペリシテ人の地に住んだ日数は一年四か月であった」 アキシュはダビデがいつまでも自分のしもべでいてくれると思っていたようですが(12)、実際にダビデがペリシテの地に住んだのは1年4ヶ月だと書かれています。ダビデもサウルが死ぬまで逃げ…

1サムエル23章 陣地に向かって行けるでしょうか

1サム23:3「しかし、ダビデの部下は彼に言った。「ご覧のとおり、私たちは、ここユダにいてさえ、恐れているのに、ケイラのペリシテ人の陣地に向かって行けるでしょうか」 ダビデと主のやりとりは部下には知らされていないのでしょう。ダビデが主からペリシテを…

1サムエル22章 ドエグがあそこにいたので

1サム22:22「ダビデはエブヤタルに言った。「私はあの日、エドム人ドエグがあそこにいたので、あれがきっとサウルに知らせると思っていた。私が、あなたの父の家の者全部の死を引き起こしたのだ」 この頃のダビデは逃げるのに必死で、周りの人のことを考える余裕…

1サムエル20章 おまえの王位も危うくなるのだ

1サム20:31「エッサイの子がこの地上に生きているかぎり、おまえも、おまえの王位も危うくなるのだ。今、人をやって、あれを私のところに連れて来い。あれは殺さなければならない」 サウルは自分の次の王はヨナタンだと思っていました。それは王位は親族に継承さ…

1サムエル17章 獅子や、熊の爪から

1サム17:37「ついで、ダビデは言った。「獅子や、熊の爪から私を救い出してくださった主は、あのペリシテ人の手からも私を救い出してくださいます。」サウルはダビデに言った。「行きなさい。主があなたとともにおられるように」」 なぜサウルはダビデを戦いにい…

1サムエル15章 聞き従うことはいけにえにまさり

1サム15:22「するとサムエルは言った。「主は主の御声に聞き従うことほどに、全焼のいけにえや、その他のいけにえを喜ばれるだろうか。見よ。聞き従うことは、いけにえにまさり、耳を傾けることは、雄羊の脂肪にまさる」 いけにえは自分の罪の代わりになるもので…

サムエル13章 十二年間イスラエルの王であった

1サム13:1「サウルは三十歳で王となり、十二年間イスラエルの王であった」 30歳と書かれているのはいくつかの70人訳の中にあり、オリジナルのヘブル語では「30」という数字は書かれていません。そのため同じ新改訳でも第3版と2017年訳では解釈が異なります。第3版…

1サムエル9章 最も小さいベニヤミン人ではありませんか

1サム9:21「サウルは答えて言った。「私はイスラエルの部族のうちの最も小さいベニヤミン人ではありませんか。私の家族は、ベニヤミンの部族のどの家族よりも、つまらないものではありませんか。どうしてあなたはこのようなことを私に言われるのですか」」 ベニヤ…

1サムエル7章 大きな雷鳴をとどろかせ

1サム7:10「サムエルが全焼のいけにえをささげていたとき、ペリシテ人がイスラエルと戦おうとして近づいて来たが、主はその日、ペリシテ人の上に、大きな雷鳴をとどろかせ、彼らをかき乱したので、彼らはイスラエル人に打ち負かされた」 このころは最もイスラエ…

1サムエル6章 これを見てその日のうちに

1サム6:16「五人のペリシテ人の領主たちは、これを見て、その日のうちにエクロンへ帰った」 神の箱は本来至聖所に置かれるものです。神の箱は神の臨在が現れる場所として置かれており、箱の上にある2つのケルビムの翼の間から大祭司に語りかけるようになっていま…

1サムエル記3章 主のことばはまれにしかなく

1サム3:1「少年サムエルはエリの前で主に仕えていた。そのころ、主のことばはまれにしかなく、幻も示されなかった」 「まれに」というのは、少ない回数でも主からの語り掛けがあったということになります。エリも若かれしころには、主に仕える心があったのだと思い…

1サムエル記1章 その子は幼かった

1サム1:24「その子が乳離れしたとき、彼女は雄牛三頭、小麦粉一エパ、ぶどう酒の皮袋一つを携え、その子を連れ上り、シロの主の宮に連れて行った。その子は幼かった」 乳離れの年齢は個人差があるので一概にいくつということは言えませんが、2歳前後が一般的です…

ルツ記3章 私があなたを買い戻します

ルツ3:13「今晩はここで過ごしなさい。朝になって、もしその人があなたに親類の役目を果たすなら、けっこうです。その人に親類の役目を果たさせなさい。しかし、もしその人があなたに親類の役目を果たすことを喜ばないなら、私があなたを買い戻します。主は生き…