2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ダビデのマスキール

詩32:0「ダビデのマスキール」 マスキールだとタイトルにある詩は詩篇に13篇あり、この32篇は最初にマスキールが登場する詩です。ヘブル語「maschil」は英語表記では「maskil」とする訳もあり、具体的な意味を訳しているものはありません。おそらく音楽用語…

よみから引き上げ

詩30:3「主よ。あなたは私のたましいをよみから引き上げ、私が穴に下って行かないように、私を生かしておかれました」 30篇はこの歌の冒頭にダビデが家を捧げる歌…だとあります。「家」のヘブル語「habbayi(ハバーイ)」で、ダビデは神の家を建てることを神…

acrostic poem

詩25:1「主よ。私のたましいは、あなたを仰いでいます」 25篇は詩篇に9つある折句(おりく)の技法の詩の中の1つです。折句は英語で「acrostic」と言い、各文の頭文字をつなげると別の言葉やアルファベット順になっているものです。25篇以外では119篇がと…

主は私の羊飼い

詩23:1「主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません」 有名なダビデの詩です。口語訳では「主はわたしの牧者であって、わたしには乏しいことがない」、新共同訳では「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない」となっています。ヘブル語で最初の部分…

私は虫けらです

詩22:6「しかし、私は虫けらです。人間ではありません。人のそしり、民のさげすみです」 ダビデがここまで自分を卑下する必要もないと思いますが、自分を見つめれば見つめるほど神が人のために何かをしてくださることは不思議に思ったのだと思います。「人と…

太陽のために幕屋

詩19:4「しかし、その呼び声は全地に響き渡り、そのことばは、地の果てまで届いた。神はそこに、太陽のために、幕屋を設けられた」 「太陽」はヘブル語で「shemesh(シェメシュ)」が使われており、「日が昇る」「日が沈む」のときに使われる「日」と同じ言葉…

夜問いただされる

詩17:3「あなたは私の心を調べ、夜、私を問いただされました。あなたは私をためされましたが、何も見つけ出されません。私は、口のあやまちをしまいと心がけました」 ダビデは主が心を探り、上っ面だけで体裁を整えようとする者の考えを見破ることを知ってい…

舌を従える者

詩15:3「その人は、舌をもってそしらず、友人に悪を行なわず、隣人への非難を口にしない」 「舌」についてはヤコブが多くの戒めを聖書に残しています(ヤコ3章)。特に「もし、ことばで失敗をしない人がいたら、その人は、からだ全体もりっぱに制御できる完…

そのまぶたは人の子らを調べる

詩11:4「主は、その聖座が宮にあり、主は、その王座が天にある。その目は見通し、そのまぶたは、人の子らを調べる」 「人はうわべを見るが、主は心を見る(1サム16:7)」は有名なことばですが、これはサムエルがエッサイのところに行ったとき、エッサイの長…

正しい訴え

詩9:4「あなたが私の正しい訴えを支持し、義の審判者として王座に着かれるからです」 「正しい」はヘブル語で「mishpat(ミスファット)」で、「義」は「tsedeq(セデック)」が使われおり、どちらも聖書に何百回も登場しているよく使われる言葉です。両方とも同…

もし私が

詩7:3「私の神、主よ。もし私がこのことをしたのなら、もし私の手に不正があるのなら」 ヘブル語の「もし」という仮定形は「'im(イーム)」が使われ、聖書の中に913回登場しています。これは現在使われている「if」と全く同じ使い方をします。未来形、過去形…

主がいてくださる

詩6:8「不法を行なう者ども。みな私から離れて行け。主は私の泣く声を聞かれたのだ」 勇者ダビデでも恐れおののき、弱り果てることがあるのでしょうか(2)?人生が何のつまずきもなく、順風満帆だとしたら、人の悩みや痛みにも鈍感になってしまうでしょう。…

ダビデとアブシャロム

詩3:2「多くの者が私のたましいのことを言っています。「彼に神の救いはない」と。セラ」 アブシャロムが妹タマルが辱めをうけたとき(2サム14章)、彼はすぐにはアムノンに復讐せず、2年もの間チャンスをうかがっていたのです(2サム13:23)。アブシャロム…

幸いなこと

詩1:5「それゆえ、悪者は、さばきの中に立ちおおせず、罪人は、正しい者のつどいに立てない」 詩篇は「幸いなこと(1)」という書き出しから始まる、多くの人が歌った詩を1つにまとめたものです。どういう基準で並べられたのかはわかりませんが、一番初めに…

全員追い払え

民33:55「もしその地の住民をあなたがたの前から追い払わなければ、あなたがたが残しておく者たちは、あなたがたの目のとげとなり、わき腹のいばらとなり、彼らはあなたがたの住むその土地であなたがたを悩ますようになる」 すでにミデヤン人の女を生かして…

ミデヤンの女たち

民31:16「ああ、この女たちはバラムの事件のおり、ペオルの事件に関連してイスラエル人をそそのかして、主に対する不実を行なわせた。それで神罰が主の会衆の上に下ったのだ」 モアブのバラク王は神の預言者を使ってイスラエルを呪おうと計画しましたが失敗…

夫と父の責任

民30:16「以上は主がモーセに命じられたおきてであって、夫とその妻、父と父の家にいるまだ婚約していないその娘との間に関するものである」 結 婚したら夫が妻の責任を持つようになります(13)。もし、未婚で婚約前であるなら娘の父親に決定権があります(…

モーセの後継者

民27:18「主はモーセに仰せられた。「あなたは神の霊の宿っている人、ヌンの子ヨシュアを取り、あなたの手を彼の上に置け」」 モーセの後継者が具体的に主によって語られました。ヨシュアは若い時からモーセの侍従として仕えていました(11:28)。ヨシュアが…

第2回目人口調査

民26:64「しかし、このうちには、モーセと祭司アロンがシナイの荒野でイスラエル人を登録したときに登録された者は、ひとりもいなかった」 第2回目の人口調査は荒野で40年も経過したときでした。アロンにはすでに死の宣告がなされ(20:25-26)、そしてその言…

バラムとは

民24:17「私は見る。しかし今ではない。私は見つめる。しかし間近ではない。ヤコブから一つの星が上り、イスラエルから一本の杖が起こり、モアブのこめかみと、すべての騒ぎ立つ者の脳天を打ち砕く」 これはどう考えてもメシヤ預言ではないでしょうか?バラ…

ヒソプを取って

民19;18「身のきよい人がヒソプを取ってこの水に浸し、それを、天幕と、すべての器と、そこにいた者と、また骨や、刺し殺された者や、死人や、墓に触れた者との上に振りかける」 ヒソプには何か殺菌作用でもあるのでしょうか?旧約のヒソプはヘブル語で「ezo…

わたしが選ぶ人の杖は芽を出す

民17:12「しかし、イスラエル人はモーセに言った。「ああ、私たちは死んでしまう。私たちは滅びる。みな滅びる」」 「わたしが選ぶ人の杖は芽を出す(5)」と言われて、自分の部族の杖が芽を出さなければ失望するのは当たり前です。レビ族はモーセではなく、…

安息日にたきぎを集めている

民15:32「イスラエル人が荒野にいたとき、安息日に、たきぎを集めている男を見つけた」 安息日は働いてはいけません。たきぎを集めるのは家族にとっては必要なことだったかもしれませんが、主の定めた安息を破っています。こういう事例がモーセ5書の中にある…

必ずそれができる

民13:30「そのとき、カレブがモーセの前で、民を静めて言った。「私たちはぜひとも、上って行って、そこを占領しよう。必ずそれができるから」」 カレブとヨシュア以外の斥候たちは「探って来た地について、イスラエル人に悪く言いふらして」と書かれていま…

ミリヤムが連れ戻されるまで

民12:15「それでミリヤムは七日間、宿営の外に締め出された。民はミリヤムが連れ戻されるまで、旅立たなかった」 ミリヤムはモーセが生まれたときに、葦のかごを見守り、かごを拾ったパロの娘に「その子に乳を飲ませるために、私が行ってヘブル人のうばを呼…

シナイから初めての宿営

民10:33「こうして、彼らは主の山を出て、三日の道のりを進んだ。主の契約の箱は三日の道のりの間、彼らの先頭に立って進み、彼らの休息の場所を捜した」 「主の山」とはおそらくシナイ山のことだと思われます。イスラエルの民は出エジプトから3か月でシナイ…