天の御国の一番小さい者

マタ11:11「まことに、あなたがたに告げます。女から生まれた者の中で、バプテスマのヨハネよりすぐれた人は出ませんでした。しかも、天の御国の一番小さい者でも、彼より偉大です」
「すぐれた」はギリシャ語で「megas(メガス)」、「小さい」は「mikros(ミクロス)」で、「メガ」も「ミクロ」も日本語になっている単語です。「女から生まれた」とは、全人類を対象にしていますから、モーセは?とかエリヤは?という疑問は残りますが、イエス様はバプテスマのヨハネの名をあげました。バプテスマのヨハネはイエス様の洗礼のときには「私こそ、あなたからバプテスマを受けるはずです(3:14)」と言い、聖霊を目撃し、天からの声を聞いたにもかかわらず(3:16)、「おいでになる はずの方は、あなたですか(3)」と確信が揺らいでいます。モーセにもエリヤにも、あのダビデでさえ欠点はありました。イエス様の来られるための道を備える、女から生まれた者の中で最も優れたヨハネでも人としての弱さを持っていたのです。では天の御国とはどういうところなのでしょうか?そこでは朽ちない体が与えられ、肉の欲はなくなります(1コリ15:54)。サタンの誘惑もなく、信仰によって永遠に生きる場所です(ヨハ5:24)。確信が揺らぐこともなく、迷うことなく神を信じることのできる国なのです。