マタ26:53「それとも、わたしが父にお願いして、十二軍団よりも多くの御使いを、今わたしの配下に置いていただくことができないとでも思うのですか」
マタイではイエス様が弟子たちに対して語られた最後のことばがこれです。その後弟子たちはイエス様を見捨てて逃げています(56)。弟子たちには汚れた霊を追い出す権威が与えられ(10:1、マコ6:7、ルカ9:1)、ルカではヨハネとヤコブがイエス様を受け入れなかったサマリヤ人に対して「天から火を呼び下して、彼らを焼き滅ぼしましょうか」といっています(ルカ9:54)。それほどの権威が与えられていたのにもかかわらず、イエス様が捕らえられるときには動揺し、ペテロは剣で戦おうとしたのです(ヨハ18:10)。イエス様はこの世を滅ぼすために来られたわけではありません。イエス様の目的は人を救うことです。神のさばきはずっと後のことです。その時になるなら、イエス様は容赦なく怒りを爆発させ、さばきを下されます(黙19:11-21)。たとえどんな兵器を使おうとも、天使たちと戦うなら負けてしまいます。それほど大きな力を持ちながら、人となり、人を愛し、癒され、人に仕えられたのです。イエス様は賛美されるべきお方です。
