この最も小さい者たちのひとりに

マタ25:45「すると、王は彼らに答えて言います。『まことに、おまえたちに告げます。おまえたちが、この最も小さい者たちのひとりにしなかったのは、わたしにしなかったのです』」
「最も小さい」はギリシャ語の「elachistos(エラヒストス)」が使われており、「最小の」とか「とても小さい」を表わす形容詞です。誰でも自分の才能や能力より劣ると見限るなら、横柄な態度を取りがちです。パウロもそのような態度に陥る教会に対し「へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい(ピリ2:3)」と戒めています。自分よりも小さいとか弱いとか考えるのは、どこか慢心した考えが潜んでいるからです。イエス様でさえ弟子たちの足を洗われたのです(ヨハ13:5)。互いに認め合い、赦し合う心が大切なことを主は語っておられるのだと思います。へりくだることは実は簡単なようで難しいことです。日本語では敬語を使えば、へりくだっているように勘違いしている人も多いようですが、そのようなことは詐欺師でもやっています。サタンは日本語の敬語を巧みに使って人をだますことができます。そのような外見やうわべのへりくだりが、へりくだりではなくいかに自分よりも小さな者に対して主に接するように、接したがが問われるのです。