彼らを小さくする

エゼ29:15「どの王国にも劣り、二度と諸国の民の上にぬきんでることはない。彼らが諸国の民を支配しないように、わたしは彼らを小さくする」
「エジプトはナイルの賜物」とは昔から言われてきたエジプトを表わす象徴的なことわざです。それほどナイル川のもたらす肥沃な土地はエジプトを支えてきました。そのナイルをパロは「川は私のもの。私がこれを造った(3)」と言い、自分こそ神に等しい力を持つ存在だと言わんばかりですが、主は高ぶった心を忌み嫌います。結果として、エジプトはバビロンに滅ぼされ、その後の歩みはペルシャギリシャ、ローマ、ビザンツ帝国を経て、イスラム化が始まりオスマントルコの支配が続き、第一次世界大戦後はイギリスの間接 的な支配下にありました。現在ではエジプト・アラブ共和国というのが正式国名です。現在でこそエジプトを名乗れるようになりましたが、19世紀まではいろい ろな国の支配下にあったのです。かつて多くの国を従えてきたエジプトの繁栄は、ある時期からその影さえ見えないほどです。「ある時期」というのはエゼキエルの預言にある、パロが「私がこれを造った」と高ぶった時からです。預言が成就したことにも驚かされますが、主がいかに高ぶりを忌み嫌うかを知るべきです。