エレミヤ30章 感謝と、喜び笑う声がわき出る

エレ30:19「彼らの中から、感謝と、喜び笑う声がわき出る。わたしは人をふやして減らさず、彼らを尊くして、軽んじられないようにする」
主は約束の通りご自分の民を、70年後に捕囚の地からエルサレムに帰しました。バビロンはペルシャに攻撃され、まさに「あなたを食う者はみな、かえって食われ、あなたの敵はみな、とりことなって行き(16)」ということばの成就でした。しかし、エルサレムに帰還したからと言ってすぐに神殿が再建されてわけではありません。それでも神殿の礎が据えられただけで、民は喜び主を賛美したとあります(エズ3:11)。日本では礎の石はまず建物の中心を決めるために置かれ、その後方角を決めて四隅に配置されます。もともとは柱の土台石のことを指しますから、イスラエルの神殿は柱から直さなければならなかったことになります。そのような廃墟同然の場所で、礎の石が置かれただけで民は喜び合ったのです。エズラとネヘミヤはとにかく神殿再建を優先させ、主を礼拝する神殿を作ることが帰還した民の目的となり、喜びとなりました。すべてが元通りになったとき、「権力者」があらわれ、いのちを懸けて神に近づくことが預言されています(21)。これはイエス様のことですが、エレミヤの預言にもメシヤが現れることが示されているのです。