エレミヤ29章 わたしを見つけるだろう

エレ29:13「もし、あなたがたが心を尽くしてわたしを捜し求めるなら、わたしを見つけるだろう」
エレミヤは捕囚は70年続くと預言し(10)、ハナヌヤ(28:1)や他の偽預言者たちと真っ向から対立します。捕らえられている時間がもっと短いと考えたいのは人の心情ですが、エレミヤは「70年」だと言います。それはこの預言を聞いた人たちは、全員もうこの世にいないことを示しています。それどころか捕囚したバビロンでさえ、なくなっている有様です(2歴36:22)。実際に70年は長く、主が約束されたようにエルサレムに帰ることはできましたが(エズ1:3)、そこには神殿もなく城壁も壊されていました(ネヘ2:17)。さらに困ったことに70年の間に律法のほとんどが忘れ去られてしまっていました。祭司職のレビ人でさえ聖書学者のエズラに聞きに行くほどでした(ネヘ8:13)。彼らは仮庵の祭りがどんなものかを知らず、帰還後初めて行ったと書かれています(ネヘ8:14-18)。しかし、律法の書を帰還した民に読み聞かせたとき、全員が涙したとあります(ネヘ8:9)。民は帰還を喜び、なによりも主を礼拝できることを喜んだのです。彼らに主を求める信仰があるなら、エレミヤの預言のように「わたしを見つけるだろう」という主のことばは成就すると思います。