コリントとバベルの塔

1コリ3:3「あなたがたは、まだ肉に属しているからです。あなたがたの間にねたみや争いがあることからすれば、あなたがたは肉に属しているのではありませんか。そして、ただの人のように歩んでいるのではありませんか」
コリントの教会には大きな問題がありました。分裂の問題です。手紙の冒頭でもクロエの家の者から分裂の話を聞いています(1:11)。人が一致し、一つになるとき、大きな力を得ます。しかしその力が自己中心的なものであるなら、神に敵対するものになってしまいます。思い出すのは「バベルの塔」のことです。それまでは一つの言葉だった民は、天に届くほどの塔を建てようと計画します(創11:4)。それを見た神は言葉を混乱させてしまいました。教会は「聖書」という一つの言葉で統一されています。もし、自己中心的な思いや、勝手な解釈で教会を運営するなら、主は教会を分裂させるでしょう。コリントの教会はまさしくバベルの再現でした。一つの言葉が聖書なら、その言葉によって一つになる必要があります。逆に言うなら、教会が言葉によって一致し、互いに愛し、受け入れるなら大きな力が与えられるのです。