肉を食べること

1コリ8:4「そういうわけで、偶像にささげた肉を食べることについてですが、私たちは、世の偶像の神は実際にはないものであること、また、唯一の神以外には神は存在しないことを知っています」
アンテオケでユダヤの習慣とクリスチャンの生活のことで論争になったことがあります(使15:2)。パウロたちはエルサレムに行き会議を開きます。いわゆる「エルサレム会議」と呼ばれている出来事です(使15章)。会議の最終決議は「偶像に供えた物と、血と、絞め殺した物と、不品行とを避けることです(使15:20)」という内容でした。現代の私たちにはわかりませんが、当時肉を食べられない人たちも多くいたようです。もし、口蹄疫の牛の肉を食べるならどうでしょう?口蹄疫の牛の肉を食べても、感染したり、病気になったりしないと言われています。見ただけでは菌に冒されているかどうかわからないのです。偶像に供えた肉も同じだと思います。目に見えないもので、体に害のないものなのに、心のあり方で食べることをちゅうちょするのです。しかも食べることをためらうのは、存在しない神を気にかけているからです。パウロは信仰を強く持つことを勧めています。しかも兄弟姉妹のために、肉を絶つことさえ覚悟しているのです。教会を導くための彼の信念には頭が下がります。