婚礼での奇跡

ヨハ2:11「イエスはこのことを最初のしるしとしてガリラヤのカナで行ない、ご自分の栄光を現わされた。それで、弟子たちはイエスを信じた」
最初のしるしは、一部の人にしか知られていませんでした。それは、いわゆる台所での出来事で手伝った弟子たちと、家に仕えていた使用人にしか気づくことはなかったのです。聖書によると、このことを通して、弟子たちはイエスを信じた…と書かれています。ある弟子たちはイエス様に従ったものの、預言者ユダヤの指導者(ラビ)のように思っていたのかも知れません。「しるし」のギリシャ語「semeion」は文字通り英語では「sign」と訳されています。水がぶどう酒に変わったことで、何が栄光とつながったのでしょうか?まず、イエス様が介入したことで、主催者は恥をかかずに済みました。そして何よりも婚礼が台無しにならなかったのです。婚礼が暗い雰囲気になり、盛り上がるはずの宴会が白けてしまうことほど嫌なことはありません。当時はエルサレムの祭り以外には、婚礼ぐらいしか華やかな場所はなかったそうです。婚礼を祝福し、花嫁を大切にする姿勢は、イエス様と教会の関係を彷彿とさせます。弟子たちが信じたのは、イエス様がユダヤの最も大切なことを忘れずに、その心を守ろうとした奇跡に心を動かされたからではないかと思います。