目撃者ペテロ

1ペテ2:21「愛する者たちよ。あなたがたにお勧めします。旅人であり寄留者であるあなたがたは、たましいに戦いをいどむ肉の欲を遠ざけなさい」
ペテロがクリスチャンに対する要望は、パウロのものより厳しいと感じます。それは十字架を実際に目撃し、どれだけイエス様が苦しまれたかを知っているからだと思います。イエス様が天に戻られた以上、12弟子たちが伝えることは見たこと聞いたことだけでは教会は立ち行かなくなってしまいます。なぜなら、世代が変わるたびに、生き証人は減ってゆき、100年もすればまったく目撃者はいなくなってしまうからです。よく日本では第2次世界大戦の悲惨さを後世に伝えようと、いろいろなイベントを催します。しかし戦後70年にもなると、戦争を経験した人の数が激減し、親から子へ伝えたことも孫には伝わらないほどに記憶は風化してしまいます。福音がそうであってはなりません。十字架の目撃よりも、自分が神に変えられ、信仰に生きるようになれば、人は目撃よりも信じてくれるでしょう。それにはまず、ペテロの言うように、肉の欲を遠ざけることからやってみてはいかがでしょうか?