レアへのテスト

創29:35「彼女はまたみごもって、男の子を産み、「今度は主をほめたたえよう。」と言った。それゆえ、その子を彼女はユダと名づけた。それから彼女は子を産まなくなった」
ルベンの性格を見るなら、リベカがヤコブに入れ知恵をして祝福を奪い取るようにしたのも納得できます。ルベン、リベカ、ヤコブ、それぞれなかなかの欲張りな一面を持っています。特に、ルベンとヤコブのやり取りは、肉親同士の意地の張り合いというか、欲しいものは何としても手に入れる性格の持ち主がぶつかり合う様子がとても興味深く書かれています。神はまたしても、ヤコブの嫁ラケル不妊にし、姉のレアを顧みられます。レアの最初の3人は「夫は私を愛するであろう(32)」「主は私がきらわれているのを聞かれて(33)」「今度こそ、夫は私に結びつくだろう(34)」と夫のことばかりを気にして名前をつけていました。しかし最後に生まれたユダだけは、夫のことは心から消えていました。彼女は心からの感謝をもってユダの名前をつけました。それは神からのテストだったかもしれません。それ以降レアは子供を産まなくなったからです。