忍耐するヤコブ

創31:41「私はこの二十年間、あなたの家で過ごしました。十四年間はあなたのふたりの娘たちのために、六年間はあなたの群れのために、あなたに仕えてきました。それなのに、あなたは幾度も私の報酬を変えたのです」
ヤコブは忍耐強く、義理の兄ラバンに仕えました。20年は決して短い時間ではなかったと思います。最初にラケルと結婚できると7年間働いたとき、ラバンはレアを与えました。このときに、ヤコブは不平を言い、ラバンと強くやりあってもよかったのです。しかし、ヤコブは我慢しました。ラケルを愛する心はヤコブに忍耐を学ばせ、兄ラバンの無茶な要求であっても、あえて口答えすることなくヤコブの人格を上にまで引き上げたのです。愛されたラケルはどうだったでしょう?彼女もまた親族である兄を選ばず、自分を愛してくれたヤコブを選んだのです。「押しのける」ヤコブに忍耐が加わりました。願っているものを手にいれるために必要な性格は神から与えられたものです。この後、ヤコブは主と格闘し、粘って、粘って明け方まで主を離さなかったのです。そして「イスラエル」という名前を与えられました。押しのけるだけの性格なら、「イスラエル」とは呼ばれなかったでしょう。すべては主のご計画の通りです。