あぶらはおいしく

ヨブ36:16「まことに、神はあなたを苦しみの中から誘い出し、束縛のない広い所に導き、あなたの食卓には、あぶらぎった食物が備えられる」
エリフによるならば、悩む者、苦しむ者が主を呼び求めるなら、その中から救い出してくれることになっています。つまりヨブがそのままの状態でいるわけはなく、やがて解放されもう一度豊かな祝福の元に立ち返ることができることになるのです。それは、誰からも強いられることがなく、その食卓には脂肪たっぷりの食物が備えられます。脂を避けるように命じたのは神ご自身ですが(レビ3:17)、ここではその脂肪を食べても良いとされています。罪から解放されるなら、律法は無意味になります。律法は罪を浮かび上がらせ、守るべき価値とそうでない価値をはっきりとさせるものです(ロマ3:20)。苦しみを乗り越えるならば、その先には主が用意された悟りがあります。同時に解放が与えられ、喜びも生まれます。脂は喜びの象徴だと思います。エリフはヨブが何かミスを犯したことを訴えるのではなく、神の神格を語ることによって、ヨブを導こうとしているのです。