心に塗られる血

出12:23「主がエジプトを打つために行き巡られ、かもいと二本の門柱にある血をご覧になれば、主はその戸口を過ぎ越され、滅ぼす者があなたがたの家にはいって、打つことがないようにされる」
過ぎ越しの祭りは、このときから始まりました。この月がイスラエルの正月となり(2)、14日にいけにえをほふり肉を食べます(6-8)。このスケジュールにあわせてイエス様は十字架にかかりました。その日は、14日の過ぎ越しの日と安息日が重なる年だったので、祭司たちはあわてて13日中に十字架にかけたのです(ヨハ19:31)。過ぎ越しの原則は今でも生きています。主が人の心を見られたときに、十字架の血潮が心に塗られているなら、罪を見過ごし命あるものと数えてくださるのです。それは比喩で、実際に心に血など塗られるはずがないですから、イエス・キリストを信じる信仰によって、心にイエス様の血があるのをご覧になるのです。出エジプトを経験したイスラエルの民は、歩ける壮年の男子の数だけで60万人とあるので(37)、おそらく300万人とも400万人とも言われています。その家族ひとりひとりが、血を門柱とかもいに塗り、過ぎ越しを経験したのです。罪を犯す体に閉じ込められていても、信仰によって罪のない者にされる…これは聖書が一貫して主張するパターンです。