パン種を入れないパン

レビ7:13「なお和解のための感謝のいけにえに添えて、種を入れた輪型のパンをささげなさい」
捧げられたパンはドーナツ状のもので、パン種を入れたものと入れないものの2種類ありました。前節に小麦粉で作る場合は、小麦粉で作るように指定されています(12)。では、小麦粉で作らなかった場合は何で作るのでしょうか?彼らが穀物を栽培することはできませんから、近隣の先住民たちと交渉して穀物を得たのではないかと考えられます。パンの材料にはいろいろ可能性はありますが、もし米で作ったら日本の餅のようになるのではないでしょうか?過ぎ越しの祭りは現在の4月ごろですが、ユダヤ暦ではニサンの月で正月にあたります。正月にパン種を入れないパンを食べる風習はイスラエル民族のものです。どういうわけか日本にも同じ風習があり、もちは正月のものでほかの月に食べることはありません。もちろん最近は技術が進んで夏でももちは食べられますが、昔はそうではありませんでした。またここにも日本に古くから伝わる風習の中にユダヤの影響が見られます。強引に結び付けようとせずとも、ほんの小さな古くから伝わるもののルーツが聖書に書かれている内容と一致することが多いのです。