距離をおいて宿営

民2:2「イスラエル人は、おのおのその旗のもと、その父祖の家の旗じるしのもとに宿営しなければならない。会見の天幕の回りに、距離をおいて宿営しなければならない」
幕屋の大きさはだいたい長さ45メートル、幅25メートルぐらいです。そのまわりに12のグループが場所を割り当てられ宿営するように命じられました。1章でわかったように、12部族の20歳以上の軍役に参加できる男子は60万人強います。幕屋の周りを円を描くように宿営するわけですが、300万人以上の人たちがテントを張るにはものすごい広い土地が必要になります。天幕の回りに距離をおいて…とありますが、宿営の現場では天幕までの距離は想像以上に離れていると考えた方が良さそうです。仮に東京ドームを想像してみてみましょう。ドームの真ん中…マウンドあたりでしょうか、そのあたりに天幕を張ります。ホームベースからスタンドまでの両翼は100メートルなので、野球をするフィールドのほぼ半分を天幕で占めることになります。また観客収容は5万5千人ですから、イッサカル1部族だけでドームを占拠することになります。推測ですが、天幕と各部族の距離は最低でも2~3キロ離れていたのではないでしょうか?さまざまな幕屋の様子を描いた絵がありますが、60万人を収容する具体的な絵はなかったように記憶しています。想像を超えた人の円の中に天幕はあったのです。