人口調査その1

民1:51「幕屋が進むときはレビ人がそれを取りはずし、幕屋が張られるときはレビ人がこれを組み立てなければならない。これに近づくほかの者は殺されなければならない」
出エジプト後、2年たって人口調査をせよ、と命令がありました(1)。20才以上で軍務につける男の総数は603,550人でした(46)。もちろん女性は数えられていません、また20才以下の男、老齢の者たちも数えられていません。さらに、レビ族も数える対象から外されています。レビ記にもあったように、在留外国人やイスラエルの女と結婚したエジプト人、あるいはもともと奴隷の立場にあった別の民族の人たちもここには登場せず、聖書学者たちのおおよその計算では、出エジプトを経験したイスラエル人の総数は300万人から600万人でそれ以下はないだろうと推測されています。人口調査ではっきりしたのは各部族の戦力の差です。もちろん出エジプトからまだ2年しか経っておらず、部族同士の争いもなかったと思いますが、この人口調査はある意味で比較する思いをイスラエル人の中に与えたと言えます。ルベンから始まる年齢順のとおりに戦力が並んでいるわけではありません。レビ族の数はわかりませんが、彼らは何かが起きたときに天幕を守らなければなりません。そういう意味においてはレビ族の責任は他の部族よりはるかに重いのだと思います。