怒りをおさめる者

箴29:11「愚かな者は怒りをぶちまける。しかし知恵のある者はそれを内におさめる」
怒る人の近くにはいたくないものです。感情に流され怒りをあらわにする人は、ソロモンによれば愚かな者、ということになります。軍隊などでは命令と秩序を守るために、上官の命令に服従するように従う訓練をします。それがたとえ人を殺す命令であっても、兵士は従うようになるのです。歴史はそうやって作られ、支配者は常に人を服従させようとコントロールしてきました。服従に対する賛否はさまざまありますが、もし、兵士が命令を受け入れずに自分の意見を優先させ、反抗したならどうなるでしょうか?軍隊の秩序は崩れ、軍の作戦は立ち行かなくなってしまいます。いつの時代でも、自分の意見や感情を強引に通そうとする人たちがいますが、そういう人たちの虚勢は長く続いてもせいぜい30年か40年ぐらいです。北朝鮮でも金日成が独裁を始めてわずか30年足らずで亡くなっています。怒りを外に出しぶちまけて人を恐れさせても、やがて死はやってきます。どんなに人と意見が違っていても、怒りを内におさめ争いを避けるようならば、主が平和とともにその人の上に新しい悟りと忍耐力を授けてくださるでしょう。聖書が一貫して唱えていることは、人と人との間は平等で、神のみが人の上に立てることができるということです。それゆえ、へりくだりはソロモンのみならずイエス様も奨励していることなのです。