付け足しお断り

箴30:6「神のことばにつけ足しをしてはならない。神が、あなたを責めないように、あなたがまやかし者とされないように」
箴言30章はソロモンではなく、アグルという人の知恵の言葉です。マサの人アグルは自分は「最も愚かで…人間の悟りがない(2)」という告白をしています。パウロもまた「私は罪人のかしらです(1テモ1:15)」と言い、神を知ろうとしてもその道は険しく遠いことを表わしています。逆に「私は知っています」とか「私は罪を犯しません」という人は要注意です。謙遜するアグルは「神のことばに付け足してはならない」と警告しています。どんなに聖書学校を出ても、聖書の学位をとったとしても、神の御心を知ることは難しいことです。たとえ1000回聖書を読破したとしても、神の御心を知ったことにはなりません。神のことばは心に訴え、語りかけてくるからです。ギリシャ語「rhema(レイマ)」は、「聖霊によって語られた言葉」という意味で、まさに人はレイマを受けて導かれる存在なのです。おなじ「言葉」のギリシャ語でも「logos(ロゴス)」は「書かれた言葉」であり、ただ書かれた言葉をどんなにひねくり回しても、神の御心を知ることはできないでしょう。御言葉が純粋ゆえに(5)、その純粋さを汚すことは許されないことです。自分の都合良いように解釈をして人を惑わすなら、たとえローマ法王であっても神からの叱責は免れないと思います。