私たちは今奴隷です

ネヘ9:36「ご覧ください。私たちは今、奴隷です。あなたが私たちの先祖に与えて、その実りと、その良い物を食べるようにされたこの地で、ご覧ください、私たちは奴隷です」
主が良くしてくださったことに応えず、自分勝手に生きてきた結果が奴隷の生活です。ネヘミヤは祭司、レビ人、門衛、歌うたい、宮に仕えるしもべたちに至るまですべての人たちと盟約を結びました(10:28)。奴隷から解放されるためでしょうか?そうではなく、主との契約をもう一度結びなおしたのです。聖書には「定めとおきてを守り行なうための、のろいと誓いとに加わった(10:29)」と書かれています。神の律法を破るならどうなるかを身をもって体験したユダヤ人には、「もう一度律法を守ります」という約束はとても決意のいるものだったと思います。ネヘミヤは「あなたは誠実をもって行なわれたのに、私たちは悪を行なったのです(33)」と言い、主が忠実で誠意を持ってイスラエルの民に接していたことを知っていました。いつの時代にも、問題は人間のほうにあります。「イエス・キリストはきのうも今日もいつまでも同じです(ヘブ13:8)」とあるように、揺るがないのは神の御心です。それでも悪癖につかまり、どうしてもやめられないこともあるでしょう。それは奴隷の状態なのです。目に見える行動だけが奴隷の状態ではありません。裁き、ねたみ、嫉妬などなど、心に湧き上がる思いが人を捕らえて奴隷にするのです。心の一新によって主に従えば、奴隷から解放されるはずです。