トビヤたちの嫌がらせ

ネヘ6:14「わが神よ。トビヤやサヌバラテのあのしわざと、また、私を恐れさせようとした女預言者ノアデヤや、その他の預言者たちのしわざを忘れないでください」
ホロン人サヌバラテと、アモン人で役人のトビヤは、突然やってきたネヘミヤを快く思っていませんでした(2:10)。それは彼らがネヘミヤの前任者と結託して重税を課して、自分たちは私腹を肥やしていたからです(5:1-5)。ここでネヘミヤが切れて彼らに抗議をしたり、争ったりすると城壁の修理はさらに遅れ、彼らの思う壺です。ネヘミヤは主が命じられたことなら、主が責任を取ってくださることを知っていました。信仰があるからといってすべてがうまくいくとは限りません。主は高慢にならないように、試練を与え信仰を試されます。すべてがハッピーエンドでなくても良いのです。それは人間側から見た都合の良い一面でしかありません。主が生きておられ、私たちを愛しておられる事実が揺るがないものなら、どんな結果でも受け止められるはずです。ネヘミヤは主を信頼し祈りました。その祈りは自分がそしりを受けた人たちを自分で罰するものではなく、主にゆだねる祈りだったのです。その結果として、城壁の修理はわずか52日で完成しました(15)。ネヘミヤが敵を裁かず、主にゆだねたときに、神の栄光は輝きました。トビヤたちは記録的な短時間で城壁が修復されるのを見たとき、それは人の業ではなく神の業だと知ったからです(16)。