功労者テトス

2コリ8:6「それで私たちは、テトスがすでにこの恵みのわざをあなたがたの間で始めていたのですから、それを完了させるよう彼に勧めたのです」
パウロのテトスの評価は非常に高いです。ガラテヤではテトスが一緒にエルサレムまで行ったことが書かれています(ガラ2:1)。テトスは非ユダヤ系のギリシャ人だったので、割礼を受けていませんでした(ガラ2:3)。使徒の筆者ルカは彼がユダヤ人でなかったので、あまり注目しなかったのか、あくまでも異邦人協力者として重きを置いていなかったのか、テトスには触れていません。しかしペテロがユダヤ人へ、パウロが異邦人へ、と線引きをされたことは大きな意味があります(ガラ2:7)。テトスは行動力、判断力に加えて、教会の必要を知ることができた人でした。教会の中の弱い人に目を留めることができるのは、テトスの心を受け継いだ人だと思います。教会の備品が壊れている、床が汚れている、心に平安がない人がいる…など見渡すと教会の必要は多くあることに気づくでしょう。特別献金を集めコリントに届けようとするテトスは、やがてクレタ島に派遣され、最も厄介な人たちに伝道しました。彼の心ならクレタの人たちも受け入れてくれるとパウロは判断したのではないでしょうか?