散らした彼らを集め

エレ32:37「見よ。わたしは、わたしの怒りと、憤りと、激怒とをもって散らしたすべての国々から彼らを集め、この所に帰らせ、安らかに住まわせる」
「集める」のヘブル語は「qabats(カバッツ)」で、主が何か新しいことを起こすときによく使われる言葉です。12弟子たちもイエス様が逮捕されたとき、散り散りに逃げ出しましたが(マコ14:50など)、再び集まりイエス様に出会うことができました(マタ28:17)。ユダヤ人が70年後にペルシャのクロス王の命令でエルサレムに帰還したことは事実ですが(エズラ7章)、果たして安らかに住むことができたのでしょうか?バビロニアペルシャの滅ぼされ、ペルシャアレキサンダー王のギリシャに滅ぼされました。ユダヤ人のギリシャ下での生活は外典の「マカバイ記」にある程度記され、イエス様の時代にもあった「きよめの祭り」すなわち「ハヌーカ」の起源などが書かれています(ヨハ10:22)。ペルシャギリシャ、ローマの下でもユダヤ人たちは自分の国を持つことはできず、AD70年にはローマに反乱を起こし、心の拠りどころの神殿までも壊され離散してしまいます。それから1948年まで約1900年間ユダヤ人たちには自分の国を持てませんでした。しかも彼らの独立に伴い、パレスチナ(ペリシテ)の抵抗にあり、結局平安に彼らが暮らせるのはイエス様の再臨までかかるのでしょうか?